はなうたってだーれ?
保育士歴10数年、現在は小規模保育園勤務。子どもも先生たちも笑顔でいられる環境をつくる!をモットーに日々過ごしています。
それでは、今週のコラムをお楽しみください♪
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こんにちは、はなうたです。
今年の6月は記録的な暑さでしたね。7月に入り、もっと暑くなるのかと心配でしたが、異常な暑さは和らいだ気がして一安心です。
さて、あまりにも暑過ぎるとプールや戸外遊びをしてもいいものか悩みますよね。熱中症は怖い。だからといってずっと室内で過ごすわけにもいかない・・・。そんな時に頼りになるのが“暑さ指数(WBGT)”です。
たまにスマホに【熱中症警戒アラート】が届きますよね。これも暑さ指数の予測に基づいた情報なのです。
そして以下の記事にもある通り、現在様々な自治体で活用されているそうです。
>> 保育園の外遊び、3割の自治体が一定の暑さで中止 東京23区など:朝日新聞デジタル
この暑さ指数、ご存知の方もいるかと思いますが、私は最近知りました。この記事を読んで、子どもも大人も熱中症にならず元気に夏を過ごせるよう参考にしていただけたら嬉しいです。
暑さ指数とは熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。労働環境や運動環境の指針として有効であると認められ、ISO(国際標準化機構)等で国際的に規格化されています。
単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。人体の熱収支(熱エネルギーの出入り)に与える影響の大きい
①湿度
②日射・輻射など周辺の熱環境
③気温
上記の3つを取り入れた指標です。
この中でも特に注意すべきなのが、【湿度】です。湿度が高い場所では汗が蒸発しにくいので、身体から空気へ熱を放出する能力が減少してしまい、熱中症になりやすいのです。
環境省熱中症予防情報サイトによると、運動に関する指針が定められています。
暑さ指数
31以上は【運動は原則禁止】
28〜31は【厳重警戒】(激しい運動は中止)
25〜28は【警戒】(積極的に休憩)
21〜25は【注意】(積極的に水分補給)
21未満は【ほぼ安全】(適宜水分補給)だそうです。
調べてみた所、暑さ指数を取り入れている自治体や保育園では、【厳重警戒】の日は原則プール遊びや戸外遊びを中止している所が多い印象でした。
熱中症に関してもう一つ気を付けなければいけないことがあります。それは、【子どもは大人よりも暑さ指数が高くなる】ということです。
暑さ指数は地表面から150cmの高さを想定して計算されています。日中の強い日射により、地表面はかなり高温になっています。
身長が低く地表面からの影響を受けやすい子どもは、150cmの大人に比べ、暑さ指数は平均して0.1〜0.3℃高くなるそうです。体感温度は更に高くなります。
地表面からの反射光の遮光や、熱がこもりにくい服装など、大人以上に子どもの対策を心掛けることがとても重要です。
人によって暑さの感じ方や熱中症への警戒度は異なるため、このような指針があると、悩むことなく安全に遊ぶことができますね。
暑いから熱中症が怖い、だから冷房をガンガンに効かせて室内で過ごせば大丈夫。ではないと思っています。
私は子どもたちに季節を感じられる活動を沢山取り入れてあげたいんです。夏なら汗をかく経験を通して暑さに備えた体作りをさせてあげたい。汗をかいたらシャワーを浴びて肌を清潔に保つことを伝えたい。夏の自然に触れさせてあげたい。そんな願いから、安全に外で遊ばせてあげたいなと思っています。
そのためには有効な情報を駆使して、熱中症についてよく知ることが大切だと思ったので勉強してみました。
同じような思いを抱えている保育士さんの役に立てたら嬉しいです。
先週のコラムはこちらからどうぞ♪
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年度途中でも…保育を嫌いになる前に辞めていい【はなうたの週間保育士コラム】
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
明日も笑顔あふれる1日になりますように☆
来週も、よろしくお願いします!
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