こんにちは、ほいくのおまもりです。
今回の相談者からのお悩みは、『保育園の体制で不公平な部分が多く、不満がたまります』というご相談。
回答者のほいくのおまもりは『現状のご不満をしっかりと整理し、園長等上司に相談をしてみてはいかがでしょうか?』とアドバイス。
どうぞ、御覧ください。
保育士お悩み相談(LINE)
【年齢】30代
【保育士経験年数】12年
【特に解決したいこと】勤務体制について
【相談文】
初めまして。突然の相談失礼致します。
いま現在、指定管理の保育園に勤めています。勤続11年目になりました。現在年長児の主担任をしています。
今回相談させて頂きたいのは職員の勤務体制、シフトについてです。
私は現在通常の担任業務に加え、土曜日保育の責任者として毎週土曜日の出勤をしております。完全週休二日制を導入しているため、土曜日の代休は必ず取れる状態です。
なぜ一般職員の自分がそのような勤務体制になっているかと言うと、処遇改善Ⅱの手当て(月4万円)をつけているからという理由があるそうです。
しかし、土曜日は自分も息抜きをしたかったり、予定が入ることもあります。毎週出勤している場合、用事がある際に交代してくれる方がいません。
今勤めている園は2年目なのですが、その前は同じ法人内の姉妹園に勤めておりました。前の園では管理職が交代で土曜日保育の責任者として出勤していました。同じ法人の姉妹園なのに何故いま自分が勤めている園だけはやり方が違うのか、処遇改善Ⅱの手当ては他にももらっている職員がいるはずなのですが何故自分だけが毎週土曜日の出勤となっているのか…
土曜日保育は子どもの人数が少ないから書類が進められるという理由もあるようですが、土曜日は職員数も少ないのでずっと保育に入らなければならないことも少なくありません。他の先生方もご自身の仕事を抱えているので時間を作ってあげなければいけないとも思います。
更に、土曜日に出勤する職員は代休をその週に取る関係でその週は早番や遅番などのシフトに入りません。しかし、自分だけは土曜日出勤があるにも拘わらず早番、遅番、中番全て入っています。
また年長児担任ということもあり、子どもと共に行わなければならないことも活動や平日には園外保育も多く入っています。代休と行事が重なる時には代休の日を変えなければなりません。他の方は土・日と連休を取れているのに自分は代休が月曜日に固定されていても行事等があれば連休を取ることが出来ません。
以上のことから、処遇改善Ⅱを辞退し、他の方たちと同じ勤務体制にしてもらうことは可能でしょうか?またそれが不可能な場合、他の処遇改善Ⅱを受けている方との公平性に欠けるという理由で土曜日番や平日のシフトの負担を軽減してもらうことは可能なのでしょうか?
ご相談内容、拝見いたしました。
周りの職員との不公平を感じ、納得できない思いをされていらっしゃますね。是非一緒に考えていければと思います。
お辛い中申し訳ありませんが、お時間を頂けたらと思います。
大変お待たせ致しました。
まずはじめに正直にお伝えしますと、当方は保育園での園長経験や運営者としての経験があるわけではありません。そのため、制度面への見識は深くなく、一般常識を踏まえた範囲での回答になることをご理解頂けたらと思います。
その上で、こまりんさんへのご回答は【現状のご不満をしっかりと整理し、園長等上司に相談をしてみてはいかがでしょうか?】となります。
以下に、こまりんさんのお話しを引用しながら返答させて頂きますね。
「 処遇改善Ⅱの手当ては他にももらっている職員がいるはずなのですが何故自分だけが毎週土曜日の出勤となっているのか… 」
この点については、本当におっしゃる通り、ご不満を抱えて当然のことではないかと思っております。
もしかすると、
「土曜日保育は子どもの人数が少ないから書類が進められる」
とのことですので、年長児の担任ということもあり、良かれと思っての土曜日出勤なのかしれません。
また、
「他の先生方もご自身の仕事を抱えているので時間を作ってあげなければいけないとも思います。」
ここにも書かれておりますように、こまりんさんは大変な状況でありながらも、一生懸命に周りのことを考えている方なのだろうな、という印象を受けました。良くも悪くも、引き受けてくれる人は頼られがちになり、それをなかなか断りきれず、苦労が溜まってしまう、ということが多いです。
過去にご相談いただいたこの方と、近い印象ではと感じております。
「処遇改善Ⅱを辞退し、他の方たちと同じ勤務体制にしてもらうことは可能でしょうか?」
この部分が返信のはじめに書いたとおり、制度面には強くないとお伝えした部分となります。
そのため、個人的には辞退することは可能ではないか?と思ったのですが、正確な回答ではないことをお許しください。
とはいえ、
「またそれが不可能な場合、他の処遇改善Ⅱを受けている方との公平性に欠けるという理由で土曜日番や平日のシフトの負担を軽減してもらうことは可能なのでしょうか?」
この部分については、間違いなく交渉は可能かと思います。
公平性にかけるというのは本当におっしゃるとおりだと感じています。
むしろ、辞退するしないに関わらず、仕事量について公平にしてほしい、というアプローチのほうが良いのかなと思いました。
全体を通して、こまりんさんの文章は非常にわかりやすく、また、何に困っていて、どうしたいのか、どうしてほしいのかがしっかりと伝わってきました。
今回頂いた文面に少し手直しをして、園長等上司に相談してみてもいいのでは?と感じましたよ。
少しでも働きやすい環境になることを願っております。
当方も気になりますので、よろしければその後のお話しを聞かせて頂けたら幸いです。
頑張って下さいね。
近々、園長との職員面談がありますので、その際に相談してみようと思います。
数ヶ月後・・・
先日ようやく管理職との職員面談があり、相談したいことを書いたメモを持ち、面談してきました。
結論から先に言うと、あちら側には一切こちらの話を聞く姿勢はありませんでした。
過去の職員面談では必ず聞かれていたので今年度も聞かれるもの、と思っていましたが、今年度から園長も変わり方針が変わったのか、面談時期が他姉妹園よりも数ヶ月遅かった為「早くやらなきゃ」という面談の本質を捉えず「やった」という事実作りの面談だったように感じます。(他職員も面談に関しては同じように感じたそうです)
そこで突っ込みきれなかった自分にも情けなさや不甲斐なさを感じますが、そこまで折り込み済みな面談だったように感じます。
予定通りであれば、2回目の職員面談(次年度の進退の話)があと1、2ヶ月以内にあるはずなので、そちらで退職を伝えさせて頂こうと考えています。
と言うのも以前から保育士という職種の働き方に疑問を感じておりました。朝は早く夜は遅い。家に帰っても仕事をし、残業代はもちろん出ず、そういった世界の中で10年以上よく耐えてきたなという思いが年々強まったこと、今回面談をした管理職も同様、自分以上にそのような働き方をしていること、そしてそれが常態化していること。保育という世界に未来がないと感じていることなど理由を言ってしまえばキリがないのですが…
きっと、退職の意向を伝える際には建前であろうと何ですかあろうと「異動してみては?」「その辺りも次年度は配慮するから 」と言われることは目に見えているので、「一身上の都合」とだけお伝えさせてもらえば良いかと考えています。
幸いにも一昨年に現在の園に異動して4歳児の担任をし、保育士人生初の持ち上がりでそのまま今年度は年長児の担任をさせてもらえているので、子ども達をしっかりと小学校に送り出すことが出来れば心残りなく退職出来そうです。
10年以上勤めた職場を去ること、今まで経験したことのない職種に30歳を越えてからチャレンジすることに不安はありますが前向きにチャレンジしていけたらと思っています。
今までは行事後の一時の達成感や満足感、年度末を迎えた時の安堵感に騙され続けて保育士を続けて来たと思います。気持ちや も感情を環境も、一度全てリセットするつもりでいきたいと思います。
見ず知らずの私の相談に快く乗って下さり、また丁寧なアドバイスを下さりありがとうございました。せっかくアドバイスを頂けたのにこのような結論に至ってしまい申し訳ありません。これからも「ほいくのおまもり」が保育士たちの励みや心の拠り所になっていくことをお祈りしております。
その後のご様子をお伝えいただき、ありがとうございます。
面接の結果、こまりんさんが保育の仕事を離れられること、とても残念に思っています。
正直に申し上げれば、こまりんさんの職場が特に厳しい環境であり、職場を変えればかなり改善される部分も多いのではないか?という印象を持っています。
ですが、10年間今の環境で働かれたことで保育業界へ魅力を感じなくなった、というお気持ちもよくわかります。文面からも非常に多くの葛藤があったことが、痛いほどに伝わってまいりました。
まずはリフレッシュの意味でも、他業界に挑戦されることは非常に意味のあることだと思いますよ。
プロフィールにもありますが、当サイト運営者(私)は、保育園での経験後、全くの他業種に挑戦しました。その後紆余曲折あり、現在は当サイト運営に取り組んでおります。人生、どんな経験がどう活かされるか、本当にわかりません。
今はまだ迷いは不安も大きいことと思いますが、ご自身で納得されての選択であれば、きっと良い方向に進むはずです。
これらの記事は、今後の職業選択にお役に立てる記事かなと思いましたので、ご紹介させてもらいますね。
こまりんさんの選択を、全力で応援しています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
「私も相談してみたい・・・」というあなたは↓↓↓
お悩み相談の説明ページ