保育園・幼稚園で大人気&おすすめの絵本を集めました。
- 学年ごとのおすすめを知りたい
- 季節感のある絵本を読んであげたい
- 子どもを引きつける絵本を読みたい
そんなニーズを抑えつつ、図書館でも借りられる、人気・定番の王道絵本を中心に選んでいます。
『もくじ』から気になるところを見てみてくださいね。
月案文例も人気です♪
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【まとめ】絵本のおすすめ(保育園・幼稚園・こども園)
ふゆのようせい ジャック・フロスト
ねらい
- 絵本を通して冬から春へ、季節がうつっていく様子を知る
あらすじ
友達はみんな、冬ごもりの真っ最中。
だから、コリンと犬のサミィは 「ふゆなんてだいきらい」。
その時出会ったのが、冬の妖精ジャック・フロスト。
「ずっといっしょにあそべる?」 コリンが聞くと、 「うん。だけどぼくのまえで、はるのはなしはしないでね」
冬の話をしないように気をつけながら、いっぱい遊ぶコリン達。
ところがある日、春の花「スノードロップ」を見つけたコリンはついに春の話をしてしまいます。
ジャック・フロストは「らいねんのふゆ、またあおうねー!」と消えてしまうのでした。
解説文
冷たい空気、振り続ける雪・・・まさに冬の真っ最中で、春を感じるにはまだまだ遠いと思うかもしれません。
それでもゆっくりと季節は進み、春の訪れを呼ぶ草花や、つぼみが少しずつ膨らむ等、春に向かって少しずつ変化していきます。
この本を読んだ後、園庭や散歩に出かけた際には、子ども達と「春探し」をしてみても面白いかもしれませんね。
この絵本では冬の外の世界を「白と青」の2色のみで美しくスッキリと表現しています。
子ども達が惹き付けられているな、と感じた際には余韻を残しながらあえてページをゆっくりめくってみるのもおすすめです。
ゆきのひ
ねらい
- 雪景色や雪の特性について、絵本を通じて興味を持つ
あらすじ
冬のある朝、ピーターが窓の外を見ると、雪が積もっていました。
ピーターは外へ飛び出し、さっそく雪で遊びました。
雪の上を歩いたり、棒ですじをつけたり、雪だるまを作ったり、寝転んで天使の形を作ったり・・・
最後は雪だんごを作ってポケットにしまい、家に帰りました。
そして夜になり、ポケットに手を入れてみたのですが、雪だんごは消えてからっぽになっていました。
ピーターは悲しくなりましたが・・・次の日もまだ雪が積もっていたのです!
そして、友達と一緒に雪の中へ出かけていきました。
解説
雪が沢山積もった日に是非読んであげたい一冊です。
外へ遊びに行く前に読むことで、子ども達も「ぼくも『天使の形』を作りたいな」「雪だんご、作ってみようかな」と様々なイメージが湧き、より一層雪遊びがたのしめるかもしれませんね。
だいくとおにろく
ねらい
- 日本の昔話を親しむ
あらすじ
昔あるところにとても流れの早い川がありました。
大工が村人から頼まれそこに橋をかけることになったのですが、あまりの流れの速さに心配になりながら川を眺めていました。
そこへ水の中から大きな鬼があらわれ、大工の目玉と引き換えに橋を作ると話し、約束通り次の日には半分、そしてその次の日には橋を作り上げてしまいました。
鬼は目玉をよこせと言いますが、大工はあげるわけにはいきません。
そこで鬼が自分の名前を当てたら許すと話します。
大工が逃げていると、子守唄が聞こえてきました。
子守唄から「おにろく」という名前であることを知った大工は、鬼に「おにろく!」だと怒鳴ります。
悔しい鬼はぽかっと消えてなくなってしまいました。
解説
「だいくとおにろく」は日本の有名な昔話の一つです。
このお話に出てくる鬼はただ怖くて強いだけではなく、ユーモラスな面も持ち合わせているので、怖がりな子どもでも思わず笑ってしまうかもしれません。
「だいくとおにろく」は劇あそびの題材にもなりますし、赤羽末吉さんが描くダイナミックな鬼の描写は「鬼のお面」など制作の導入としてもおすすめです。
ないたあかおに
ねらい
- 絵本を通じて友達を思いやる心を持つことに気付く
あらすじ
ある山に赤鬼が住んでいました。
鬼とはいっても暴れ者ではなく、気持ちのやさしい、親切者の鬼でした。
赤鬼は人間と仲良くなりたいと思ったのですが、人間は鬼だと怖がり近寄らず、なかなか仲良くなることができません。
悲しんでいると青鬼がやって来ました。
事情を聞いた青鬼は、村で大暴れをする青鬼を、赤鬼が殴るように提案します。
そうすることで、人間たちが赤鬼をほめ、仲良くなれるだろうと。
提案にのった赤鬼でしたが、仲良しの青鬼を殴ることは悪いと気が進みません。
一方青鬼は村で大暴れをしました。
そこにやって来た赤鬼が青鬼を殴るふりをして、青鬼は逃げていきました。
村の人々は赤鬼をすっかり見直し、鬼の家にも遊びに来るようになりました。
しばらく楽しい日々を過ごしていたのですが、ある時赤鬼はふと青鬼を思い出しました。
村から逃げる際に怪我をした青鬼が心配で家に行くと、青鬼はいませんでした。
家の戸口には貼り紙があり、そこにはこれからも人間たちと仲良く暮らすように、人間が青鬼と仲良くする赤鬼を見て落ち着かなくなってはいけないから旅に出ると書いてありました。
赤鬼の幸せを祈る青鬼の気持ちに、赤鬼は涙を流して泣きました。
解説
青鬼がお互いを思う気持ち、そして赤鬼の幸せを願うからこそ旅に出た青鬼の姿に、子ども達も様々な感情が生まれることでしょう。
このお話は、いわゆる「めでたしめでたし」と終わるものではありませんが、子ども達が「友達ってなんだろう」と心に響く作品になるかもしれませんね。
ロボット・カミイ
ねらい
- 長編物語に親しむ
- 物語を通じて仲間の大切さ、友達を思いやる大切さに気付く
あらすじ
たけしとようこは、箱でロボットを作りました。
目には涙のもとのビー玉が入ったなきむし顔のロボット、その名はカミイ。
するとロボットは本当に動き出したのです。
カミイは人間の世界に来る前はロボットようちえんにいたのですが、ロボットようちえんにはちびゾウが一匹もなく、持って帰ってあげたいと話します。
ところがカミイは力持ちで泣き虫、そして、いばりんぼう、いたずら好きで自分勝手。
そんなカミイの姿に、たけしやようこ、幼稚園の子ども達も怒ったり困ったり。
カミイもひとりぼっちの寂しさ、仲間といることの楽しさを少しずつ感じていきます。
ある日野原に散歩に出かけると、大きなダンプカーが子ども達の列に突っ込んできました。
その時カミイが皆の前に飛び出してダンプカーを押し返そうとしたのですが、ダンプカーの下敷きになってしまい・・・カミイは死んでしまったのです。
子ども達はカミイへのお供えとしてカミイが乗れるほどの大きなちびゾウを作ることにしました。
一方、たけしとようこはぺちゃんこになったカミイをなおしてあげることにしました。
破れ目からは涙のもとのビー玉も出てきました。
前よりずっと立派になったカミイを見たたけしは思わず「カミイ」と呼びかけると、カミイは再び動き始めたのです!
子ども達が作っている大きなちびゾウを見ると、カミイは大喜び。
目からうれし涙がこぼれたのですが・・・涙のもとはもう取り出したはずです。
涙が流れているのにカミイは濡れていません。
やがて、紙でできていたはずのカミイが鉄の色に光り始めました。
できあがったちびゾウに乗ると、ちびゾウもぴかぴかに光り、動き始めました。
そしてカミイは皆にさよならをすると、ちびゾウと共にロボットようちえんに帰っていきました。
解説
長編の物語になりますが、廃材を使ったロボット作り、劇あそび、お店屋さんごっこなど、子ども達が経験したことのある場面も出てくるので、イメージしながら読み進めることができるのではと感じます。
自由奔放なカミイの姿に、子ども達もたけしやようこの気持ちになって怒ったり困ったり、笑ったりするかもしれませんね。
かなりのボリュームがあるので、何日かに分けて読むと良いでしょう。
日を追うごとに子ども達も「続きを読もうよ!」と楽しみにする姿が見られるかもしれませんね。
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