こんにちは、うしさんくまさん(保育士&社会人歴のべ24年)です。
保育士さんの悩みでは人間関係が取り上げられがちですが、就業環境(労働環境)のしんどさも同時に無視できないものがありますよね。解決方法を探ってみました。
改善策…ごめんなさい、転職するしかないです
解決策を探ってみました…とか書きましたけど、ごめんなさい。転職するしか方法はありませんでした^^;
というのも、今の仕事の環境はあなたが何を言っても基本的には変わりません。
なんか、冷たいことをいって本当にごめんなさい。でも、実際そうなんです。
もし、あなた個人が一人だけいじめられるように沢山の仕事を押し付けられているとしたら、それは上司に相談することで改善される可能性があります。
でもよくある保育園の問題として取り上げられる「給料が安い」「仕事がきつい」「仕事が多い」「残業が多い」「残業代が出ない」「勤務時間が長い」「シフト勤務がつらい」というのは、あなただけの問題ではないですよね?
同じ保育園で働く人、みんなが感じている問題ですよね?そうなると、あなた一人の声だけで改善される可能性は低いです。
更に現実問題として、多くの保育園はギリギリの費用のなかで運営されています。
あなたたち保育士をこき使って、園長は私腹を肥やしている。外車を乗り回し、高級ホテルに泊まり、夜遊び三昧…ということなら「給料増やせー!」ということも効果がありそうです。
でも、実際はそうではないでしょう。上にも書いたように、保育園はギリギリの費用で運営されているため、不満を言ったところで解決されないんです。
解決策は転職しかない!
そうなると、残念ながら解決策は転職しかない。ということになります。逆に言うと、転職すれば改善される可能性は間違いなくあるんです。
確かに、業界全体の傾向として「給料が安い」「仕事がきつい」「仕事が多い」「残業が多い」「残業代が出ない」「勤務時間が長い」「シフト勤務がつらい」ということは言われています。
事実でもあります。でも、そうではない求人もあるんです。これは私がみてきたものもあるので、それを例として取り上げてみたいと思います。
給料が安い?
手取りで12万円。これじゃ生活が出来ません…なんて話がよくされますが、もっと良いお給料の保育園も最近は増えてきています。
細かい名前は出せないのですが、これは実際に私が転職活動をして、転職サイトを利用したなかで紹介してもらった求人案件です。
この保育園は超大手(東証一部上場)企業が親会社についている会社が、運営している保育園。日本人の子どもなら、誰もが一度はお世話になっているサービスを提供しています。
で、この保育園の給与が月収21.0万円〜となっていました。
21.0万円は額面ですが、だいたい額面の金額の80%くらいが手取りになります。というわけで計算してみると、16.8万円。
もっと高い職種があることは事実ですが、随分と良くなりましたよね。しかもこれはあくまで求人票の金額。
転職サイトではこの金額はあくまで参考で、経験やスキルによってはそこから更に加算されることも多いです。
月収24万円を超える、手取りで20万円を超えるお給料も現実にゴロゴロしているんです。
これは特に株式会社が保育業界に参入してきたことの影響が大きいです。
株式会社はバックに大きな経営母体がいたりするので、人件費をしっかりとかけて、上質な保育士人材を確保しようという意識が高いです。
その結果が非常にいい形で現れていて、株式会社が運営している保育園は給料が高めになる傾向があります。
以下はマイナビ保育士によるアンケート結果です。現実年収にも届いていない…という人も多いかもしれませんね^^;
引用:マイナビ保育士 『理想年収と現実年収の比較』
https://hoiku.mynavi.jp/topic/04.html
「仕事がきつい」「仕事が多い」
これらもよく、保育園の現場では問題になることですよね。
一つ言えるのは、しっかりとお給料さえでれば、仕事の大変さというのはある程度許せるものですよね。
安い給料なのに、こき使って!というのが、許せない原因の元なのだと思います。
その点、上に書いたような給料の高めの保育園であればある程度許せるということもあるかと思います。
また、株式会社の保育園は福利厚生がしっかりしているところが増えてきています。
親会社が事業を営んでいる場合は、社員割引が使えるようになっていたり、フィットネスクラブなどが割引で利用できたり、保養所が用意されていたり。
企業では有名ですが、ディズニーランドのチケットが割引き価格で購入できたり。海外研修プログラムを用意している保育園も珍しいものではなくなってきています。
またもう少し金銭面的なサポートでは、保育園の行事があるとその度に行事手当を出す園も増えてきています。
これらはいずれも「仕事がきつい」「仕事が多い」という不満を直接解消するものではないかもしれません。(直接の解消は「仕事を減らす」ことだから)
でも、「仕事がきつい」「仕事が多い」という現実は変わらないとしても、その分、直接的や間接的な金銭的援助があるとすると、そこは少し許せると思います。
仕事というのは給与(直接・間接)と仕事量のバランスで大変かどうかが決まってくるからです。
その点で考えても、今の仕事量と同じ保育園があったとしても、他の福利厚生などで十分、検討価値が高い保育園は増えてきています。
「残業が多い」「残業代が出ない」「勤務時間が長い」
このなかでやっぱり一番問題になるのは、「残業代が出ない」ということですよね。
これもやはり、転職してしまうのが一番って取り早いです。というのも、残業というは、その保育園の文化で決まってくるからです。
これは奥さんが働いていた幼稚園の話ですが、残業が本当に一切なかったんだそうです。
4時半が終業時間だったんですが、4時25分になると片付けをはじめて、30分と同時にタイムカードを切る!
こういう文化がある幼稚園もあるんですよね。
反面、毎日ひたすら残業しまくって、毎日夜の11時まで壁面装飾作りまくってた。というのは私の友人の勤めていた園の話。
これもやはり園の持っている文化なので、そうそうひっくり返りません。
そして、しっかりした転職サイトであれば求人票に平均残業時間なども記載されています。
月5時間以内です。とか、残業時間0を徹底しています。という保育園も確実に増えています。
私が話を伺った保育園も「残業はないですよ」と主任先生が話していました。本当かなぁ?と思って後からキャリアコンサルタントに聞いても「ここは本当に残業0を実践されていますよ」ということでした。
今の保育園は残業が当たり前だからといって、他の保育園も残業が当たり前、残業代が出ないのも当たり前。と考えることはないんです。
「シフト勤務がつらい」
シフト勤務が辛い。これについてだけは、単純に転職してしまえ!といえない問題です。
まず、一度勤めればわかりますが、保育園にシフト勤務はつきものです。だいたい、朝は7時から、夜は7〜8時までというものですが。
これは決まっていて、正社員の保育士であればまず間違いなくシフト勤務に入ってください。という話になります。
面倒くさい、やりたくないという気持ちはわかりますが、ここは「仕方ないか…」と諦めたほうが得策です。
ただし、もし子どもがいるからシフト勤務は無理ということであれば、それはそれで正直に話したほうがいいでしょう。
むしろ最近の傾向としては
- 子どもがいる→シフトが無理→非常勤(パート)
- 子どもがいない→シフトOK→正社員
という形に落ち着いているようです。ただ「私は子どもがいるわけではない。だけどシフトがきついんです」という人は、まずは今仕事をしている保育園に相談して、パートにしてもらえないか聞いてみましょう。
新しい保育園でパートを探すのも一つの手ですが、やっぱり働きなれた保育園でパートにしてもらう(シフトから外してもらう)ほうが、働きやすいです。
ただ、シフトから外れると正社員がより大変(早番、遅番が増える)ため、あまりいい顔をされないことがある。という問題をはらんでいるのは確かです。
そういう意味では、心機一転するために他の保育園でパート勤務(シフトから外れる)をするというのもありだと思います。
まとめ
今では大分イメージが変わってきましたが、それでもまだ「転職をコロコロするのは良くないことだ」と考えている人は多いです。
でも、労働環境は同じところにとどまっていると中々改善されることがありません。逆に転職をすることで、簡単に変化することは本当に多いです。
ここでとりあげたような「給料が安い、仕事がきつい、仕事が多い、残業が多い、勤務時間が長い」といった不満があるなら、一度転職を検討してみてはいかがでしょう?
転職サイトは無料で登録できますから、情報を集めてみる、現状の保育園と軽く比較をしてみる、そんな目的で登録も可能です。
むしろ、そういう情報を知らずに、辛いと思いながら働き続けるのは損しているともいえますね。