こんにちは!モモンガ(自然大好き保育士)です!
あなたが働く保育園「自分に合っている!」と自信を持って言えますか?深く考えずに流れに任せてそのまま就職、これは運に任せるようなもの。
運よく合えばよいですが、合わなかったら…非常に辛い思いをすることになるかもしれません…!
今回は保育士が自分に合った就職先を見つけ出す方法をまとめました!ポイントは複数園を見学することです!
保育士あるある「そのまま就職編」
保育士の良くある、そのまま就職エピソードを日記風につづっていきます。
あなたもこんな経験ありませんか?
実習園にそのまま就職
学校で実習に行った家の近くの保育園。
初めての実習は夏で、冬になって久しぶりに訪れた2回目の保育実習。
どちらの実習も記録や指導計画で寝れなかったけど、子どもたちはかわいくて、「あそぼうね」「だいすきだよ」「たのしかったよ」と刺激的な毎日で、楽しかった。
実習はとっても頑張って、現場の保育士からも高評価。
冬の実習にいったとき「就職ここでしない?」とスカウト。
なんだか嬉しくて二つ返事で「ぜひお願いします」
でもちょっと気になった。
毎日記録を見て返してくれる先生。
私の実習は5時までだけど、一緒に帰ったことはなかった。
忘れ物があって園に取りにいった。7時だったけど先生はいた。
そんな思い出がふっとよみがえって不安になってたけど、まぁいいかとそのまま就職。
見学にいった1つ目の園にそのまま就職
保育園はたくさんあるし、実際増えてきてる。
新規園もいいし、昔ながらの園庭があるような園もいいな。
なるべく沢山見学して決めたいなと思ってた。
自分に合った園に入らないとね!大事な就職先だし、堅実にいきたい。
でも、いざ園を探すと、なかなか日程が合わずに日数ばかり過ぎていく。
ちょっと見学ってのもできないみたいだし、日にちは指定されるし・・・
平日の昼間にはそもそも難しかった・・・
ようやく見学ができる園が見つかって、いざ見学へ。
でもここで予想外だったこと「面接と見学はセットです」
とりあえず見学。え?17時から?保育終わってるし・・・
特に汚いわけでもなく、きれいでもなく、子どもの姿も普通で・・・
面接を受けて、何も嫌なイメージでもなかったし・・・
とりあえず、経験にもなるし、もう4月まで日数もないし、アポとるの案外大変だし、早く就職しておきたいから決めようかなと就職。
なんか合わないと思ったけど、内定もらっちゃって断れずにそのまま就職
就職活動をしてこなかったツケがここできた・・・
はやく就職先探さないとヤバイ!
履歴書書くのも時間かかるし、難しいし面白くないし・・・
添削してもらって修正して添削してもらって修正して、やっとできたと思ったら面接の練習。
結局面接まで日程合わせるのに2週間もかかった。
見学・面接当日。
すっごいメイクしている保育士さんばっかり・・・
ギャル系?が多い感じ。
園長もパーマに真っ赤な口紅にぎらぎらしたアクセサリー
園は古い感じで、うーんなんだかな・・・
面接は園長の自慢話を1時間。なんとなく雰囲気合わないなぁ・・・
でも、話合わせてとりあえず「はいはい」って答えといた。
3日後、電話にてハイテンションで合格のお知らせが。
持ち物とか必要なものをその電話で言われると、断りづらいしそのまま就職。
短大、大学に紹介されてそのまま就職
学生最後の年の12月。
採用の紙が貼り出されているけど、なんだか敷居が高い・・・
うーん、どうしようかなとウロウロ迷っていたら先生にでくわした。
「就職活動は順調?」と聞かれたので
「まだ全然応募していなくて・・・」と答えると相談に乗ってくれることに。
親身に話を聞いてくれて、就職サポートしてる係を紹介されたので、行ってみた。
いろいろ話しを聞いてもらって「こことかどう?」と紹介された園。
言われるがままに見学行ってみて、そのまま出願。
実技試験とかは緊張したけど、大きな法人だし、安心感もあった。
うまくいくといいなと願っていると、あれよあれよという間に内定通知。
そのまま就職しました。
なぜ、そのまま就職〜が問題なのか?
そのまま就職は何が問題なのか?
一言で言えば「自分に合っているか分からない」ことが問題なんです。
ただ、自分にあっているか分からないと一口にいっても、その中身は少しずつ違います。
もう少し詳しく見てみましょう。
園の情報が足りないから自分に合っているか分からない
見学で20%、体験で40%しか分かりません!要は『見学では半分もわからない』ということなんです。
見学にいってわかることと言えば、なんとなくの雰囲気だけ。
なんとなくの一コマで分かることは古いか新しいか、職員の服装はどうかなど、本当に基本的なことだけ。
なんとなくの雰囲気って大切かもしれませんが、働く上で大事なことは細かいことの積み重ねです。
小さい不満でも、積もり積もると大きな不満になります。
実はワンマンな経営か?など職員の働きやすさは見学では到底分からないことです。
1日体験すると、何となくの職員の流れを見ることができるので、見学よりもいろいろ実感することができます。
そのため見学だけよりも理解度はグッとあがります。
それでも、100%というのには、情報としては全然不足しています。
実際に働くと、体験や見学ではそれほどのギャップがあることが多いのです。
言われたまま、そのまま就職することは、情報不足すぎて天に身を任せるような就職方法なのです。
比べることができないから自分に合っているか分からない
一つの園を見ても、比較対象がないと自分が働いてうまくいきそうかな?と予想は立てにくいでしょう。
「前行ったところと比べて合いそうだな」とか、「こういうところもあるんだ」とか発見がないと、漠然とした自分の理想をもってさまよい続けることになります。
そもそも自分に合っているのか?ということですが、100%自分に合っている園なんてないでしょう。
どこか妥協しないといけません。
就職活動においてどこを妥協するか?ということは一つのポイントになります。
「どこを妥協するか?」を探すにはまず「何を比べればいいのか?」そのポイントを知らなければなりません。
ということで、複数の園の実態を知ることが必要なのです。
複数行ってみて、どんな園があるのか?を幅広く知ることで、納得できる就職に1歩近づくでしょう!
時間がなくてしっかり考えていないから自分に合っているか判断できない
これは自分で答えを出せないという問題です。
内定が出る=そのまま就職になるので、考える時間も何もありません。
お試しで受けたのに、いつの間にか答えを求められ、流れに任せて就職してしまうのです。
自分の意志はどれくらいこの就職に向かっていますか?
理想を言うなら見学をして、面談をして、それを一旦持ち帰ってゆっくり考えてみることです。
直感が鋭く、気に入ったら一瞬で決める人もいるので、タイプにもよるかもしれませんが、今日見学したことをきちっとまとめて整理し、
- 自分はやっていけそうかな?
- 保育方針や園のやり方は大丈夫かな?
- 人間関係はうまくいきそうかな?
ということを考えると、自分なりの答えは出せると思います。
人手不足の園は人が欲しいので、がっついたように働き手を求めています。
その勢いにのまれると、自分はなくなってしまいます。
勢いよく内定をもらって、次の話をされている間、「もうちょっと他も見たかったな」とは言えないのです。
「受かったらそこに就職しないといけない、受かったのに断るなんて難しい・・・」
こう考えている人多いと思います。確かにそうかもしれません。
でもあなたの大事な人生の大事な決断を、断りにくいなぁというだけの理由で決めてしまっていいんですか?
なぜ、保育園見学が大事なのか?
そのまま就職が危険なのを今までお話してきました。
では、保育園見学するとどんな風に良いことがあるか、お話していきます。
自分にあった園が見つかる可能性が高まる
数打てば当たるというように、複数行けばその中で気に入ったところ、気に入らないところが見えてきます。
自分の保育スタンスをしっかり持っていて、「私はモンテッソリー保育を極めたいんだ!」みたいな方向性がしっかりしている人は言われなくても園が絞れて見つかると思います。
しかし、そういったものがない人が大半です。
そういう人こそ、自分の大切にしたいことを決めるためにも、複数の見学が必要なのです。
見学は確かに少しの情報しか得られないかもしれません。期待感が小さいかもしれません。
でも行かないより全然マシですし、案外良い体験になったりします。
複数行って、その中に「この中だったらここがいいかもな」と自分の意見で決められるからです。
それは保育の雰囲気だったり、環境の良さだったり、アクセスの便利さだったり、文字に起こすと表面的なことですが、どれも重要だったりします。
例えばA園に見学に行きましたとすると、1つでは比べようがありません。
しかし、A園、B園、C園と行くとすると、比較は3つです。
すると「立地は良い、雰囲気は良い」などの項目まで考えることができるのです。
自分がどんな保育園に就職したいか?定まってない人ほど、多く見てください。
見れば見るほど、見る力は養われていきます。
見学する内に自分の中で保育観が見えてくる
複数見学行き、いろいろな保育を見ることで、自分の保育観が分からないという人も、内に秘めていた保育観を発見することができます。
というのも、「これ良いな」って思わないと、自分の保育観って出てこないです。
人は、物事を見るとき、無意識に過去の出来事と重ね合わせたり比較をしています。
保育士の保育観も同じで、過去の体験や知識と今の自分と、目の前の出来事を重ねて「これいいな」と思うのです。
人間関係も人的環境という意味では立派な保育観の一つ。
面談の時、園長と話すことになると思いますが、人柄というものを感じることでしょう。
「前の園よりも落ち着いている感じだな」「ちょっと腹黒そうかな・・・」とか自分に合う合わないが何となく見えてくると思います。
多くいけばいくほど、見る力は養われていきますから、同じようなシーンを見かけたときに「ここの先生ってこういう風に工夫してるんだ」とか、憧れの気持ちが出ることだってあります。
それは比較できているからです。
1園しか知らず、そのまま就職すると、「こうしているんだ(どこも同じかもしれない)」と、当たり前の認識になってしまいがちだからです。
自分がどんな保育園に行きたいか、そもそもどんな保育がしたいかわからない人は、見学や体験をいっぱいしてみてください。
絶対、将来につながります。
見学のポイント
見学では保育を見るのは当たり前です。
さて、職員としてどんなところを見る?というのが今回の章の内容です。
せっかくレベルの高い保育だと感心しても、そこが無理な労働形態ならば意味がありません。
保育は続けていくことに意味があります。
今回は「働く」という視点で見学するポイントを挙げてみました。
最低3園、できれば5園以上、見学or体験する
前の章でも話していますが、比較するためにいろいろな保育園を見てください。
やりたいことがない人は特にです。
やりたいことが明確な人はそのジャンルの園をいくつか見学するのが吉です。
やりたいことがボヤっとしている人はやりたいであろうジャンルの2園、その他の1園見て、今の自分の意志を決めましょう。
やりたいことが分からない人は、全然特色の違う3つの園を見ましょう。
3園というオススメ基準は、この数であれば働きながらの転職活動でも見学ができるからです。
就職、転職活動では、見学するにも日数が必要です。
ほとんどの人の場合、それほど日数がとれない人が多いと思います。
それに多すぎると疲れますし、まとめるのも大変です。
「見すぎてどこがいいかわからなくなってしまった」なんてこともありがちです。
もちろん、人によって見学できる数というのは違いますから、見学するなら3園以上をオススメします。
間違っても一つだけ見て、押されてそのまま就職なんてことはやめましょう。
ただ、本当のところを言えば5園以上見学できると、より情報が集まっていい判断ができるようになると思います。
最低3園、できれば5園以上。これを心がけてみて下さい。
見てくれに騙されない
最近増えてる新設園がきれいなのは当たり前です。
客寄せのためにバスをキャラクターにしたり、お城のようにしている綺麗な保育園ってあります。
重要なのは、支持母体がどんな法人なのかをしっかり把握しておくことです。
見た目のきれいさと、働きやすさは比例しません。
白い綺麗な外観と裏腹に仕事は超絶ブラックということはよくある話です。
基本的に「労働基準法なんか関係ねぇ!守っていたらまわらねぇ!」というスタンスの保育園が今でも大部分を占めている中、そうじゃない場所を探すのには苦労するでしょう。
地方ならなおさらです。
そういったところで見るなら「清潔感と安全性」です。
- 建物がきれいか劣化しているのではなく、砂だらけじゃないか、清掃されているかという基準
- ホウキが立ててまま放置されていないかとか、危機管理しっかりできているという基準
これらを確認しましょう。最近はこういう基本的なことができていないところは少ないですが、あれば省きましょう。
というのも、実際お金目当てに保育事業している団体ってあるんです。
この前の事件でもあった、姫路市のわんずまざー保育園事件もそうですし、キャリー保育園国分寺の名義貸しにしてもそうです。
悪い奴っていっぱいいます。
そういう経営者がきちっと職員の働く環境を改善していこう!などとはほぼ思わないでしょう。
自分の利益が大事なのですから。
なので、見た目が「きれい!いいね~」と思ってそのまま就職するなんてことはやめましょう。
「ここって子どもにきれいな気持ちでやっているんだな」というところで決めましょう。
職員室ってどうなってる?
職員への待遇が分かる場所!それは職員室です!
でもぶっちゃけて言うとブラックな保育園でもきれいに整理されていたりして、分かりにくいこともあります。
職員室での見るべきポイントは、タイムカードがあるかどうか?
書類はパソコン作成なのか?です。
なければ「勤怠管理はどうやってされているんですか」と聞いてみましょう。
もしかするとパソコンで管理しているかもしれません。
そういうところは1ポイントです。
というのも、全部手書きなのか、効率や負担を考えて業務が管理されているかがわかるからです。
お便りつくったり、経営書つくったり、保育士にとってパソコン作業は必須。
それを全部手書きだなんて、ゾッとしませんか?
まれにお便りや作り物は全部園長の仕事です!ってところもあるので、もし不安になったら確認しておきましょう。
面接ではこちらの話を聞こうとするか、こちらを知ろうとするか
ここの園長がどんな人?というのを判断するポイントです。
自分の園の自慢話や、「この前体育の偉い先生がきて、助言もらってから、職員にはこうさせているんです」
といった、その場の気分で大事なことを周りの意見を聞かずに決めてしまう。そういう園は選択肢から外しましょう。
ほぼ100%のことが、園長の独断と偏見でいろいろ決められます。
行事でも「もうちょっとこの角度で写真とってくれない?」とか、小言だらけで面倒くさいことこの上ないです。
あと、「長く働けますか?」という話を持ち掛けられた時も要注意。
それは入れ替わりが激しいということです。
他にも、威圧感や、ちょっと「ん?」と違和感を覚えることがあります。
その直感、信用してください。ほぼ大抵当たっていますよ。
まとめ
就職先とはとても大事な場所です。
仕事って自分が持っている時間のほとんどを使うからです。
なので、本気で選びましょう。
3園以上を見学にいって、面接では冷静に人を見るような気持ちで望むとよいですよ。