自己主張の強いクラスにイライラ…自己嫌悪です【保育士お悩み相談|第244回】

2019年8月2日

こんにちは、ほいくのおまもりです。

今回の相談者からのお悩みは、『担任しているクラスに悩んでいます。未熟な自分でも未来はありますでしょうか?』というご相談。

回答者のほいくのおまもりは『勿論未来はありますよ。今の悩みは大きな糧になるはずですから、是非チャンスと考えてみて下さい』とアドバイス。

どうぞ、御覧ください。

保育士お悩み相談(LINE)

こまりん
【性別】女
【年齢】20代
【保育士経験年数】4年
【一番解決したいこと】子どもにイライラしてしまう自分を変えて、自分らしく楽しく働きたい
【相談文】
年長1人担任です。年長は2年連続で2回目、1人担任は初めてです。クラスの子どもは、各々自己主張するばかり。言い争い、言いつけが絶えず、人の不幸や失敗に快感を感じている子もいて心配です。(クラスで浮いていく傾向が見られます)色々な関わり方(たくさん褒める、生活にゲームや遊びを取り入れるなど)を試すと、短期間はクラスの流れも良くなるのですが、慣れると元に戻ります。これまで、私は子どもに当たることは一度もなかったのですが、今年に入って子どもたちの態度(わざと人を無視したり、困らせたりする、言いたいことを言って自分の好きなことを飄々と勝手に始めるなど)にプツンときてしまい、自分らしくない叱り方をヒステリックのようにしてしまったこともあります。上の先生たちにもそれが聞こえてた様で、子どもたちに「先生怖いね〜!」と言っていました。子どもたちは全然怖くないーと言っていて、結局、私がただ怒って疲れただけだったようでした。子どもを、どうにかしなくては!と思っても、頭にくる!と感じた事は今までなかったのですが、今年は頭にきてしまうことが多くて。1人担任で自分も必死で余裕がないからというのも理由の1つだと思うのですが、こんな先生が担任で子どもが可哀想にも思えてきました。子どもと楽しいことを見つけるのが大好きだったのに、子どもの良いところを沢山見つけられるのが自慢だったのに、最近は自己嫌悪で滅入る日々です。現状、大変ですが、私の保育士史上これが最も苦労する年なんだ、と思って何とか耐え忍んでいます。年長1人担任の仕事量と責任の重さ、保護者は厄介と言われているクラス、子どもは元気で自己主張の強い集団、職場に手を差し伸べてくれる人はいない(失敗して転んで学ぶスタイルです)、むしろ煽られたり、嫌味を言われることも…こんな崖っぷちの未熟な保育士にも未来はありますでしょうか?せっかく公立で受かったので、保育環境、人間関係は気にせずに、辞めずに今年も耐え抜いて、いつか明るい楽しい保育人生にしたいです。今の苦労も全部力に変えたいので、周りを変えるのではなく自分が変わるための努力をしたいと思っています。特に子どもとの関わり方、アドバイス頂けたら嬉しいです。宜しくお願い致します。
ほいくのおまもり
こんばんは。

ご相談内容、拝見いたしました。

担当されるクラスの子供達はなかなかパワフルな様子ですね。
時には感情的になりながらも、なんとかしなければ!と思っていらっしゃる向上心はとても素晴らしいな、と、思いますよ。
是非当方も一緒に考えさせて頂けたらと思います。

ただいま多くのご相談を受けておりますため、お時間を頂けたらと思います。

こまりん
こんばんは。
相談後のすぐのご返信、そして温かい励ましのお言葉、ありがとうございます。大変、心強いです。

返信時期、承知致しました。私もまた、お返事頂けるまで自分なりにも色々模索して見ます。こちらこそ、お忙しい中で申し訳ありませんが、是非、宜しくお願い致します!

ほいくのおまもり
こんばんは。

お待たせしまして申し訳ありませんでした。

先の返信でもお伝えしましたが、担当されていらっしゃるクラスの子供達はとてもパワフルなのですね。
自分の気持ちに正直で、それをストレートにこまりんさんに伝えるのでしょう。
また、自己主張が強い子供達が多いからこそ、少しでも自分を見て欲しいために様々な試し行動をするのかもしれませんね。

【現在のクラスに悩んでおり、自分が未熟だと感じていても未来はありますでしょうか】とのご相談について、当方の回答としましては【勿論未来はありますよ。今の悩みはこれからの大きな糧になるはずですから、是非チャンスと考えてみて下さい】。

実は当方もこまりんさんと同じような経験をしたことがありますので、「お気持ちがとても良く分かるな」と思いながら拝見しておりました。

子供達の性格によってクラスカラーは大きく変わります。
保育経験を重ねていても、今まで自分が経験したことがないクラスカラーの担任となった時には、自分の保育方法が通用しないこともあります。
そのような時には、もう一度保育とは何かを考え直したり新しい保育方法を取り入れてみることで、自分の持っている保育の引き出しが大きく増え、子供達に実践出来る選択肢も増えるのではと思います。

担当されていらっしゃるクラスは年長であり、保護者との関係作りも難しく、子供達の対応に困っていらっしゃる状態とのことですので、解決しなければならないことが複数ありますね。
いきなり全てが大きく変わることは難しく、日々の小さな積み重ねが重要になってくるかと思います。

子供達は年長ということでこまりんさんのプレッシャーも大きいかと思いますが、現段階では「年長だから〇〇しないと」とハードルは高く設けず、「年長らしい姿」は卒園の時にピークとなるよう、徐々にハードルを上げていけば良いのではと思います。
昨年度も年長クラスとのことでしたので、去年はスムーズに出来たことが今年は上手く出来ない・・・と焦りがあるかもしれません。
ただ、今のクラスの子供達の限界を知り、子供達に合わせて保育のハードルの高さを変えていけば良いでしょうから、無理に頑張りすぎなくても良いのではと思います。

保護者との関係は、日々の様子を登降園時や連絡帳を通じて伝え、わずかな変化を見逃さずに知らせることで安心して下さるのではと思います。
例えば転んで怪我をした、ということでも「なぜ怪我をしたのか」と経緯が説明出来ること、降園時に変わった様子があれば「なぜいつもと様子が違うのか」を伝えることで(例えばゲームに負けて不機嫌な様子である、等です)、保護者も「こまりんさんは我が子をよく見てくれる」という信頼が生まれ、こまりんさんに心を開くようになるのではと思います。
また、子供のほんの少しの成長でも、知らせることで保護者は嬉しく感じると思いますよ。

クラス内のトラブルや困ったことに対しては、こちらの方法がこまりんさんのお悩みに寄り添えるのでは、と思います。

【第93回】保育士お悩み相談|先生やお友達を軽視する、年長女児への対応

過去にお悩み相談で伺ったお話で、年長の子供が職員や友達を軽視するという内容についての回答でしたが、こまりんさんのクラスでも使えるのではと思いましたのでご紹介いたしますね。
「これっていいのかな?」という場面を、人形劇風に演じたり、「どこかのクラスで聞いた話」としてクラスの子供達に話し、皆で解決策を考えてみてはと思います。
子供達はその場では他人事のような気持ちで捉えていても、現実で同じような場面に遭遇した際にふと思い出し、現実と結びつけることがあります。
「あれ?この前こんな話をしたよね。これっておかしくない?」と子供達から声が上がるようになれば、良い方向に向かっていると言えるのではと思います。
また、人形劇でしたら叱りながら話をするわけではありませんから、こまりんさんも子供達も双方にとって穏やかな雰囲気の中で話し合いが出来るというメリットがあるのではないかと思います。

もしくは「叱る」という方法の代わりに、「困ったなあ・・・」とその場の様子に困った姿勢を見せると、「あれ?これはいけないことをしているのかな」と子供達も考えるようになるかもしれませんね。

子供達も常に真っ直ぐに成長するわけではなく、時には停滞したり、逆戻りしながら成長していきます。
ですから長いスパンでゆったり見守っていくと良いかもしれませんね。
とても元気が良く、活発な様子ですので、クラスがまとまった時にはとても大きな力を発揮すると思います。
その時を是非楽しみに続けて頂けたらと思います。

そして、子供達はこまりんさんを困らせることで保育の引き出しを沢山作ってくれています。
子供達が卒園する頃にはご自身の成長を実感できるでしょうし、「この元気なクラスの子供達を卒園まで導くことが出来たのだから」と大きな自信につながると思います。
ですから、どうかマイナスなお気持ちで捉えず、「良いチャンス」と前向きに考えて頂けたら良いなと思います。

不安な際にはいつでもお話を伺いますよ。

現在の経験がこまりんさんにとってこれからの大きな糧となるはずです。
ですから自信を持って進んで下さいね。

こまりん
お返事遅くなってしまいすみません。そして、ご解答ありがとうございます。
実は色々と無茶が重なったようで、結局、数日前から心身共に異常をきたし、病院受診後、短めの休暇をいただいているところです。

ほいくのおまもりさんの言う通り、年長だからこうしなきゃ、と力み過ぎていた自分に気がつきました。今の子達は、ベテランの先生たちが持ち上げたすごく出来る子達と言われていて、私が引き継いでからはぐちゃぐちゃになっている現状にも焦りや情けなさを感じていました。

ほいくのおまもりさんの言う通り、この子たちのパワーが集まれば、とても大きな力が発揮できる気がします。乗り越えた時、また自分の成長に変わると、プラスに考えていきたいと思いました。

今はこの数日心身共にしっかり休んで、また子供達のもとに戻りたいと思います。
また不安でどうしようもない時は、お話聞いてください!

ほいくのおまもり
こんばんは。

こちらこそ返信をありがとうございました。

その後心身の調子を崩されたとのことで心配しております。
短い期間でも心と身体を休めることで、いつもの元気なお姿に回復されると良いなと願っております。

今のクラスは不安定な状態になっているとのことですが、もしかしたら子供達なりに「こまりんさんはどんな人なのかな?」「これをやったら怒られるかな?」等、こまりんさんとどのように関係を作ろうかと色々試している時期なのかもしれませんね。
確かにクラスが落ち着かないと焦るお気持ちはよく分かります。
ただ、ここで焦りを見せてしまいますと子供達にも不安な気持ちが伝わってしまいますから、「絶対に子供達と仲良くなりたい!」「子供達の気持ちを受け止めてあげたい!」「こまりん先生と一緒にいて楽しいと思わせてあげたい!」といつでもプラスの気持ちを持ち、どっしりと構えて子供達を受け止めるイメージを持ってみると良いかもしれませんね。

この一年で必ずこまりんさんは大きく成長されるはずです。
そして子供達の成長を楽しみながら見守ってあげて下さい。
きっとかけがえのない一年になると思いますよ。

不安な際には勿論いつでもお話を伺います。
そして、卒園の時期には是非子供達の成長した姿をお話しにいらして下さいね。

これからもこまりんさんを応援しております。

まずはお加減が良くなりますように。

こまりん
度重なる温かいアドバイスとお返事、ありがとうございます。自分の保育や子どものことを沢山考える良い機会にもなりました。年度末には子供達の成長の様子、お話できるようまた頑張ってみます。
相談させて頂くうちに、今まで仕事で自分の実力以上のポジションにつかせていただき、悩んでいたことについても、職場復帰の際に園長にはお話だけでもしてみようと思えるようにもなりました。相談して、私の事も知ってもらった上で、また自分なりにやって行ってみようと思います‼︎

これからの私、そして子供達の様子も少しずつほいくのおまもりさんにお伝えしていければと思います。
何だか、お話したい事多くて長くなってしまいましたが…
お話聞いて頂き、
本当に、ありがとうございました。

ほいくのおまもり
こんばんは。

こちらこそこまりんさんのお気持ちを聞かせてくださったこと、大変嬉しく思っております。

復帰の際に園長に相談されることのことですので、良い方法なのではと思います。
その際に気にかけて下さったりアドバイスを頂けるかもしれませんね。

もし今後保育が上手くいかない場面があったとしても、「他の方法を試してみようかな」と気持ちを前向きに切り替えることで、少しは心の負担も軽くなるかもしれませんね。
「一年かけて育てていく」という長いスパンで、こまりんさんらしい保育を実践して頂けたらと思います。

これからのこまりんさんと子供達の成長のお話を伺える事が楽しみです。
いつでもいらして下さいね。

こまりん
はい、前向きに、頑張ります!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

「私も相談してみたい・・・」というあなたは↓↓↓

お悩み相談の説明ページ

【転職サービス、好評です】

【ほいくのおまもり】は保育士専門の転職サービス【ほいくのおまもり転職版】をご提供しています!完全無料でお使いいただきます!

大きな特徴は次の3つです。

  • 保育士お悩みのプロが運営
  • 運営者は元保育士
  • あなたにあった求人を1から探します

一人ひとりにしっかりと寄り添い、転職のお手伝いをさせてもらいます。まずはクリックしてみてくださいね♪

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

ほいくのおまもり

サイト管理人夫婦の夫の方。保育士を3年勤めた後、営業や経理、自営業など幅広い仕事をして社会人14年目。異色な人生経験を少しでも役立てたいと思いから、2016年4月にこのサイト立ち上げました。3児の父でミニマリストの読書好きです。好きな言葉はLess is more.

-お悩み相談
-, , ,

Copyright© ほいくのおまもり , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.