周囲に相談できず、プロ意識が低いと怒られました【保育士お悩み相談|第32回】

2018年6月13日

こんにちは、うしさんくまさん(保育士&社会人歴のべ24年)です。

今回は保育士3年目だけれど、あまりスキルが身についておらず先輩から「プロ意識が足りない!」と怒られてしまい、落ち込む相談者。

くまさん(妻)はみんなが「頑張れ!」と言ってくれるということは、まだまだ挽回の余地あり!と伝えます。

悩み(要約)

  • 国家試験で資格を取得、保育士3年目
  • 日々に業務に追われ、わからないこともなぁなぁでここまで来てしまった
  • 先輩保育士に「プロ意識が足りない!」と叱咤され、精神的にしんどい…

お悩み相談のやり取り(LINE)

うみさん:はじめまして、突然ですが相談させてください。

私は新卒で保育園に勤め今年3年目の保育士です。保育士の資格は国家試験で取得しました。

1年目はわからない部分も多いながらもアドバイスをもらいながら頑張っていたつもりでした。

1年目の下半期から2年目は人手不足の状態になり、勤務時間も長く書類をやる時間もないため、毎日残業の日々でした。(幸い残業代は出ています)

また、日々の保育や行事などの際に先輩や園長から「困ったことやわからないことがあったら言ってね」と言われていても実際は周りも忙しそうにしていたり、気軽に相談を出来る雰囲気ではなかったりしたため、中々相談できずにいました。

結局行事の直前になってお手伝いをしてもらい、周りの先輩方に迷惑をかけてしまうことも多々ありました。

今年になり、園長がかわり、また認証から認可に変わりました。新しい職員も入ってきて後輩も出来ました。

後輩の姿を見ていて、自分はいつも同じような手遊びしかやっていないし、子どもを上手く引きつけられていないなと感じていました。

園長が変わったことで保育のやり方も少しずつ変わり、戸惑いがあったと同時に、「保育士は命を守る仕事」という認識が薄かったことにも気づかされました。

そんな中先月から体調を崩しがちになり、一度は治ったものの、今週は微熱が出て欠勤してしまいました。

そして先輩からメールが来ました。

「今のあなたはプロ意識が低い。いつも同じ手遊びしかやっていなくてただのお手伝いでしかない。わからないことはちゃんと周りに聞いて努力しなさい。」などと言われました。

もちろん今まで私が自分から人に聞かずにわからないことをそのままにしていたり、自分で解決させてしまっりしていたのは良くないことだったと思います。

先輩の言うようにわからないことは恐れずに聞くようにして、私自身がもっと努力していけば変わっていくものなのでしょうか。

2年目の時から悩んではいたのですが、業務に追われて流されてここまで来てしまったと思っています。

精神的にも落ち込んでいるので、先輩の言葉を受けて立ち直れるかどうかわかりません。

くまさん:お加減はいかがですか?

3年目になるとすでに新人としては見られなくなり、一人前としての役割を求められることがあるでしょう。

後輩の持っている保育スキルに焦りを感じたり、時には自分の保育に行き詰まったりすることもあるかもしれません。

聞きたいことがあっても「3年目なのにこんなことを相談してもいいのかな」と不安になることもあるかもしれませんね。

それでもこなみさんの園の良い所は「分からないことは聞きなさい」と言ってくれる先輩がいることです。

落ち込んでいる時に先輩から厳しい言葉を投げかけられるのは辛いことと思います。

でも裏を返せばそれだけこなみさんのことを気にかけて、「頑張れ!」と応援してくださっているのではないかと思います。

ただ、常に忙しそうな先輩方に、いつ質問すればよいのか、ということになりますね。

こなみさん同様先輩方も業務量が多いのでしょうから、行事などの直前に尋ねるのは双方の負担がさらに増すためよくありません。

こなみさんは3年目ですので、どの時期にどの行事があるのかは大体覚えていらっしゃるかと思います。

そろそろ行事の内容を話し合い始める頃かな、という早い段階で尋ねるのはいかがでしょうか。

忙しく動き回っている時間帯よりも朝や休憩中などのまだゆとりのある時間に相談したい旨を伝え、その時に具体的な日取りを教えてもらうとさらに良いと思います(日々の保育に関してもあらかじめ相談したいことを伝えておくと良いかもしれません)。

教える先輩側にとっても日にちに余裕があった方が日取りの選択肢も増えるでしょう。

分からないことをそのままにしてしまうと後々それが大事になってしまうこともあります。

また、子供に直接問題が降り掛かってしまうことがあるので、自己解決せずに確認した方が良いと思いますよ。

手遊びについてですが、いくつかバリエーションがあると季節や保育の題材、子供の興味に合わせてその都度選択できるというメリットがあります。

ただ、日々の業務をこなすので精一杯ということですので、手持ちの手遊びにアレンジを加えるという方法もあります。

たとえば「おべんとう」の手遊びを例に取ってみると、いろいろな動物のお弁当を作るというストーリーを作ります。

ぞうさんなら大きい弁当、アリさんなら小さい弁当・・・そこで緩急をつける、声に強弱をつける事ができますね。

恐竜の弁当、宇宙人の弁当なら・・・?

クラスの子供達のお弁当を作っても盛り上がるでしょう。

他の手遊びなら主語を変えるだけでも雰囲気が変わります。

先輩や後輩が手遊びをやっている場面を見た時には「また新しい手遊びをやってるなあ」と落ち込むのではなく、「自分も新しい手遊びを覚えられる!」と発想を転換してみましょう。

新しい手遊びを教える場合、定着するまでは短いスパンで行うこともあるので、目にした時は覚える絶好のチャンスです。

私自身も教育実習生がやっていた手遊びが面白かったので覚えてレパートリーに加えましたよ。

こなみさんは「分からないことはそのままにしないで恐れずに聞く」というご自身の課題を把握し、「保育士は命を守る仕事」という意識を持つ等、3年目でも気付くことがありまだまだ伸びていらっしゃいます。

その分1年目よりも2年目よりも成長されているのですから、どうか落ち込まずにご自身を評価してあげて下さい。

ますます保育士として成長されますよう、応援しております。

うみさん:アドバイスいただきありがとうございます。今後も頑張っていきたいと思います。

ありがとうございました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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ほいくのおまもり

サイト管理人夫婦の夫の方。保育士を3年勤めた後、営業や経理、自営業など幅広い仕事をして社会人14年目。異色な人生経験を少しでも役立てたいと思いから、2016年4月にこのサイト立ち上げました。3児の父でミニマリストの読書好きです。好きな言葉はLess is more.

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