虫取りをする子達に虫の命についてどう伝えるべき?【第500回|保育士お悩み相談】

2020年8月6日

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こんにちは、ほいくのおまもりです。

今回の相談者からのお悩みは、『子ども達は虫捕りに興味があるのですが、生き物の命をどのように扱えば良いのか迷います』というご相談。

回答者のほいくのおまもりは『生き物の扱い方について、子ども達と話し合ってみてはと考えます』とアドバイス。

どうぞ、御覧ください。

保育士お悩み相談(LINE)

こまりん
【性別】女性
【年齢】30代
【保育士経験年数】6年
【相談文】
虫探しに夢中で沢山のバッタを捕まえる男児達。しかし、飼うというよりもただ捕獲して水槽の虫かごに入れるのが楽しい様子。気持ちはわかるが、バッタの命も大切にして欲しい…。飼うなら色々世話して欲しいけど、捕獲だけなら逃すとか?それか、死ぬ体験を通してどうしたらいいか感じてられるようにする?でも個人差があり、死んでもバッタやかまきりぐらい小さな虫だと気にしない様子もある…。どの程度まで口だしていいのか迷ってます。
ほいくのおまもり
こんばんは。

こまりんさんのご相談文を読ませていただきました。

この時期はいろんな虫がいて、子ども達も虫捕りを楽しんでいることでしょう。
虫を捕まえる上で「命」をどのように取り扱うのか、非常に悩ましい問題だと感じます。
当方も考えたうえで返信をしたいと思います。

お辛い中申し訳ありませんが、お時間を頂けたらと思います。

ほいくのおまもり
こんにちは。

お待たせいたしました。

【子ども達は虫捕りに興味があるのですが、生き物の命をどのように扱えば良いのか迷います】とのご相談につきまして、当方の回答としましては【生き物の扱い方について、子ども達と話し合ってみてはと考えます】。

当方も現在我が家の子ども達が虫捕りにはまっており、バッタをはじめ、数種類の生き物を飼育しています。
この一週間我が子の姿を見ながらこまりんさんにどのように返信しようかと考えていたのですが、「子ども達と話し合ってどのようにしたいのかを決めてみては」という結論に至りました。
生き物の命を取り扱うことそのものが、命について考えるきっかけを作ると感じたからです。
ですから、極論を言ってしまえば、どのように扱うのか、その方法に正解も不正解もないのかもしれません。

話し合いの際には、「バッタは命がある」ということを子ども達に伝えても良いかもしれません。
ただ、子どもの中には「バッタの命」と言われてもピンとこない子もいるかもしれませんね。
ですから「もしこの部屋(保育室)の中に園の子ども全員が集まってきて、朝も昼も夜もぎゅうぎゅう詰めて暮らしたらどう思う?」「みんなはお腹が空いたらご飯を食べたり飲んだりすることができるけど、バッタはみんながエサを用意したり水をあげたりしないと飲んだり食べたりできないね」とバッタを「子ども達」に置き換えて話をしてみてはいかがでしょうか。
「子ども達」に置き換えることで、イメージがしやすくなるかもしれません。

子ども達がバッタにも命があると認識した上で、「虫かごに入っているバッタをどうしようか?」と話しあってみてはいかがでしょうか。
もし「逃したい」というのでしたら逃がすのも良いでしょうし、「飼いたい」というのでしたら飼育するのも良いでしょう。
「そのままで良い」というのでしたら(バッタには酷ですが)あえてそのままにしても良いのかもしれません。
話し合いなので、こまりんさんも感じたことを話しても良いと思います。
ただ、「それはいけないよ」「こうしなさい」といった自分の意見を子どもに押し付けるのではなく、あくまでも子ども達と一緒に考え、結論を導いていくというスタンスでも良いかもしれませんね。
話し合う過程や実際に行動にうつした結果を含めて、子ども達に考える機会を作ることができるのではと感じます。

話し合う前から日常的に図鑑やリアルな生き物の写真絵本(この件ではイラストの物語よりも写真をおすすめします)、飼育方法の載った本を自由に手にとって読めるように室内に置き、子ども達が生き物に興味を持てるよう方向づけるのも良いでしょう。

飼育に関してはカマキリは生き餌を好むのでなかなか難易度が高めですが、バッタでしたら草と程よい湿気があれば良いので、子ども達にも育てやすいかもしれません。
条件が良ければ卵を産むので、子ども達も一層喜ぶのではと思いますよ。
いずれバッタが死んでしまった時には、きっと命の重みを感じることでしょう。

少しでも解決のきっかけとなれば幸いです。

こまりん
お応えありがとうございました!参考になりました!
ほいくのおまもり
早々の返信をありがとうございました。
お役に立てますように。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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ほいくのおまもり

サイト管理人夫婦の夫の方。保育士を3年勤めた後、営業や経理、自営業など幅広い仕事をして社会人14年目。異色な人生経験を少しでも役立てたいと思いから、2016年4月にこのサイト立ち上げました。3児の父でミニマリストの読書好きです。好きな言葉はLess is more.

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