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こんにちは、ほいくのおまもりです。
2017年12月の気になる保育士・保育園のニュースをまとめました。
面接への活用や、これからの保育の仕事、業界の動向を見通すための参考にしてください!
※面接で使い方★で表しています。
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新基準で待機児童が急増!
神奈川の3政令市、待機児童膨らむ 新基準適用で :日本経済新聞
待機児童:前年の2倍 10月現在4411人 新定義の適用影響 /神奈川 - 毎日新聞(リンク切れ)
待機児童:横浜市、1877人に 13年は「ゼロ」 新定義で大幅増 - 毎日新聞(リンク切れ)
旧基準を適用して算出していた2017年4月1日時点では待機児童ゼロで、県内の政令市では唯一3年連続でゼロを達成していた。10月1日時点の待機児童数も旧基準だと120人になる。
旧定義では育休中は待機児童から除外できたが、新定義では育休中でも保育所に入所できた際に復職する意向が確認できたケースは、待機児童にカウントする。
これは神奈川の記事ですが、待機児童のカウント方法が旧基準→新基準になったのは全国的なお話。
というわけで、この影響も全国に広がる。ということが簡単に想像できますね。
待機児童が0になる!ということは行政にとって非常に重要(子育て世代を集めることが出来るから)です。
そしてやっと待機児童を0にできた!と思ったら、またイチからやり直し。というわけです。
今後一段と、保育園拡充!待機児童解消!の動きが加速することになりそうです。
★面接で使うなら!
どちらかといえばこのニュースは、保護者が気にしているニュース。
ということで、あまり保育士的には重要度は高くないと感じるかもしれません。
ただ、旧基準→新基準によって待機児童が新たに浮き彫りになっていること。
そしてそれだけ、保育士のニーズが高まっていること。
だからこそ、まだ見ぬ保護者の力になりたい!と話すことで、あなたの意欲を伝えられますよ!
ちなみに、新基準と旧基準の違いは引用にもあるように
- 旧基準)育休中は待機児童から除外
- 新定義)育休中でも保育所に入所できた際に復職する意向が確認できた場合は待機児童にカウント
となっています。面接でこの話題を取り上げると、基準の話になる可能性があるので、覚えておきましょう。
AI導入、6割が反対?!
業務負担の軽減は実現できるのか?「保育のAI化」現場保育士が6割反対|株式会社ウェルクスのプレスリリース(リンク切れ)
キヤノン、保育IT化を支援 新潟の開発会社と連携 - SankeiBiz(サンケイビズ)
「自分の職場に保育AIが導入されるとしたら賛成ですか?反対ですか?」と質問したところ、「賛成」と回答した人が41.6%、「反対」と回答した人が58.4%となりました。
辛辣なことを書きますが、AIが導入される、というだけで反対!という保育士に、未来はないです。
AIというのはその単語だけが独り歩きしているところがあり、「AI導入」だけで、何ができるのか?保育がどうなるのか?はわからない。というのが正直なところ。
それでも、新しい技術を積極的に導入しよう!という姿勢がない、ということは、今までのやり方を繰り返していればいいということですか?
変化の早い時代、本当にそれでいいのでしょうか?
今までと同じでいい、といっていたら何も進歩がありません。
食わず嫌いをしないで、保育を良くするチャンスかもしれない!と、積極的に取り組んでほしいと思います。
★面接で使うなら!
面接官の考え方を試す、的な使い方ができる材料と言えます。
「ニュースで保育現場にもAI導入、と読みました。新しいものを導入すること、大事だと思います」と話してみましょう。
「うちは昔ながらの保育を大切にしていますから!そういうことはやりません!」とけんもほろろだったら?
その保育園、やめたほうがいいでしょう。
もちろん、昔のものが全て悪いわけではないです。
例えば、今は1月ですから、伝統的な日本の遊び、楽しいものがいっぱいありますよね。
コマ回し、羽子板、双六、福笑い…。
という伝統を大切にすることと、AIなどの新しい技術を使うこと、同時にやれることですよね。
そういった線引が出来ない。新しいものは悪いもの!古いものが良いもの!という感覚ですと、「今よりもっと良い保育をしたい!」という気持ちがあるのか?非常に疑問です。
新しい技術を使って残業をなくせないか?職員の負担を減らせないか?子どもがイキイキする活動を取り入れられないか?
そういう前向きな姿勢を持っている面接官、保育園なのかどうかを見極めてみて下さい。
企業内保育園、ますます加速
交際費の減税措置延長、企業内保育所にも優遇 自民党税制調査会 - 産経ニュース
ANA、企業内保育所を国内航空大手で初開設へ 客室乗務員らの働き方改革で 4月に羽田で(1/2ページ) - 産経ニュース
福岡高検が保育所設置へ 検察庁初、移転庁舎に - 西日本新聞
福岡高検が2019年に福岡地検と移転する新庁舎に全国の検察庁で初めて事業所内保育所を設置する計画を進めていることが26日、分かった。女性検事らが増えており、子育ての環境を整えるのが狙い。
過去のニュース記事でも、企業内保育園が増えてきたことを書いてきました。
毎月のことではありますが、やはり保育園不足が顕著な中、新設保育園、企業内保育園が増えていくことは今後も続くでしょう。
また、一番下のリンクでは、検察庁の中に保育園(事業所内保育所)を作るそうです。
今は本当にあらゆる所で保育園が不足していますから、作れるところには作る!という方向になっています。
いわゆる一般的な社会福祉法人の保育園に勤める。という場合であっても、こういった世の中の流れには敏感になってもらいたいです。
★面接で使うなら!
保育園が増えているということは、働く先が増えているということ。
ということは?保育士さん的には転職のチャンスが広がるということ!
なんてことは面接では言えませんので…笑
『新基準で待機児童が急増!』のところでも書いたように、
「保育のニーズ、保育士のニーズが非常に高まっていることだと思います。保護者の方の力になりたい」という話がいいでしょう。
あともう一つは、新設園、企業保育園だと、保育の質はどうなのか?という疑問が生まれます。
(預かることありきで、きちんとした保育が行われるか?という問題)
その点を取り上げてみてもいいかもしれません。
ただ、批判的なことをいうのはあまりイメージが良くないので「預かるだけではなく、保育のプロとしての仕事をしたいと考えています」という内容がいいですね。
園児の声がうるさい!?
園児が遊ぶ声「うるさい」 訴えた男性、敗訴確定:朝日新聞デジタル(リンク切れ)
「園庭で遊んでいる園児の声がうるさい」として、神戸市の男性が近隣の保育園を相手取り、慰謝料100万円と防音設備の設置を求めた訴訟の上告審で、男性の敗訴が確定した。
なんて酷いニュース…。と思いますが、今後、類似のニュースは増えてくるでしょう。
根本的なことですが、日本は高齢社会ですから、人数で考えれば老人が多数派、子どもは少数派です。
どっちが正しいとかではなく、人数で考えた時にこの事実は変わりません。
ですから、多数派の老人からしたら、少数派の子どものための施設、しかもうるさい施設なんて、、、冗談じゃない!という話です。
更に、子どもは少数派ではあるものの、働く親が増えているなどの理由から、保育園は次々に新設されています。
閑静な住宅街で余生を、、、と思っていたら保育園ができて、、、冗談じゃない!これも想像できますね。
こういった背景から、今後ますます、このようなニュース(保育園の設立に反対する高齢者)は増えるでしょう。
★面接で使うなら!
既存の園であれば、ある程度は地域と関わりを持っていると思います。
ただ、これから働く保育士一人一人が、地域としっかりと関係を作ることを大切にする。
そういう姿勢を持つことで、今よりもっと、地域とうまくいくやっていけるのではないでしょうか?
何も肩に力を入れる必要はありません。
お散歩のときにはすれ違った人たちと積極的に挨拶をする、そういう姿勢をもって仕事にあたりたいです。
そんな話をするだけで、非常に好印象になると思いますよ。
フリーランスの子ども、預かります!
保育所入所、フリーランスの差別禁止 厚労省が通達 :日本経済新聞
保育所定員維持へ連携 施設・自治体、相談義務付け :日本経済新聞
厚労省:自営業者の保活、不利な扱い是正を要請 - 毎日新聞(リンク切れ)
フリーランス、「保活」で不利 厚労省が解消を要請:朝日新聞デジタル(リンク切れ)
企業に属さずフリーランスで仕事をしている個人事業主や自営業者らが認可保育所の入園選考で不利な扱いを受けていることから、厚生労働省はフルタイムの会社員と差をつけないよう全国の自治体に要請する。
女性の社会進出、高齢者の雇用促進、そして「働き方革命」。
今の社会のキーワードにもなっていますね。
保育士をしていると見えにくいですが、今の時代は『職場に行かなくても出来る仕事』がかなり増えてきています。
その流れで在宅勤務、というものも増えていますが、いくら家で仕事ができると言っても、子どもと一緒じゃ難しい…。
保育室で児童表書いて!と言われても「そりゃ無理ですよ」ってなりますよね。それと同じことです。
そしてこういう働き方をしていても、今までは「家で子ども見れるでしょ?保育園は無理ですよ」と言われてしまいました。
その方針を変えていきましょう。
「家で仕事をしている保護者の子どもも保育園で預かろう!」ということであり、これもまた、保育園ニーズ、保育士ニーズの高まりを象徴するニュースです。
★面接で使うなら!
『新基準で待機児童が急増!』『企業内保育園、ますます加速』のところで書いたように、
「高まる保育ニーズ、保護者の要望をしっかりと捉えていきたいです!」という話がいいでしょう。
合わせて、フリーランスというまだまだメジャーではない働き方の保護者の子どもも預かろうということですから、
そういう社会情勢にもしっかりと目を配っていきたいと思います。という姿勢も、前向きで好感触になるはずです。
まとめ
2017年12月時点の動きです。
『新基準で待機児童が急増!』『企業内保育園、ますます加速』『フリーランスの子ども、預かります!』の3つで書いたように、
待機児童、保育園・保育士ニーズは収まるどころか、ますます一層加速することが容易に想像できます。
という時代の中で、現役保育士として何をしていけば良いのか?
アンテナを張って欲しいですし、アンテナを張っている姿勢を面接で見せることは、間違いなくプラスに働きますよ。
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