こんにちは、ほいくのおまもりです。
今回の相談者からのお悩みは、『ごめんなさいが言えない2歳児に対して、良い方法はありますか』というご相談。
回答者のほいくのおまもりは『まずは子供の気持ちを受け入れた上で、起きてしまった現状を一緒に確認し、対応の一つとして「ごめんなさい」をすすめてみるといいかもしれません』とアドバイス。
どうぞ、御覧ください。
保育士お悩み相談(LINE)
【年齢】30代
【保育士経験年数】6年
【一番解決したいこと】ごめんなさいが言えない2歳児への対応
【相談文】
宜しくお願いします。
先日こんな事がありました。給食中、Aちゃんがランチョンマットをいじって遊んでいて(端を持ち上げるなど)お汁をこぼしてしまい、前に座っていたBくんのランチョンマットを濡らしてしまいました。私はAちゃんに「Bくんのランチョンマットが濡れちゃったからごめんねしよう?」と話をしたのですが、固まってしまいました。何が起こったのか理解出来ていないのかなと思い、1から説明してみました。「Aちゃん、ランチョンマットをヒラヒラして遊んでたよね?それでね、Aちゃんのお汁がこぼれちゃったの。そしたらBくんのランチョンマットも濡れちゃったから、ごめんねしよう。」Aちゃんは半分程理解していた様子だったのですが、何でごめんねしなきゃいけないのか分からないのか、ごめんねを言いたくないのか首をふって頑なに拒否していました。場所を変えて一対一で話してみても同じでした。
私は、意味が分かっていないとしたらごめんねだけ言わせるのもどうなのかと分からなくなってきてしまい、時間も経って来ていたので、「じゃぁBくんのランチョンマットを拭いてあげよう」と切り替えてランチョンマットを拭かせてAちゃんを食事に戻しました。
その直後、担任の先生がやってきてごめんねをしてとAちゃんに話しにきました。(食事途中です)担任の先生はごめんねするまで食べないでと言っていました。その後、その場で話したり別室に連れていって話したりと10分~15分程やりとりがありましたが、Aちゃんはやはり頑なな様子でした。最終的には担任に叱られて泣いて帰ってきました。担任の先生にごめんなさいが言えたのか聞くと「小声で言ったような言ってないような」と曖昧なお返事でした。(恐らく言ってないんじゃないかと思います)
ごめんなさいが言えるまで根気強く話をするべきだったのか、他に方法があったのか。私はどうしたら良かったのでしょうか。
Aちゃんは2歳半ほどでお話は上手に出来ます。やりたいこと、やりたくないことがはっきりしていて、やりたくないことに関してはOFFになってしまう傾向があります。
何か良い方法はありますでしょうか。
ご相談内容、拝見いたしました。
Aちゃんは「ごめんねをしようね」という言葉掛けに、頑なに言おうとしなかったのですね。
当方も、その時のAちゃんの気持ちを考えながら回答をしていきたいと思います。
一点お伺いしたいのですが、こまりんさんはAちゃんの担任という位置づけではないのでしょうか。
お話しの中で、他の保育士に対して「担任の先生」という表現がありましたので、もしかして担任ではいらっしゃらないのかなと思いました。
もしご回答頂けましたら、その点もふまえながら考えていきたいと思います。
ただいま多くのご相談を受けておりますため、お辛い中申し訳ありませんが、お時間を頂けたらと思います。
記載するのを忘れてしまい申し訳ありません、私は現在保育補助でパート勤務です。今のクラスには6月から配属された為、まだ日は浅いですが、子ども達とのコミュニケーションは取れている方だと思います。
2歳児クラスは子ども18人に対して先生が4人です。
私以外の先生方はちょっと厳しめなので、私はあまり怒らない様にしています。
Aちゃんはオンの時は明るい性格ですが、オフの時は心を閉ざしてしまいます。クラスの先生方からは、やりたいことだけやってわがままだ。といつも怒られている印象を受けます。
詳細に教えて下さいましてありがとうございました。
是非回答の参考にさせて頂きますね。
改めて返信いたしますので、申し訳ありませんがもう少しだけお時間を頂けたらと思います。
お待たせしまして申し訳ありませんでした。
当方はAちゃんと実際に関わったことがないため、ご相談内容からAちゃんの姿を推測しながら回答を進めていきますね。
【ごめんなさいが言えない2歳児に対して、良い方法はありますでしょうか】というご相談に対し、当方の回答としましては【まずは子供の気持ちを受け入れた上で、困っている現状を伝え、「どうしたら良いか」という方法として「ごめんなさい」をすすめてみては】と考えます。
AちゃんはBくんのランチョンマットを汚した際、Aちゃんなりに「しまった!」と思ったのではないでしょうか。
というのも、こまりんさんがはじめに声を掛けた際、「固まってしまった」様子だったとのことですから、Aちゃんが本当に状況が分からなければきょとんとする等反応も違うのではと思ったからです。
Aちゃんがランチョンマットをヒラヒラと揺らしていたことでお汁がこぼれてしまったことは、Aちゃん自身も自分が起こした実際の行動でよく分かっているのではと思います。
その結果、Bちゃんのランチョンマットを汚し、Bちゃんや周りの子供・大人達も驚いて「あっ!」という反応をしたでしょうから、Aちゃんは気まずい思いをしたのかもしれません。
「ごめんねをしよう」と促されても頑なに謝ろうとしないのは、自分が起こしてしまった出来事に対しての気まずくショックな気持ち、そして「こぼしたのはいけなかったけれど、ヒラヒラしたくなったんだもの」という、割り切れない気持ちがあったのではと推察します。
ランチョンマットをヒラヒラさせることは確かに良くないことですね。
食器が傾きおかずがこぼれてしまいますし、周りの子供にもかかってしまいます。
けれども、Aちゃんはふとヒラヒラさせたい気持ちになってしまったのでしょう。
ですから、まずはいきなりAちゃんの行動を否定する言葉をかけるのではなく、Aちゃんの「ヒラヒラさせたかった気持ち」を受け止めてみてはいかがでしょうか。
「Aちゃんはヒラヒラさせてみたくなったんだよね」と気持ちを受け入れたうえで、「でもBくんのランチョンマットが汚れてしまったね。Bくんが困っちゃったね」とBくんが困っている現状(Bくんの気持ちを代弁して)を伝えます。
それから「こんな時はどうしたらいいかな?」とやりとりを重ねた上で「ごめんねをしてみようか」と
すすめてみてはどうかと思います。
もしその際に「ごめんね」が出来たのならばしっかりと認めてあげて下さい。
そして「ごめんね」が出来なかったのならば、今回の対応のように、Bくんのランチョンマットをきれいに拭いても良いでしょうし、こまりんさんと一緒に「ごめんね」をする、または「Aちゃんの代わりに謝るから見ていてね」とこまりんさんが謝り、Aちゃんはその場に一緒にいることで謝る体験をすることでも効果があるのではと思います。
話し合いが長引いてもかえって頑なに拒否をするでしょうから(ただでさえAちゃんは気まずい思いをしているのですから)、このような際には長引かせず、その場で完結させるのが良いのではと思います。
Aちゃんはやりたいことだけをやる子=「わがままな子」ではなく、なぜAちゃんは謝りたくないのか、気持ちを考え受け止めていくことを繰り返し積み重ねることで、Aちゃんも「先生達は自分のことを分かってくれる」という安心感・信頼感につながるでしょうし、成長とともにいずれは自分の気持ちを言葉に出せるようになるのでは、と思います。
今すぐの効果は現れないかもしれませんが、気長に見守って頂けたらと思います。
少しはお悩みが解消されましたでしょうか。
Aちゃんの様子が気になりますので、よろしければその後のお話しを聞かせて頂けたら良いな、と思います。
Aちゃんとますます良い関係が築いていけますように。
まずはAちゃんの気持ちを受け止めてあげる事、すごく納得しました。ごめんなさいを言わせることだけに囚われず、こちらが一緒に謝るなどしてあげるとよかったのですね。ずっとモヤモヤしていたのが晴れてきました。
Aちゃんはわがままな子ではないと思っています。これから関わる中でAちゃんだけでなく、子ども達みんなが心を開ける様な存在になれたらと思います。
お返事、とても参考になりました。本当にありがとうございました。
Aちゃんの様子もまたご連絡させていただきます。
モヤモヤしたお気持ちが晴れてきたとのことで、当方もほっとしております。
こまりんさんならきっと、子供達が心を開いてくれる存在になれると思いますよ。
是非Aちゃんの様子、お待ちしておりますね。
楽しんで過ごしているという微笑ましいお話しも、勿論大歓迎ですよ。
今日のAちゃんの様子です。
Aちゃんがうがいに行こうとしていて席を立ったところで、担任の先生に先にイスを片付ける様に言われたのですが、固まってしまいました。昨日いただいたアドバイスを参考にして「Aちゃんうがいに行こうと思ったんだよね?(Aちゃんうなずく)でも先におイスを片付けようか。」と言うと、すんなり聞いてくれました。ちゃんと受け止めてあげることって本当に大事だなと思いました。今日はAちゃんの笑顔を沢山見ることが出来ました。ありがとうございました!
今後とも宜しくお願い致します。
早々にAちゃんの様子を教えて下さいましてありがとうございました。
Aちゃんが沢山ニコニコとしていた場面があったとのことで、当方も嬉しく思います。
今日はこまりんさんの働きかけで、Aちゃんの固まりかけた気持ちがほぐれ、行動に移すことが出来たのですね。
「この言葉の掛け方はAちゃんにとって有効なのかも」という伝え方を記録し、先生方と共有していくと良いかもしれませんね。
こちらこそ今後共よろしくお願い致します。
いつも参考にして下さるとのことで、本当にありがとうございます!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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