こんにちは!モモンガ(自然大好き保育士)です!
保育士になろうと思っているが、魅力が分からない、保育士だけど仕事にやりがいを感じない・・・そんなあなたへ!
本来の保育士の魅力ややりがいをたっぷりと紹介します!
魅力とやりがいを感じる5つの瞬間
①やっぱり子どもが活き活きしていると嬉しい!
自分のクラスの子どもが楽しそうにのびのびと遊んでいる姿は、保育士にとって何よりの幸せです。
4月の最初は信頼関係もなく、お互い、顔も硬いです。
遊びに出ても、ぼーっとしていているだけの子どもを心配になったり、友達とのおもちゃの取り合いがあったり、何をするにも手がかかるような感じです。
なので、いち早く園に親しんでもらおうと、先生は一生懸命環境を用意したり、遊びをつくったり、一緒に一生懸命遊んでいったりします。
一ヶ月たち、子どもは少し慣れた様子の子どももいて、先生もちょっと子どものことが分かってきたかな?と思った矢先。
情緒が不安定になり突然泣き出す子どもがいたり・・・
園外保育でもトラブル続出。大変だー!と対応に追われたりします。
そんなことを繰り返しながら、まるで季節のように安定と不安を移ろい行き来しながら、子どもはたくましくなっていきます。
「先生」と呼ぶ言葉も、最初と比べればにこやかな笑顔で、キラキラした目で言ってくれます。
柔らかいリラックスした表情で、自分で色々やってみせてくれたりします。
子どものために一生懸命考えて関わった結果、信頼関係が生まれていく実感は、保育士にとっての何よりのやりがいです。
②わずか数か月で感じられる、子どもの成長
出来ないことが出来るようになった、友達に優しくしてくれるようになった・・・
いつも「手のかかる子だなぁ」なんて思っていた子どもの、キラッとしたこのワンシーン。
いつもなら手を出すところが、「ちょっと見守ってみよう」と期待して先生は見ています。
子どもだけでできたときは「よくやった!」と心の底から嬉しいのです。
子どもたちの成長は早く、めまぐるしいほどです。
いつの間にか、子どもたちの足取りはたくましくなっています。
すぐに疲れて甘えて「歩けない~」と泣いていた子どもが、いきいきと友達と先頭きって探検していたりすると、たくましさを感じます。
ちょっとそんな時は先生としてはさみしさというか、そういった感情を覚えながらも、成長に嬉しく、疲れもふっとぶものです。
よくある話で、やっぱりいつも感動してしまうのが子どもからの贈り物。
字がかけるようになった、折り紙でコップが折れるようになった、などの子どもの成長を直に感じるとともに、子どもからの「せんせいありがとう」の言葉には感動してしまいますよね。
小学校が終わった時間。卒園した子どもが「せんせー!」と元気よく遊びにきてくれたりすると嬉しいですよね。
なんだかちょっぴり大人になったような子どもたち。
子どもたちの笑顔から、園で過ごした色んな思い出が積み重なって甦ってきます。
「あの子たちが、こんなに成長してくれて・・・」
とってもやりがいを感じるひと時です。
③子どもの真実を知れた時
困り感のある子ども。
「やってはいけない」ということをいつでもやるのです。
着替えの時、お昼ご飯の用意をする時、お昼寝の時。何かやらなきゃいけないときは特にです。
蛇口をひねったままわざと水を出しっぱなしにしたり、登ってはいけないと教えている高いところに登っていったり、注意しても笑顔で逃げていく。
「どうしてこんなことするんだろう?言うこと聞かないのだろう?」
そんな思いでいつもいっぱいでした。
しかし、ある時その子の真実を知りました。
お母さんも大変で、子どもを可愛がる余裕すらなかったのです。
「この子はもっと直接的に関わって、見て欲しかったんだ」
そこに気づけたとき、「どうしてもっとはやくきづけなかったか」と後悔しました。
つい、「もうそんなことをしなくていい」と抱きしめてしまいました。
それから、着替えの時は「良く自分でできたね」とみて、誉めるようにしました。
お昼寝の時はしばらく横にいて、1番にさすってあげるようにしました。
他の子をないがしろにしているわけではないけど、今はこの子がとにかく1番そういったことが必要だと思ったのです。
しばらくして、驚くほど困り感は減少しました。
自分からやりにいくし、何せ落ち着いている状態が増えていきました。
特別そばにつかなくても、大丈夫なようになっていき、やがて、自分より小さい子に「お手本になる!」とリーダーシップをとるようになっていきました。
一見すると、わがままばかりの子どもの困り感に気づき、その手立てがうてたとき。
子どもの世界の真実に気づけたときは、保育士としてやりがいを感じる瞬間です。
④困難を乗り越えた時の達成感
保育士をしていて保育をどう組み立てていくか、困ったことはたくさんあります。
同様に、職員同士でも今の子どもに、この体験をさせるためにはどういう工夫をしていくか。
ということに頭を悩ませます。
また、その環境の用意だって大変なときはあります。
運動会などのイベント前は本当に大変です。
保育士はそんな縁の下の力持ちのような役割もこなしていかなくてはいけません。
そんな準備段階、先生の裏側のお話です。
まず企画には工夫が求められます。
人員の配置だったり、場所だったり、物作りだったらテーマだったり、規模など・・・
今のこの人数でどこまでやれるか?との勝負だったりします。
あーでもないこーでもないなど言いながら、時には行き詰ってシーンとすることも・・・
ようやく案がまとまって作業をしても、思ったより物が足りなかった、欠陥があった・・・・なんてことも。
職員全員で協力しながらなんとか作り終えて、イベントが無事成功したときの達成感。
チームで1つのことを助け合いながらできることは保育士の魅力ですね。
⑤保護者の思いに寄り添えた時
保護者もいろいろ大変です。
とくに今は働きながら子育てという保護者が増えて、忙しい保護者も少なくはありません。
なので、なかなか保育士とも話ができない保護者もいます。
しかし、保育士が「今日は○○な感じで楽しそうでしたよ!」なんて伝え続けて、時がたってくるごとに、段々保護者も心を開いてくれます。
「家で子どもは全然言うこと聞かずにこまっています」
「本当に甘えたで、この先心配です」
「実は、この子が2歳の時は、どうしていいか分からず・・・」
なんて保護者の苦労話を話してくれる時、何だか話してるときの保護者の表情も柔らかくて「ああ、ちょっとは信頼されてきたかな?」なんて嬉しくなります。
保護者対応が難しい!とよく言われますが、保護者もいろいろなのです。
そんないろいろを理解できた時、「役に立てたな」という嬉しさ、やりがいが生まれます。
魅力、やりがいを感じられない方へ向けて
保育士は社会に求められている仕事である
まず、保育士なんて誰でもなれるし、いくらでもいるし・・・と思っている方にお話ししたいです。
保育士は専門性が必要な、かつ社会に絶対必要な職業です。
それが分かるために、自分の子ども時代を振り返ってみましょう。
子ども時代の経験が今の大人である自分の基礎になっていませんか?
乳幼児に過ごしていた子どもの環境は、大きな影響を与えます。
そんな1番大事な時に、関われる仕事なのです。
今保育士が足りないからといって、簡単に保育士になれるようにしていますが、本来つきつめていくととても難しい仕事なのです。
子守をしていれば良いわけではありません。
3年やそこらで身につけられるような仕事ではありません。
それほど子どもに何かを教える、子どもが主体的に自分で成長できるように環境をつくっていくことは、誰でもできることではなく、知識と経験が必要な世界なのです。
もし、保育士や幼稚園教諭がいなくなってしまったら、この国の教育も崩壊します。
今、保育士の立場がやっている業務の重さ、難しさに比べて軽視されていることから、ちょっと魅力がなくなっているかもしれません。
これは問題です。もっと昔から議論されてもよかった話です。
しかし、本来はとても重要な仕事であるということを覚えておいてほしいと思います。
一生懸命なあなたのおかげで、子どもと保護者が確実に救われているのです。
バネのように、先生も育つ
ある日突然、子ども集団をある程度予測して動かすことができて、仕事ができるようになって・・・そんなことあるでしょうか?
正解はNOです。
自分ができないことをできるようになるといった成長には、失敗することが絶対必要です。
失敗すると、落ち込みます。
特に大きな失敗や、失敗が続くと、本当に自分が嫌になります。
恥ずかしくなるし、恰好悪いし、子どもに申し訳ないし、他の先生に申し訳ないし・・・
すごくネガティブになると思います。
だからこそ、二度としてはいけないと、心で記憶することができるのです。
落ち込むということは、人間の危機管理能力が働いているということです。
今のネガティブなその自分は、まさに成長するチャンスなのです。
後悔している自分は成長する資格を十分もっていると考えて下さい。
そして、これからどうしていくか?ということを考えて実行しましょう。
実行するために、勉強が必要とします。
「もっと子どものことについて知らないといけないな・・・」
こう思いついたら5秒で行動するようにしましょう。
それ以上考えていると、やらない理由を考え出してしまい、せっかくの成長が途切れてしまいます。
転職して、自分に合っている場所へ
保育士というのは、自分に合っている場所で働かなくてはいけません。
なぜなら園によってやり方が180度違うからです。
色んな考え方がありますので、どのやり方が良いのか悪いことはおいておき、重要なのは自分がどんな考え方なのか?です。
子どもを指導する時に、納得のいかない考えのままやらせても結果は悪いだけです。
だったら自分が正しいと思う根拠をもって子どもを指導すべきなのです。
その方が子どもにも伝わりますし、結果も良いです。手ごたえもあります。
なので、今の園のやり方に疑問がある・・・ならば自分が納得できる保育が出来る場所へと、転職を考えても良いのではないかと思います。
私はやっぱり、保育士の仕事が好き!
私の保育士になったきっかけの話 ~辛かった子ども時代~
私自身、保育は最高の仕事だと感じています。
ここからは完全に私の目線からなのですが、私なりの保育士の魅力を素直にお話ししたいと思います。
私の子ども時代の話です。
私は親にいろいろ強制されて生きてきました。
遊びたいのに、幼児期から机に向かって勉強させられて・・・とまぁこんな感じです。
人との関わり方が分からなくて、嫌われて、たくさんいじめも受けました。
同年代とは余裕をもって一緒に過ごせないせいか、小さい子と関わるのが好きでした。
手を引いたり、一緒に遊んだり・・・・
時は経ち、関わっていた子が少し大きくなって10歳になりました。
その子が自分よりも小さい子に手を引いて優しく気づかいながら一緒に歩いていました。
私はそれを見て、保育士になることを決めました。
自分の辛い体験から苦労したこと、自分が関わった子どもが同じように小さい子に関わっていたこと。
2つの体験から、子ども時代に何を体験するか、どんな人に出会えたかは、とても重要だと全部つながったからです。
自分が小さかったあの時、思い切ってのびのび暮らせていたら・・・
自分に気づいてくれる人がいたら・・・
人のせいにするのは悪いかもしれませんが、私も辛い思いをせずにもっと楽しく生きていられたかもしれません。
だから、せめて今からの子どもたちには、そんな思いはしてほしくないのです。
完璧にはできないかもしれません。
でも、少なくとも自分の目の前にいる子どもには、力になりたいと思ったのです。
実際、保育士になって、失敗もしてきたし色々回り道をしています。
自分のやりたいことはまだできていません。
でもやっぱり子どもと関わることは、子どもに微力ながら力になれることは、自分の生きがいだなと感じています。
子どもの未来を守れるのは今の大人しかいない
今の子ども達の育ちを保障できるのは、今の大人しかいません。
繰り返しますが、よりよい日本には【保育士である、あなたが絶対必要】なのです。
今の子どもが、子どもであるのはほんの20年にも満たないのです。
それからは大人になって、この日本を支えるのですから、子どもはまさに日本の財産です。
日本は資源も少なく、そういった意味では決して恵まれた国とは言えません。
じゃぁ、何で世界と対等に関わっていくのか?それは日本人そのものです。
日本人の知識や技術は世界的にも有名です。
優秀な日本人の根っこを育てる時期が、乳幼児期だということです。
そしてその子ども達を守れるのが、育てる環境を用意するのが、今の我々大人です。
今、保育業界にも色んな問題がはびこっています。
子どもの待機児童問題や教育環境の問題だってそうですね。
子どもに直接指導したり、色んな環境を与えたりする保育も重要です。
さながら、我々今の保育士の待遇も重要です。
こんな素晴らしい職業、今のままの待遇ならば誰もなり手がいなくなります。
これらの問題を良くしていくのは今しかありません。
疑問をもって保育士を続けている人こそ、問題を感じながら保育士を続けている人こそ、この問題を解決し、未来を切り開く重要な人材なのです。
そして保育士とは、日本の財産である子どもの命を守り、心身を育む重要なポジションなのです。
未来の日本は我々とこれからの世代にかかっているのです。
まとめ
保育士は魅力にあふれて、やりがいに満ちた仕事です。
子どもや保護者の力になれる素晴らしい仕事です。
そして、専門性の問われる責任ある仕事です。
そんな素敵な仕事の権利である、保育士資格をもっているなら、眠らせておくのはもったいないですよ!
自分に合った園は必ずあります、良い場所で、自分らしくいきいきと、子どもからパワーをもらいながら働いてみませんか?