こんにちは、ほいくのおまもりです。
今回の相談者からのお悩みは、『別の保育士が特定の0歳児をひいきにし、常に抱っこをするので困っています』というご相談。
回答者のほいくのおまもりは『抱っこ以外の遊びを考え、もし子供が興味を示したら「遊びたがっているようですよ」と自然な流れで提案してみるといいかもしれません』とアドバイス。
どうぞ、御覧ください。
保育士お悩み相談(LINE)
【年齢】40代
【保育士経験年数】17年
【一番解決したいこと】今の担任とクラスの子供の事
【相談文】
母子家庭で今年の4月から、社宅制度のある保育園に勤務しています。0歳児クラス担任ですが、一緒に担任をしている方が、子供の好みが激しく、自分の贔屓にしている子を常に抱っこしている為、私にはその子はなつかず、周りの目も(この人(私)にはなつかない)
と見られている様で毎日がストレスです。もう1人の担任が休みの時は、嘘の様に落ち着いています。園長主任も若い方で、仕事に逃げ腰なので、相談も出来ず、子供の事でもあるし仕方が無いと諦めていますが、本当にストレスで大変です。最善の方法をご教授頂けると、幸いです。
ご相談内容、拝見いたしました。
本来ならば、保育をする際には子供達と平等に関わる必要があるでしょう。
保育士の好みで関わり方に差が出ることはあってはならないことですし、こまりんさんのように、共に働く周りの保育士もストレスに感じるのではと思います。
お気持ちはよく分かりますよ。
ただいま多くのご相談を受けておりますため、お辛い中申し訳ありませんが、お時間を頂けたらと思います。
お待たせしまして申し訳ありませんでした。
同じクラス担任の子供の好みが激しく、自分が贔屓にしている子供への関わり方が他の子供達と比べると明らかに多いのですね。
こまりんさんにとっては贔屓されている子供ともしっかりと関わっていきたいのに、常に抱っこされているのではなかなか関わりを持つことが出来ませんし、他の保育士からも「なついていない」と思われるのは非常におつらいこととお見受けします。
ストレスに感じるお気持ちはとても良く分かりますよ。
園長・主任も仕事に逃げ腰とのことで、相談しても改善するようには思えず、こまりんさんご自身で対処する必要があるでしょうから、ますますおつらい状況になるのではと思います。
【クラス担任と贔屓にしている子供への関わりについて、どのように対応していけば良いのか】とのご相談について、当方の回答としましては【抱っこをしなくても楽しめるような遊びを考え、もし子供が興味を示したのであれば「遊びたがっているようですよ」と自然な流れで遊びを促せるよう提案してみては】と考えます。
抱っこが続くと、子供の視界も自由に広がらないでしょうし(あくまで保育士の動きに合わせて視線も変わってしまうでしょうから)、子供が自分の意思で自由に行動出来なくなってしまいます。
勿論悲しんでいる時や不安がっている時は抱っこをしてあげる必要があるかと思いますが、機嫌が良い時には保育士が離れて、自分で自由に動ける楽しさを感じ取っていくことも大切なのではと思います。
子供の月齢にもよりますが、まだねんねの時期でしたら頭上にモビールを吊り下げて、ゆらゆらと不安定に揺れる動きを楽んでも良いでしょうし、プレイジム等で実際におもちゃに触れて遊ぶのも良いでしょう(園になければ、手作りでそれに近いものを作っても良いと思いますよ)。
布製や音のなるおもちゃ等も機嫌の良い時には少し長めに遊ぶことが出来るかもしれません。
おすわりやたっちが出来るようになればボールや車など、動くおもちゃで遊んだり、音楽に合わせて身体を揺らして遊んでみても良いかもしれません。
ペットボトルにキラキラしたセロファンと水を入れ、しっかりと蓋を閉めたものでも、充分興味のあるおもちゃになったりもします。
その他にも子供が好きそうなおもちゃを考えてみても良いかもしれませんね。
いずれも抱っこをしなくとも遊べるものだと思います。
抱っこをしているタイミングで、子供の視界に入る位置にさりげなくおもちゃを設定し、子供が興味を持っている様子が見られたのでしたら(じっと見つめていたり、身体をおもちゃの方に向けていたり等)、「〇〇ちゃん、おもちゃで遊びたがっているみたいですよ。良かったら降ろして遊ばせてあげてはいかがですか?」と「提案」する形で誘ってみると、嫌味がなく自然な感じで降ろせるのではないかと思います。
もし降ろした後に子供が一人でおもちゃを手に取っている様子がありましたら、「今は子供が集中しているみたいなので、お互いに少し離れてみましょうか」とそのまま少し空間を取るよう提案してみても良いかもしれませんね。
保育士が特定の子供を贔屓にしたり、独占することは望ましいことではありません。
保育士は子供達一人ひとりの成長を見守るため、均等に接していく必要があります。
また、他の子供達から見ても、保育士が常に特定の子供を贔屓にしている様子を見て羨ましく思ったり、「自分も抱っこしてほしいのに」と悲しい気持ちになってしまうのではと思うのです。
そして、贔屓されている子供についても、保育園という場を通じて様々な保育士と触れ合うことで、「人には皆違いがある」ことに気付くでしょうし、「どの保育士(どの大人)も自分を受け入れてくれるんだ」という安心感、信頼感を形成していくことが出来るでしょう。
様々な保育士と関わることで、経験が偏らず、様々な経験をしていくことが出来るのではと思います。
例え今は乳児期の赤ちゃんであっても、一つ一つの経験を着実に積み重ねて、心を成長させていきます。
ですから保育士自らがそれらの貴重な経験を狭めるようなことがあってはいけませんし、子供の「これから」を培っていく役割であることを認識しておくことが必要なのでは、と思います。
今すぐに大きく改善することは難しいかもしれません。
まずは短い時間だけでも良しとし、徐々に抱っこをしない時間が長めに取れるようにと長期的なスパンで考えておくと、少しはお気持ちが楽になりますでしょうか。
もし不安なことがありましたらいつでもお話しを伺います。
少しでもこまりんさんのお気持ちが明るい方へ向かいますように。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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