こんにちは、ほいくのおまもりです。
今回の相談者からのお悩みは、『補助の際、0歳児の担任から午睡中に起きた子どもは布団の上で過ごすよう指示を受けました』というご相談。
回答者のほいくのおまもりは『状況によっては難しいこともあるかもしれませんが、担任の指示はおかしくはないのではと考えます』とアドバイス。
どうぞ、御覧ください。
保育士お悩み相談(LINE)
【年齢】50代
【保育士経験年数】資格なしで保育補助3年
【相談文】
はじめまして。
自分の子供の子育てもそろそろ終わりになってきました。子育て経験を活かして、資格はありませんが保育補助の仕事してます。
0歳児の補助にたまに入るのですが、お昼寝時間中に、子供が起きてしまうことも多々ある中で、パッチリ目が覚めて起きた子供を、布団の上から出ないように…お昼ね時間中なので布団の上で過ごさせて…と担任から指示されます。
ちなみに担任は資格はある42歳の先生です。出産子育て経験なし。 私は不思議で仕方ありません。起きてしまった赤ちゃんを、まだ他の子供が寝ているから、起きて遊んでもいいというクセがついてしまうからとかで、布団の上にいさせてください…と言われます。赤ちゃんにじっとしていなさい…なんて無理ですよね? 担任はお昼寝中は布団の上にいるクセをつけたいようです。
私は、起きたからと言って、やりたい放題遊ばせてもいいとか、動き回らせてもいいとか、言っているのではなく、起きてしまった子供と静かに過ごす保育でいいと思うのです。私の考え方は間違っていますか?
こまりんさんのご相談文を読ませていただきました。
お昼寝時間中の0歳児の対応について、お困りの様子が伝わってきました。
当方もどのようにしたら良いのか一緒に考えていきたいと思います。
お辛い中申し訳ありませんが、お時間を頂けたらと思います。
お待たせいたしました。
【補助の際、0歳児の担任から午睡中に起きた子どもは布団の上で過ごすよう指示を受けました】とのご相談につきまして、【状況によっては難しいこともあるかもしれませんが、担任の指示はおかしくはないのではと考えます】。
お昼寝(午睡)をなぜ行うかというと、長時間園で過ごす子どもたちが疲労しないよう、途中で心身の回復をはかる時間が必要になるからです。
心身に疲労がたまると、子どもは注意力が散漫になり、怪我につながるおそれもあります。
また、イライラしやすく、トラブルも増えるかもしれません。
ですから、基本的にはお昼寝は「ゆっくりと心身を休める時間」という認識になるのではと考えます。
そして、この「お昼寝」の時間は0歳児だけではなく、どの年齢の子どもにも設けられています。
お昼寝の途中で目が覚めてしまったら、確かに再び眠るということはなかなかできないかもしれません。
ただ、まずは「ゴロンってしようか」とジェスチャーを使うなどして誘ってみても良いのではと感じます。
子どもの側につくことで、眠らなくとも子どもも落ち着いて心身を休めることが出来るかもしれません。
もしお昼寝の合間に事務作業等をしているのであれば、子どもの横で続けることも方法の一つです。
それでもどうしても難しい時・・・例えば泣いたり嫌がるような声をあげ、他の子どもが起きると予測がついた時、または横になることに飽きて嫌がるような場合には、別の方法を試しても良いか担任に相談してみてはいかがでしょうか。
担任の「起きて遊んでいていいというクセがついてしまう」という話は、0歳の「今」に限ったことではなく、「今後」も見通した考えなのではと推察します。
0歳だから分からないのでは・・・と起き上がって過ごす習慣をつけることで(静かに過ごすにせよ、活動的に過ごすにせよ)、「目が覚めたら起きて過ごしても良いんだ」と子どもなりに認識するようになるでしょう。
一旦習慣づいた子どもの認識(クセ)を変えることは、大きくなるほど難しくなるのではと感じます。
いずれ子どもが成長した際、「◯◯ちゃん、まだお昼寝の時間だから横になっていてね」と先生から言われても、「起きたら遊んでいいんじゃないの?」と納得の行かない気持ちになるかもしれません。
そして、他の子ども達が目を覚ました時も「◯◯ちゃんも起き上がっているから」と、同じように真似て(起き上がって)過ごすようになってしまうかもしれません。
そうなると「心身の疲労を回復させる」という本来のお昼寝の目的が達成できなくなるかもしれませんね。
0歳の子どもは、今は大人の話が分からないことも多いかもしれません。
ただ、日毎に確実に成長していきますから、いずれは理解できるようになるでしょう。
ですから、分かりやすい言葉を探しながら繰り返し伝え続けていくことが大切なのではと感じます。
最後に、少々厳しいことをお伝えしますが、保育者は「保育の知識を供えたプロ」であり、子育てを経験していないから子どもが分からない・理解できないということは全くありません。
「保育」と「育児」は確かに重なる部分もありますが、異なるものです。
保育園(幼稚園)は、子ども達が安全な環境の中で健やかに育つために様々な経験をさせていく場です。
そして、保育者は保育の知識を供えた「専門家」として、子どもの発達段階に応じて保育計画を立て、実践していきます。
担任の先生は出産・子育ての経験がなくとも、保育経験から保育のプロとしてのスキルを獲得し、子どもの成長をしっかりと支えていらっしゃると思いますよ。
出産・子育て経験がなくとも子どもを理解しようと日々努める保育者は大勢いらっしゃいます。
ですから、どうか「出産・子育てをしていないから」というくくりで保育者を判断しないでいただけたらと感じます。
少しでも参考になれば幸いです。
ありがとうございました。
また相談させていただきたいです。よろしくお願い致します。
少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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