こんにちは!モモンガ(自然大好き保育士)です!
今回は3歳児の保育についてまとめました!
3歳児の不思議から保育のポイント、遊び、絵本までまるーくまとめています!
3歳児の保育の見通しがつかない、大変だというあなた!是非読んでみて下さい!
3歳児向けの保育ネタ♪
3歳児の発達段階を整理しよう
身体的な特徴
3歳児の平均的な身長、体重
身長:約93cm
体重:約14kg
※個人差は非常にあります
ちなみに4歳まで平均7cmほど伸びます!
この身長、体重の発達には個人差がとってもあるので、温かく見守るようにしましょう。
土踏まずができてくるのもこの頃です。
運動機能
3歳になると、歩く、走る、止まるなどの運動がはっきりできるようになってきます。
ヨチヨチぎこちなかった姿も、スタスタとバランスよく走れるようになります。
これは、土踏まずが作られ始め、爪先で蹴り、かかとで着地する動作ができるようになってくるからです。
合図を見て急に止まったり走りだしたり、自分で緩急をつけれるようになって運動が楽しくなる時期で、動きたくなる時期です。
ケンパーをしたり、細いところを落ちないように歩いたり、バランス能力も形成されてくる時期で、特にこれには個人差が見られます。
生活習慣
排泄
まだオムツが取れない子どももいます。
基本的には自分で服をおろして用を足すことが出来るようになります。
排泄の調節ができるのも3歳児の特徴で、少し我慢することもできます。
見慣れないトイレでは不安から「行かない」という子どももいます。
トイレットペーパーを上手く切れない子どももいるので、指導してあげると良いでしょう。
食事
右手はおはしorスプーン、左手は器というように、持ちながら食べるということができるようになってきます。
これは同時に違う動きができるようになってきたという分かりやすい現れです。
テーブルを拭いたり、大きさが同じ食器を重ねられたりと、食事の手伝いを積極的にするようになります。
清潔
口の見えている所だと歯磨きができるようになってきます。
うがいもぶくぶくから、ガラガラがちらほらできるようになる時期です。
衣服の着脱はまだ手伝わないといけないことも多いですが、自分でやろうとします。
汚れているということが分かって、嫌がらずに顔を洗ったりすることができます。
清潔に対して、自分の状態がちょっとずつ分かってきて、それに対して自分でやってみようとするような感じです!
「何でもやっちゃう」直感で生きる
3歳児はとにかく不思議な世界で生きています。
とにかく面白いものはやってみたい!と言う感じです。
それをやっていいかどうか、後で困らないかな?という考えはありません。
とにかく面白いものがあると、衝動的にやってしまうのです。
テレビを見て憧れたら、まるで自分はそれかように真似をします。
全然できてなくてもいいのです。本人は大満足です。
心の解放というように、ごっこ遊びもなりきってのめりこみます。
そんな3歳児の目にはこの世界はどういうふうに移っているのでしょうか?
実は3歳児というのは、同じ景色が新しく見えるという現象が起きやすいのです。
例えば私たちで言うと、毎日毎日通る場所が、ふと新鮮な景色にみえることがあります。
これは、生きてきた知識や経験から、見え方が違ってくる現象です。
3歳児は成長のはやさから、日常茶飯事にこういった現象が起こっています。
これは、自分で場所の価値観を決めることができるようになってくる力が芽生えてきているということです。
自分と他人の境があいまい
3歳児は何故か自信に満ちあふれています。
お兄さんお姉さんが一生懸命挑戦しているところを見て、やったこともないし、きっとできもしないことを「わたしだってできるよ」なんて言っているのです。
これは、挑戦するところをみて、自分が血気盛んにワクワクしている感情から出る言葉なのでしょう。
自分を客観的に観る視点がまだ形成されていないために、誇らしい気持ちが先行しているのです。
そんな3歳児は、何でも「すごいね!」と誉められると「エッヘン!」という顔をします。
何に対して誉められているのか、なんて関係なく、誉められると嬉しい!という感覚の世界です。
泣く時も、周りかまわずウァアアア!と泣くのも3歳児らしいですね。
泣く=自分!みたいな感じです(笑
客観的に自分を見れないことが、自分と他人の境があいまいということの本質なのかもしれません。
しかし、3歳児の後半になると、成長につれて徐々に誉められることの「理由」を求めるようになってきます。
そんなとき、自分を本当に認めてくれる人を求めながら、子どもは友達とつながっていくのかもしれません。
「(これはこうだから)すごいだろ?」に対して「(確かにそれは)いいね!」という仲間がいたほうが、自分への自信がより確かめられることを分かっていくのです。
そんな自分の自信、誇りに対する価値観を「自分から他人はどう思っているか?」へと、ゆっくりと変化させていく時期が3歳児だと言えるでしょう。
3歳児保育のポイント!
保育をする上で押さえておきたい基本ポイント
集団より個別。個別の空気感を把握しよう
3歳児はとにかく個人差が大きいです。
運動能力はとってもすごいのに、ギリギリでよけることもできるのに、人にぶつかってしまって、それを悪いと思っていなかったり、クラスの中で比較的人のことを見て、空気を読む力はあるのに、服が気に入らないという理由で泣き崩れたり、とにかくアンバランスさが激しいです。
なので、その子どもが持つ空気感、時間の流れや価値観を把握し、大切にすることが最大のポイントです。
「ちゃんと気をつけなさい」「時間に合わせなさい」というような社会生活を生きる上で気をつけなくてはいけないことを教え込むよりかは、その子が何故、これを面白がってやっているのか、何故こう感じているのかということを温かい目で見るようにしましょう。
一見して間違っている行動でも、それをしている本人はどういう気持ちなのか?表情を観察し、心の記録に努めましょう。
もちろん明らかに危険だというようなことは静止することが必要です。
ここでいう温かいとは、必要以上に怒らないということを指します。
「今の時期はしょうがないかな・・・」という目をもって、保育に臨みましょう!
失敗は成功のもと、おおらかにみよう
3歳児は何でも自分でやりたがります。
そして、できてなくてもやった自分を誉められると喜ぶのです。
それが自信につながり、また挑戦するといったサイクルを生みます。
なので、失敗してもOK!という精神でいましょう。
集団行動するときは問題がいろいろおきがちですが、そこで完璧を望まないようにしましょう。
まだ、「ぼくがわたしが」という世代に、「みんなで息をそろえて!」なんて指導するほうが無理があるのです。
何でもやってみて、失敗してもOKなように保育士側が環境を整えておきましょう。
着替えは常に十分あるかなどです。
沢山失敗して、思う存分挑戦できる環境を整えましょう。
とにかく身体いっぱい動こう!
3歳児は自分で自由に動くことができるようになり、さらに心の解放を望む年代です。
動かないわけはありません。
身体全身使って長い時間楽しみます。
私たちでいうストレス発散のような感じでしょうか。
3歳児がストレスを抱えているわけではないのですが、自分の有り余るエネルギーを全身で表現をします。
部屋で静かにする、座っている練習よりも、思いっきり発散し、解放する時間を多くつくりましょう。
そうすると、子どもも満たされ、段々周りの状況を見ようとするように成長していきます。
まずは自分が満たされないと、自発的に人に合わせることはしようとはしません。
しっかり欲求に合わせて動けるようにしましょう!
没頭できる時間を大切にしよう
3歳児は今までとにかく活発だ!というお話をしてきました。
しかし、見逃してはいけない部分があります。
子どもによってはお気に入りの器をとにかくたくさん集めて並べてじーっとみていたり、水がポタポタと落ちるその様をずーっと触っていたりする子どももいるのです。
こういった様子を「遊べない子」と心配するかもしれません。
しかし、断っておきますが、絶対大丈夫です。
その子どもなりに自分に与えられる刺激と反応を物を通じて確かめているのです。
例えば、器を並べている子は、目から並んでいるもの全体と一つ一つを見て感覚を受けています。
そのうち、成長とともに活発に動けるようになってくるので過度な心配はしなくて大丈夫です!
それぞれ子どもが十分に没頭できる時間をつくることが、保育の大事なポイントです。
ちょっとお昼ご飯の時間がきても、子どもの様子を見て伸ばしてもいいときだってあると思います。
大らかに、大人の理屈ではなく子どもの姿にできるだけ合わせて保育していくと良いでしょう。
3歳児のあそび
3歳児のおすすめの遊びを外、室内に分けてまずはいくつか紹介します。
その後で遊びが広がっていく例を、鬼ごっこ、制作あそびの2つ抜き出して紹介いたします!
3歳児オススメの遊び
外遊び
- 鬼ごっこ
- 探検ごっこ(虫取りや花摘み、野イチゴ探しなど、個々が自分の好きなものを集められるような)
- 水、泥の感触遊び
- 落ち葉をたくさんあつめたプール
- 坂に寝そべって、みんなでころがり遊び(安全には注意してください)
室内遊び
- 紙をちぎって、紙ふぶき遊び
- 粘土遊び
- ブロック遊び
- サーキット遊び(平均台をくぐる、跳び箱から飛び降りるなどを組み合わせて)
- 仮面づくり
外あそびの展開例<鬼ごっこ>
保育士が鬼、子どもが逃げる
子どもがルールを把握して、すぐするのは無理ですが、逃げて捕まえられるのは大好きです。
保育士との信頼関係の構築のためにも、抱きしめ鬼ごっこをやってみましょう。
何となく「捕まえるぞ~~」と子どもを追いかけ、捕まえたら抱きしめる。
子どももおもしろそうなことだ?と思って「私も私も~」というように寄ってきます。
まんべんなく捕まえて抱きしめましょう。
3歳の子どもは直感で生きています。
「~だから」というよりも、何となく、その雰囲気や状況空気を感じ取って行動します。
小難しいルールを教えようとするよりも、体で伝えてみましょう!
ちょっと想像の世界を混ぜてみよう
そんな遊びを繰り返しして、しばらくすると子ども達にも変化ができてきます。
絵本を見るのが好き、なりきってみるのが好き、段々想像の世界が見えてきます。
そんなときになってきたら!
この抱きしめ鬼ごっこに物語をプラスしてみてください。
例えば絵本の世界で猫がねずみを捕まえるようなお話なら、ネコになりきってみたり
そうすると、次の4歳児への「想像の世界で楽しみながら現実のあるもので表現する」ような活動がしやすくなってきます。
もちろん保育がやりやすいという視点でやるわけではないのですが、子ども達はなりきって動くのが大好きで、このなりきって色んなことに楽しく触れていき、結果いろいろ知る、好奇心、探究心の元になるので、ぜひぜひ、なりきり遊びをプラスしてみてください!
できるようになってきたら、子どもたちも鬼になってみよう
さて、そんななりきったり不思議な世界を取り入れて保育してきて、段々子ども達もなれてきます。
感覚になれてきて、さらに成長も手伝い、自分を客観的に観る目がついてきます。
「鬼やってみたい」と言うようになれば儲けものです。
是非一緒に鬼をやってみましょう。
そんなときは、「すごいね、鬼になって楽しかったね、いっぱい捕まえたね」などと、認める言葉かけをしていきましょう。
子どもが自信をもってチャレンジしていく姿を認めていくことが大事です。
結果的に不満足になったとしても、「すっごくがんばっていたよ」と励ましましょう。
きっと本人は悔しい気持ちなど抱えていますが、保育士が受けることで、またチャレンジしていきます。
そうやって、友達と競い合ったり、認め合うような子どもに成長していくプロセスをたどっていくのです。
室内あそびの展開例<制作編>
探検ごっこから始まるものさがし
3歳児はいつもの場所が新しく感じるような傾向があることを書きました。
もちろん、新鮮な場所、探検だって大好きです。
何故なら、3歳児はなにか面白いこと、新鮮なことを常に探して楽しみをみつけていくからです。
探検遊びは3歳児にぴったり!
探検にいくと、虫や花など、「持って帰りたい」と言う言葉が出ると思います。
ここで迷わず持って帰らせましょう。
何に入れておこうかなということを便利に用意しすぎないところもポイントです。
ちょっと困ったことを用意し、それを解決しようということは楽しい保育の材料になります。
私の私のもの、どこかにしまっておけないかな?
朝の会や、その場で自然に「自分の場所に入れとかないと困るよね」と切り出します。
「入れるところあったらいいね~」と子どもたちと共有します。
3歳児は印象的でないと次につなげられず、すぐに忘れてしまうこともしばしば・・・
保育では明日につなげるようなことがねらいとして良くあると思います。
3歳児には楽しかった、困った・・などの感覚材料を用意すると、明日につなげやすいです。
探検から帰ってきて、見本を見せて、「自分だけの箱つくってみない?」と明日の活動をさりげなく示唆するとよいでしょう。
自分だけの箱をつくろう
そして、次の日制作をしてみましょう。
ここで大事なことは「自分だけの」というところです。
自分の物を自分で管理するには、大切にする理由が必要です。
大切なものを宝物としてしまっておけるということを強調して伝えましょう。
制作の内容はのりで貼る、絵具で塗ってみる、など、シンプルで簡単なものにしましょう。
これはクラスや年度によって、特に3歳児は全体の傾向として得意不得意がはっきりするので、子どもの状態に合わせて楽しくできるものがおすすめです。
のりを使うなら、ちぎった紙を貼るでも良いです。
セロテープを使うのも良いかもしれません。
はさみを使えるなら、その子どもに合わせてやってみてもよいかもしれません。
用意上大事なことは、箱をつくってからしまっておく場所をつくっておくことです。
自分だけの世界を広げていけるような制作を展開していきましょう!
そのほかの遊びはこちらからどうぞ♪
-
【まとめ】「すぐできる」室内・室外の遊びネタ
続きを見る
おすすめの絵本、歌、手遊び
3歳児は楽しそうなものだな?という新たな出会い、発見できる絵本がおすすめです。
そんな絵本を今回はオススメ3冊紹介します!
各リンクに試し読みができるサイト(ehonnavi)を貼っていますので、ぜひ見てみてください!
そらまめくんシリーズ(リンクはそらまめくんのベッド)
そらまめくんシリーズは色んな豆や時には動物がでてきて、やさしい性格であったり、強い性格であったり、そんな色んなキャラクターに心を動かされながら色んな現象へ向かう、3歳児を描いたような絵本です。
絵もふわふわやさしい感じでお勧めです!
こぐまちゃんのみずあそび
一つのホースからどこまで水が広がっていくのだろう?
水遊びしたくなってくるような、興味関心をひく心躍らせる一冊です。
にんじゃつばめ丸
忍者ごっこを立体的に迫力あるタッチで描いた一冊です。
見ているだけで忍者ごっこしたくなりますね。
忍者は今も昔も子ども達の人気をかっさらっていく定番です。
なんでなんでしょう?なんとなくかっこいいからかな?
そのほかの絵本、歌、手遊びはこちらからどうぞ♪
-
【3歳児向け】保育士コンテンツまとめ
続きを見る
まとめ
3歳児は楽しそうなものへ向かって進み、体全身で自分を表現し、自分から他人を受け入れるような移行の時期とも言えます。
ここでたくさん子どもを認めてあげて、これからに繋がるよう、保育士も楽しみながら保育していきましょう!