こんにちは!モモンガ(自然大好き保育士)です!
子どもが言うことをきいてくれなくて困った!!と言う経験は誰しもありますよね。
なんで子どもがまとまらないの?どうしよう・・・と冷や汗かく毎日もあるでしょう。
今回は!そんな困ったのケース別に即効で効く対処方法と、そもそも反発する子どもの心理について解説します!
ポイントは「楽しそうで分かりやすい」です!
ケースと対応方法
保育士になって、子どもが言うことを聞かなくて困っていませんでしたか?
そして、その時、つい大人の力で叱って「こうしなさい!」としてしまわなかったですか?
もしかすると、実はそんなことしなくてもよかったかもしれません。
子どもがやってみたい!という気持ちになれば1番ですよね。
保育士だって、子どもを叱りつけたいと思ってないはずです。
今回、この記事をより身近にリアルに感じていただくために、
まずは、実際のよくある困ったケースと、子ども目線の楽しそう、分かりやすい、対応例を4つ紹介します!
列がバラバラ まっすぐならべない
ケース
体育館等に移動するとき。
保育士が「並びましょう」といっても子ども達は全然並びません。
やっと集まってきたかと思えば、逃げ出す子がちらほら。
その子どもに一人ひとり対応して、捕まえては、並ばせている間に、最初から並んでいた子どもは「つまんない」といった顔。
逃げ出す子はケラケラ笑って楽しそう。
いくらこっちが怒っても、全然伝わらなくてのれんに腕押し状態。
しばらくして、やっと並べるようにはなってきたけど、まっすぐ並べない、すぐ乱れてしまう。
並ぶ場所も分かってない子が多くて、何回やらせてもできない。
誰が悪いとかではなくて、みんな真っ直ぐできてない感じ。
歩いていてもすぐ列が乱れてぐちゃぐちゃに。
これ、どうしたらいいでしょうか?
対応
子どもは自分のいる位置を客観的に掴めていないことが多く、そのため真っ直ぐならべなかったりします。
「どこのどの位置にいればよいかな?」「次~をするんだな」これを分かることが解決のキーポイントです!
「子どもにさせないと」という焦りは捨てましょう。
別に焦らなくても、楽しくやっているうちにできるようになります。
では、細かいケースに合わせて紹介していきます!
~2列で並ぶ時~
「○○はこっち」のようなこっち、そっちと使ってしまいがちですが、子どもからすると意味不明なのでやめましょう。
同様に、「もうちょっと」など、抽象的な言葉は子どもには伝わりづらいです。
そこで!具体的に示しましょう。
例えばグループ分けをして、グーチームとパーチームに分けます。
並ぶとき、保育士が前で高く手を掲げ、グーとパーを出して子どもに出すと、きっと声だけよりも分かりやすいでしょう。
普段の遊びの時、遊びの中で練習しておくと並びやすいので、遊びながら練習してみましょう!
~外で並ぶ時~
それぞれの遊びをしているときに、広い園庭から集めるのは苦労しますよね。
そんなときは「並んでー」と声をはるだけではなく、楽しい音楽をかけましょう。
そして、体操などみんなで身体を動かす遊びをするということを伝えましょう。
「みんなそろったらやるよ~」「○○ちゃんいない?」などと言う感じで、子ども達に働きかけていきましょう。
いない子を心配したり、自然とみんなで集まる意味を体で感じられるからです。
子ども達の関心をこちらへ向けられるような手立てがポイントです。
~室内で並ぶ時~
室内では近くに子どもの気を引くものがあると、子どもは最初の方はなかなか並べないでしょう。
並ぶ時には整理整頓をしっかりします。
その上で、保育士が前で手遊び等はじめて子どもにちょっと気をひくように向けます。
手ごたえを感じると、集まる歌などを歌って子ども達を集めて、そのまま並ぶとスムーズです。
楽しく、簡単にできるようにしましょう。
保育士が呼びかけても片付けない
ケース
室内遊びをしていた時のこと。
集まって全体活動をしようと「お片付けしますよー!」と声かけしても・・・
片付ける子どもは1人か2人で、後の子どもは片付けません。
片付けだと分かっているのか、逃げ出す子ども。
片付けたブロックをまたひっくり返して散らかす子ども。
自分の使ったものを壁の方へ投げ散らかして「終わった!」なんて言う子ども。
「担任は自分だ、何とかしないと!」こんな思いで保育士は大変です。
「片付けなさい!」
「ほら、○○ちゃんはやってるよ!」
「おもちゃ投げないの!」
毎日叫んで声を枯らしても、子どもは言うことを聞きません。
結局クラスがまとまり、片付けるまでにはかなりの時間を要し、他の先生に助けられながら申し訳ない気持ちでいっぱいを胸にかかえ、今日も1日を始めることになります。
この先不安です・・・どうしたらいいでしょうか?
対応
子ども達は遊んでいる時、もちろん楽しく遊んでいます。
今そのことに一生懸命なのに、急に中断されたとしたら、それは不愉快で切り替えも難しいことです。
「次は●○するよー!」と楽しい次の活動を伝えてから、お片付けに入りましょう。
子ども達が次何をするのか見通しをつけること、片づけをする意味を与えるのがポイントです。
「一人いくつ片付けられるかな?」と競争を入れたり、
「○○えらいね!いっぱい片付けてくれてるね!」と片付けている子を誉めたりしても良いでしょう。
逆に、「はやくしなさい!」などの命令はNGです。
子どもの気持ちをないがしろにしても、保育は上手くいきません。
楽しく、見通しがもてる、やる気のでるような関わりをしていきましょう。
みんなで活動するときに参加しない子がいる
ケース
今日は全体でひとつのものを作ろうとする活動です。
全部説明しおわった後、さぁ、大きな紙を取り囲んではじめよう!・・・とするのですが、
苦手な子は自分からやろうとしません。
「これだけやろうね」と渡しても、適当にチャッチャとやってそのままどこかへ行ってしまいます。
やっぱりもうちょっととは言えないし、まだ他の子はやっているし・・・どうしたらいいでしょうか?
対応
活動には子どもによって得意、不得意があります。
不得意なことに挑戦するのは不安です。
なので、材料を渡しても、その子どもの不安がある限り、早く終わらせる意識しか生まれません。
「頑張ってやろう」も、子どもからすれば「何のためにこんなことしなきゃいけないの?」と不満をつくってしまいます。
苦手なことに向き合うケースでは、寄り添うことが大切になってきます。
苦手な子についてしばらく一緒にやってみましょう。
例えば、テープを切るのが苦手なら、保育士が押さえてあげるとか、サポートしながら「やった!できたね!」と共感していってあげましょう。
このリードは苦手な子どもが安心して取り組むために必要なことです。
一人なら難しいけど、先生と一緒ならできるよ!というできる道を作ってあげて下さい。
苦手と気づく、一緒にやってみる、できたらほめる
是非この3つのステップを取り入れてみて下さい。
保育士の話を聞いてくれない
ケース
こちらが大切な話をしているのに、ザワザワガヤガヤ・・・
子どもたちは全然聞いてくれません。
全員にちゃんと話を聞かせないとと思い、「静かにしましょう」といっても焼け石に水。効果がないようです。
口の前に人差し指を当てて「シーッ」とやってもあまりうまくいきません・・・
ジェスチャーも声掛けもだめならどうしたらいいのでしょうか?
同様に、絵本を読み聞かせようとしても、読んでいる途中でだんだんザワザワ・・・
うーん、話がつまらないのか、飽きてきてしまったか・・・
「もう聞かないならやめますよ」と注意すると一旦シーンとなってしまい、ちょっとギスギスした空気になってしまいます。
子ども達がちゃんと話を聞くにはどうしたらよいでしょうか?
対応
小学校を見据えても、前に立っている人の話を聞くことについてはプレッシャーを感じることと思います。
とりあえず、入りから聞かない様子でしたら楽しく手遊び等してから話すようにしましょう。
何か面白いこと、手品をしてもいいかもしれません。
子どもが「先生が前にきたら面白いことしてくれる」という感覚をつけましょう。
例えば3歳の子どもに「話を聞かないと困るかもしれない・・・」のような複雑な解釈は難しいので、まずは前にきたら見にくる、聞きに来る、遊びに来るような、集まる習慣を楽しくつけていきましょう。
5歳児ほどになってくると、人の気持ちが分かります。
「先生は悲しい」と保育士の聞いてもらえない気持ちを話すのも一つのやり方です。
基本は楽しく、話が聞けるようにもっていくこと、もう一段階上では相手の気持ちを通じて理解するところをねらっていきましょう。
先生の話ではなく、普段の会話の中で友達の話を聞いているかな?と観察しておくのもポイントです。
明日から使える!集団をまとめるちょっとしたテクニック集
「とんとんまーえ」リズムをつけると集団はまとまりやすい
前ならえをする時、「とんとんまーえ」とリズムをつけてみましょう。
子ども達はいつもよりものってくるはずです。
靴やスリッパをそろえてほしいときは、足マークを貼っておこう
トイレのスリッパがぐちゃぐちゃ・・・なーんてときは!
足マークを使いましょう。
揃えて置く場所に貼っておくだけです。
これで子ども達はマークを見て分かりやすくできますね。
身体測定の時など、ここで待っていてほしいときにも有効です。
絵本を聞いてほしいときは、まず話はじめる
絵本を開いて「しずかにしてくださーい」なんて言わなくても、もう始めてしまいましょう。
そのときは、絵本を園児側へ向けずに話し始めます。
子ども達が気づいたら「この本おもしろいから、みんなも一緒にみよう」というような形で、読み聞かせをします。
自然に絵本を見ることになるので、子どもたちも先生もストレスがなく、スムーズにできますよ!
言うよりも見る!指導は看板のように分かりやすく
これは基本なのですが、明日やること、やくそくは言葉だけではなく、絵を用意しておきましょう。
こちらの伝えたいことは描いて示すと、子ども達にとっても分かりやすいですし、何より見てくれます。
20~30分ほどの手間で、保育がスムーズに進行できますよ!
次!楽しいことするよ!と教えてあげよう
見通しをもたせることを意識してみましょう。
子どもは見通しをもつことができると、不思議とやる気が出ます。
次は「~するよ!」という働きかけをしましょう。
楽しい活動を前に用意しておくことで、全体の集団の切り替えはかなり早くなるはずです。
なめられているの?言うことを聞かない子どもの心理
子どもになめられているなんて考えから卒業しましょう!
断言しておきますが、子どもになめられているという考えは間違っています。
仮に実際なめられていたとしても、その考えは捨てましょう。
理由の一つは保育士がその考えをもつと、子どもを押さえつけよう、上を取ろうとしてしまうからです。
もう一つは反発する子どもには、しんどさが必ずあるからです。
反発は要求の表れです。
自分のやりたいことがあるから、押さえられない理由があるから、意味が分からないから反発するのです。
大人の都合の良いように子どもに「させる」ことしてませんか?
ここの園ではこういうルールだからを理由に保育を進めると、今の子どもの姿を無視することになります。
まだ遊びたい気持ちを押さえられなくても仕方ないんです。
思い切って走り回りたい気持ちがあっても当然です。
じっと座って待つことが苦痛だと感じることだって当たり前です。
子どもの姿から、反発は子どものSOSであることと捉えてみましょう。
考えてみよう、子どもの心理
先程少し触れました。
「何で反発するんだろう?」「言う通りに動いてくれないんだろう?」
ここを考えるポイントです。
子どもが今何に興味があって何をしたいのか?ということに着眼点を置きましょう。
子どもの気持ちになるのです。
例えば、自由に好きなことをして遊んでいる時。
子どもは「あとどれくらい時間があるから、ここまでは遊べそうだな」なんて理解はほぼできません。
子ども個人で時間の管理ができないわけです。もちろん感覚もまだ身についていません。
とにかく目の前のことに「楽しそうだ!やってみよう」と、やってみて没頭し、時間が過ぎていきます。
そんな時、「お片付けしなさい!」と言われても、「まだ全然遊んでないよ」という感覚かもしれないのです。
楽しい時間はあっと言う間に過ぎて、苦しい時間は長く続く・・・というのは良くありますね。
子どもに片付けを言う時は「まだ十分遊んでない感覚かもしれない」ということを考えてみたら、声かけひとつでも、きっと変わることでしょう。
子どもを保育士に合わせるのではなく、保育士が子どもに合わせるように考えられると良いですね。
先生もしんどくない?きっちりやらせる保育
保育士がどれだけ子どものペースで保育したい!と思っていても、園がそうでなくては保育はできません。
例えば、時間ごとにきっちり区切りをつけて設定をする園があります。
子どもが規律正しく、生活習慣を身につけることは悪くないでしょう。
しかし、保育に悩んでいるあなたは、ふとこんな考えがよぎりませんか?
「時間きっちりに切り上げるより、もっと大事なことあるだろうにな・・・」
「もうちょっと自由にさせられたらな」
もし、「そうかも」なんて思ったあなたは、考え方が合ってない可能性があります。
考えに賛同できない園で、子どもたちを押さえつけるような保育をしたとして、うまくいくはずはありません。
保育士は保育のプロですが、一人の人間です。
考え方だって千差万別なのです。
もちろん、園だって特色はそれぞれあります。
子どもを従わせることに抵抗や疑問があるならば、転職を考えてみるのも一つの方法です。
自由保育の園や子どもの自主性に力をおいている園は昔に比べ、たくさんあります。
今の園での保育に限界を感じたら、まずは他の園にて見学をしてみてください。
良い出会いがあるかもしれませんよ。
まとめ
子どもが言うことを聞かずに困った!ということはあると思います。
そんなとき、子どもの姿を冷静に捉えて「分かりやすく、楽しい雰囲気で」やってみましょう。
反発されたときは、「何かあるんだな?」という目で見てみてください。
きっと解決のきっかけが見えてきますよ!
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