こんにちは、ほいくのおまもりです。
今回のお悩みは、『卒園までと思いながら、毎日涙ながら出勤しています・・・』というご相談。
ほいくのおまもりは『辞める期間を『短いスパン』で設定してみてはいかがでしょうか?』と回答しました。
どうぞ、御覧ください。
保育士お悩み相談
嬉しいことに、子ども達はみんな私を好きと言ってくれますが、反面先生方はそうではなくて・・・。
もともとミスをしやすいのでメモを持ち歩いているのですが「2年目になってまでまだ仕事が覚えられないのか」と言われ、持ち歩くのを禁じられたり。
苦手な制作も頑張って用意しても「形がいびつでやり直し」「こんなの子ども達が作れない」など様々なことを毎日怒られ、正直疲れてしまいました・・・。
辞めたくてやめたくて、でも可愛い子どもたちを残していくのは苦しくて。精神病と戦いながらの毎日です・・・。
せめて卒園まではと言い聞かせてはずるずる引きずって出勤するばかりで、涙しながらの出勤にも慣れつつあります・・・。
「きっと今日も怒られるんだ・・・何してもミスするんだ・・・」と追い込むばかりで、こうやって調子のいい時くらいにしか色々出来ません。
先輩先生に相談しようものなら・・・またなんて怒られるか・・・。
仕事内容は相談出来ても、自分のことは許してくれないので・・・怖くって。
もうどうしたらいいのか分からないんです・・・。
良ければ・・・力を貸していただけませんか?よろしくお願いします。
先生方からのプレッシャーは相当なものですね。
泣きながらの出勤とのことで、相当苦しい状況が伝わってきました。
誰だってこんなに毎日怒られてばかりではまいってしまいます。
こまりんさんは本当によく頑張られていると思います。
私がアドバイスできることは「いつでも辞めていいんだ、他にも私を必要としている所があるんだ」という気持ちを持つということです。
「子供はまだ卒園していないのになんで辞めていいの?」と思うでしょう。
それは以下に説明していきますね。
■辞める期間を『短いスパン』で設定する
文中からも子供達のことを本当に大切に、そしてかわいがって接しているんだろうなというのが伝わってきました。
子供達にもあなたの思いがしっかりと届いているようですね。
あなたと子供達は強い信頼関係で結ばれていて、とても理想的なクラスだと思います。
だから余計に辞めたくても子供達のことが気がかりになってしまい、辞めたい気持ちに待ったがかかってしまうのでしょう。
あなたが卒園まで見届けたいというお気持ちはとても良く分かります。
子供達の巣立っていく姿を見届けたいでしょうし、今まで育ててきた責任を最後まで全うしたいという思いもあるかもしれません。
あなたが初めて送り出す卒園生達ならなおさらでしょう。
でも、
>>卒園まではと言い聞かせてはずるずる引きずって出勤するばかりで、涙しながらの出勤にも慣れつつあります・・・。
という状態ですと、卒園を迎える頃にはあなたがボロボロになってしまっているのでは、とても心配なのです。
クラスの状態は理想的でも、あなた自身の心はこれとは真逆の状態になってしまっています。
何が何でも卒園まで続けないと、というくくりをつけてしまうと、あなた自身が余計につらく感じてしまうでしょう。
ですからもっと短いスパンで考えてみてはいかがでしょうか。
「とりあえずは夏休みまで頑張ろう」
もしもうちょっと続けられそうなら「次は2学期の終わりまで」、それも頑張れたのなら「3学期の終わりまで(担当クラスが年長さんなら卒園まで)」。
もしそこで続けられそうになかったら辞めてもいいんです。
「頑張る気持ちに限界が来たら辞めてもいいんだ」と自分を楽にしてあげましょう。
子供達とは卒園もしくはそれより早いタイミングでのお別れになったとしても、その後もつながり続ける方法があるのです。
それは「年賀状」です。「暑中見舞い」もありですね。
毎年子供達に出してあげて下さい。
そのうち一人、また一人、と便りが返ってこなくなることがあるかもしれません。
でもそれは子供達が振り返るひまがないほど充実して過ごしているんだという証拠です。
ずっとお便りをくれる子ももちろんいます。
その後の成長を一緒に見守ることが出来て、とても嬉しい気持ちになりますよ。
■あなたを受け入れてくれる園を見つけましょう
文中から察するに、あなたにプレッシャーをかける職員は一人ではなく複数のようですね。
幼稚園、保育園は自由保育や縦割り保育を除き、基本的にはそれぞれのクラスに分かれて保育を行います。
ただ、クラス内の活動は異なっていても園全体が常に向上するよう、子供達一人ひとりが充実した園生活を送れるよう、クラスの枠を超え職員全員が一丸となって協力し合うことが必要になります。
ということは、もし職員の中で上手くいかずに困っている人がいるのなら支えたり助けたりすることが当たり前だと思うのです。
ところが残念なことにあなたの園では助けるどころか複数の職員でよってたかってあなたにプレッシャーを与え続けています。
制作の準備の場面でも色々と怒られているとのことですが、もしその先生がいつも怒りっぱなしでアドバイスをしていないのであれば、それはただの文句であり、あなたにとっては負担になるだけで何も得るものがありません。
話していましたか?形がいびつにならないような方法や、子供達が作りやすいような制作のアイデアを。
これではとても風通しがよく環境の良い園とは言えません。
>>「きっと今日も怒られるんだ・・・何してもミスするんだ・・・」と追い込むばかりで、こうやって調子のいい時くらいにしか色々出来ません。
とありましたが、気持ちが悪循環に陥っているのかもしれませんね。
先生達に怒られるのが怖い→怒られたくないために日頃はやらないような行動を取ったり、もしくは行動するのが怖くなり躊躇してしまう→それが結果的にミスに繋がり怒られる、これが繰り返されるわけです。
冷静な時の自分ならまずやらないことなのに、追い詰められると正しい判断が出来なくなり行ってしまうことがあるんです。
悪循環になっているそのものの原因を取り除く、つまりは新しい環境に身を置いてみるのも良いのではないかな、と思います。
あなたを受け入れてくれ、ともに助け合っていける園が見つかった時、あなたは心からのびのびと保育を楽しむことが出来ると思います。
冷静な判断も戻るのでミスもぐっと減ると思いますよ。
■メモについて
ここからはプラスαの内容になります。
>>もともとミスをしやすいのでメモを持ち歩いているのですが「2年目になってまでまだ仕事が覚えられないのか」と言われ、持ち歩くのを禁じられたり。
とのことで、メモを日常的にとっているようですね。
私もメモは持ち歩いていました。
特に最初の頃は覚えることが多くて大変ですよね。
毎日あれこれと書き続けているうちにメモがびっしりと文字だらけ、ということになっているかもしれません。
そうなると、いざ必要な情報を取り出したい時になかなか見つからないことがあります。
ただ、メモの中にはあなたがすでに覚えていて必要のない情報があるかもしれません。
定期的にメモを見直してみて、すでに覚えた内容は捨ててしまいましょう。
本当に必要な情報だけを残し、探しやすくするのです。
ノート式のものよりもリングタイプのものや紙を切り離せるメモ帳タイプのものが使いやすいかもしれません。
また、特に必要な情報にはページにタブを貼ったりして目立たせるのも良いでしょう。
今のあなたは特に「ミスをしたくない」という思いがより強く出ていると思われます。
不安になるからメモを何度も見返してしまうのかもしれません。
メモ帳はそのような不安を取り除くためのお守り代わりにもなっているかもしれませんね。
持ち歩きを禁止されている(ひどい話ですが)のであれば、教室に置くなどすぐに手の届くところに置いておくようにし、家に帰った時や一人の時間が出来た時に思い出して書き加えていっても良いかと思います。
今後あなたが不安から解放され、心から保育を楽しんでいけることを願っています。
良い方向へ進みますように。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
「私も相談してみたい・・・」というあなたは↓↓↓
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