こんにちは、ほいくのおまもりです。
今回のお悩みは、『産婦人科にいったところ、子どもが欲しいなら早くしたほうがいいと言われ悩んでいます』というご相談。
ほいくのおまもりは『まず第一に優先させたいことを考えてみましょう』と回答しました。
どうぞ、御覧ください。
保育士お悩み相談
しかし、2年目の試験で受からず、3年目で受かる自信がなかったので、派遣などの仕事をしながら通信大学に通い、無事に資格を取りました。
と、同時に結婚の話が持ち上がりました。保育士の資格を持っていても経験がないとダメだと思い、主人との時間も大切にしたくて、派遣の保育士を選び仕事をしだしました。(主人は平日のみが休みで、帰宅時間は深夜です。)
保育士の資格を取り始めたとき、週休2日は必ずあるものだと思っていたのですが、月に6日の休みが普通ということも後から知り、正職員になることは考えていませんでした。
前職で休みも月6日なく残業も多いときは月に100時間以上は普通でしたので、退職理由もそれです。
最初に派遣された保育園は、人はいいけれど、コミュニケーションなどをしっかり取って仕事をするというような園ではなく、そして保育環境も最低の所でした。
女性特有の独特の雰囲気も、一般企業を経験した私からすると本当に考えられない環境でした。
そこから、派遣という不安定な仕事、保育士をする意味がわからなくなり、転職を考え始めました。
また、定年までしっかり働き、自分の子どもにも安定した生活を与えてあげたい、定年後の老後が不安なのでボーナスなど給料面、福利厚生面もしっかりした一般企業で働きたいと考えるようになりました。
当初は前の園で契約更新をし、夏までに転職を考えていたのですが、3月頃に更新がないと伝えられ、今の園で働くことになりました。
保育補助での募集にも関わらず、担任業務をおうことになり、辞めづらい状況になりました。
しかし、最初に派遣された園とは違い、しっかりとコミュニケーションが取れ、子どもの成長や発達にとても一生懸命な園で、先生方も私に丁寧に教えてくれます。
自分の保育士としての勉強になっています。
それと同時に、やはり将来のことや、福利厚生面、給料面も考えると早く仕事を変えた方がいいのでは?と思います。
そして、第一に子どもを考え、産婦人科に行くと、子宮内膜症の診断が出されました。
早く治療をし、子どもは産むのは早い方が良いと医師に言われました。
定年までしっかり働きたいと思っているので、産休育休を取れる時期も考えると年度末まで保育士として、働くのは最良ではないと思っています。
保育業界は、年度末まで働くのが暗黙の了解になっています。
一般企業では年度途中でも関係ないのに。法律でもそんな規定もありません。
ですが、そこで私は年度途中で辞めるのか年度末までしっかり働くのか、とても迷っています。
最初の園みたいに保育補助で、保育士としても何の勉強にならないのであれば、迷いもなく辞めていました。
でも、今の園はしっかり働かないといけないかな?と思う反面、早く転職したいという気持ちもあります。
今年で30歳になるので、余計に迷います。派遣の担当営業さんにも止められる気がして言えないです。
なかなか、時系列に文も作成できず、わからないかもしれないですが、ネットで見つけて、相談をしました。
今回の件につきましては、私自身過去に保育関係以外に一般企業にも勤めておりましたのでそれらの経験や、現在の母親としての経験など、様々な方面から見た返答をさせていただきます。
■結論|自分のことを優先すべし。とはいえ…
まずは結論から先にお伝えしますね。
こまりんさんがまず第一に優先させたいことを考えてみましょう。
おそらく「子供がほしい」ということだとお察しします。
医師より少しでも早い出産をすすめられているとのことですので、もしご自身がそうしたいと強く思われるのでしたら、年度末まで待たずに辞める方向で良いのではないかと思います。
ご自身の人生設計を考えた時に「◯歳までに出産したい」という思いがあるのでしたらそれを大切になさって下さい。
人生設計はやり直しがききませんから。
勤める期間をズルズルと引き延ばしても質問者様、勤め先の園双方にとってメリットはありません。
ただし、以下のことも付け加えさせていただきます。
ご自身が抱えているご病気があるとのことですが、仮になかったとしても「◯歳までに出産したい」というイメージがあり、質問者様の中でそのリミットが近いように見受けられました。
赤ちゃんをいつ授かれるかというのは全く分かりません。
ただ、逆を言えばすぐに授かる可能性も十分に考えられます。
すぐに授かった場合にもやはり短期間で休職もしくは退職を考えなくてはなりません。
派遣先の担当者がいい顔をしないのは当然のことです。
派遣業もボランティアで行っているのではなく「会社や園に人を紹介する」という仕事をしているのです。
これは派遣会社と会社や園との信頼関係にも関わってきます。
長く働ける人を希望していたのに勤め始めてすぐに辞めるような人をなぜ紹介したの?ということにもなるのですから。
「会社や園」と繰り返し記していますが、これは保育園に限らず一般企業を紹介する派遣会社も同じ方針のはずですよ。
かなり厳しいことを書きましたが、出産の年齢と仕事に対する見通しを今一度よく考えてみることをおすすめします。
■残業時間がどれくらいか事前に確認しよう
ここから先は質問の内容を確認し、私なりの考えをお伝えしたいと思います。
まず、最初にお勤めされていた保育園ですが、月に休みが6日、残業100時間という職場はかなりきつめだと思われます。
保育という仕事はイレギュラーの連続なので、勤務時間内で完結させることは難しいです。
- 「さあ、帰ろう」というタイミングで保護者から呼び止められる
- 直接、保育士から保護者に伝える事がある
- 子供同士がケンカをした
- 怪我や病気をした
などの対応で残業になることもあります。
ただ、質問者様の園では「残業するのがあたりまえ」という暗黙の了解があったのかもしれません。
全ての保育園がお勤めされていた環境と同じ、ということはありません。
できるだけお互いが残業せず保育時間内に終わらせようと保育士同士が連携を取っているところもありますから。
もし出産後、また保育の仕事に就きたいとお考えになることがありましたら、残業時間はどれぐらいか園に確認しておくと良いかもしれません。
もし派遣や転職サイトを介して求職する場合には、担当に残業の可否、または残業できるとしたらどれぐらいまでできるか、ということを伝えておくとその条件に見合った園を紹介してくれます。
■中途半端に勤めることは保育園にとってもマイナス
一般企業も保育業界も辞めるのに最適な時期についてはどちらも決まりはありません。
ただ、保育業界は3月に卒業、4月に進級(入園)といった大きなイベントがあるので、そこを区切りとする考えは確かにあります。
またクラス担任を持つと子供への愛着も湧きますし、区切りの良いところまで勤める人が多いのも事実です。
就業人数も(会社の規模は様々ですが)一般企業よりも保育園の方が少ないので、辞めると穴埋めをするのが少々大変ということもあると思います。
ただ、一般企業も保育業界もどちらにも通ずるのは、人ひとり雇うということはそれだけの労力とコストがかかるという点です。
これは就業人数の多い大企業でも同じことです。
正社員でも派遣でも、人を雇うには広告を出し、面接をし、迎え入れるための道具を揃える必要があります。
迎え入れた際には転職、派遣先に会社が仲介料としてお金を支払わなければなりません。
その後は現場で有効な人材となるよう教育をしていき、労力とコストがかかっています。
上記の結論で「長く続けることは園にもメリットがない」と記したのはこれが理由です。
今まさに労力とコストをかけて教育してもらっているあなたが、中途半端な時期にやめることは、園側がそれまでの労力とコストを損したことになります。
少々厳しい書き方になりますが、辞めたらまた次の人に一から教えていくことを考えると、少しでも早い方が園側にとっても教える事が少なくて済むのです。
ただし、子供達は寂しがる、ということは忘れないでください。
身近にいる人を好きになり、安心し、気を許していくことで信頼関係が生まれます。
もし好きになった身近な人がいなくなったら・・・子供達はどのような気持ちなるか、容易に想像つくかと思います。
■出産ギリギリまで働くことは諦める
もし転職後は出産ギリギリまで働きたい、というのでしたら、保育業界はあまりおすすめ出来ません。
すでに現場に入られて実感されているかもしれませんが、デスクワークとは異なり常に体を動かす仕事のため、妊娠中の体にはかなりの負担になることが予想されます。
また、妊娠中は常に体のトラブルと隣り合わせです。
つわりがひどく立っているのもやっと、という状態になるかもしれませんし、切迫流産・早産などで自宅安静を余儀なくされる場合もあります。
お腹の張りが起こりやすく、座って過ごす時間が増えるかもしれません。
何事もなく出産までたどり着けるかもしれませんし、こればかりは妊娠してみないと分かりません。
様々なトラブルを予想した上で、職選びをされると良いかと思います。
その代わり出産、育児の経験は保育という仕事はかなりの強みになります。
保護者(特に母親)に対して保育士、母親の両面からアドバイスが出来るからです。
■保育補助について
最後に、保育補助の役割について、私自身の見解をお伝えしたいと思います。
保育補助は子供の中心に立って物事を進める担任とは異なり、目立たないところでまさに字のごとく「補い助ける」立場となります。
子供たちがどちらの指示を聞けばよいのか迷うので、補助はリーダーの担任より目立ってはいけません。
一見するといらないような、どうでも良いような感じに見えるかもしれません。
でも補助はクラス運営が円滑に進むように支えるという、とても大切な役割となります。
先回りして次の準備をしたり、何かしらの理由でクラスの輪から外れてしまった子に対しその輪に戻してあげたりする時は、補助の助けが大いに必要になります。
子供の年齢が小さいほどその必要性は増すでしょう。
子供たちが自由に遊んでいる時には担任の目線とは違った方を向き、子供たちが怪我なく安全に遊べるように配慮します。
担任が何を子供達に伝えたいのか、直接補助に伝えなくても察知して、次にどう動くべきかを瞬時に判断しなければなりません。
担任が不在になった時、子供達が安心して過ごせるようその場をつなぐ場面もあるでしょう。
少しもいらないような、いい加減な存在ではないのです。
ただし、逆を言えば、担任にとってクラスが円滑に運営できるように助けられないような存在であるならば、いてもいなくてもどうでも良い存在となります。
必要かいらないかは補助自身の動きにかかってくるのです。
担任だから偉くて、補助だからどうでも良い、そんなことは全くないということははっきりと伝えたいと思います。
これからの仕事が上手くいきますことを願っております。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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