こんにちは、うしさんくまさん(保育士&社会人歴のべ24年)です。
保育士として働いていると、やりがいはあるけど給料は安い…。という切ない問題に直面します。平均年収や月収、ボーナスを調べてみました。そして転職によってお給料が大幅アップする!という現実もお伝えしていきます。
まずは平均年収
これはあくまで平均ですが。
厚生労働省が出している政府調査で発表されている公式の数字を確認してみます。
保育士の数値です。
- 平均年齢:35.0歳
- 勤続年数:7.6年
- 労働時間:171時間/月
- 超過労働:4時間/月
- 月額給与:219,200円
- 年間賞与:603,000円
- 平均年収:3,233,400円
出典:厚生労働省「平成27年 賃金構造基本統計調査」
正直、この数字を見ると思っていたより悪くないな?なんて思いません。
私も「あれ?こういう結果になるの?」とちょっと以外でした。
でも、実はここには深い深い秘密、闇が隠されているのです…w
年齢別の収入
先ほどの数字は全年齢の平均値ですから、若くて安い人、年齢が高くなって給与が増えた人、全て含めた年収です。
今度は年齢別(5歳刻み)の年収平均を見てみましょう。
ただ、ちょっと数字が並んでいるだけで、つまらないと思うので、自分の年齢の部分だけみたら、その下を見てみてください。
20~24歳
- 平均年齢:22.6歳
- 勤続年数:1.8年
- 労働時間:172時間/月
- 超過労働:4時間/月
- 月額給与:188,800円
- 年間賞与:369,100円
- 平均年収:2,634,700円
25~29歳
- 平均年齢:27.4歳
- 勤続年数:4.7年
- 労働時間:171時間/月
- 超過労働:4時間/月
- 月額給与:204,500円
- 年間賞与:592,800円
- 平均年収:3,046,800円
30~34歳
- 平均年齢:32.3歳
- 勤続年数:7.5年
- 労働時間:170時間/月
- 超過労働:4時間/月
- 月額給与:211,600円
- 年間賞与:590,000円
- 平均年収:3,129,500円
35~39歳
- 平均年齢:37.4歳
- 勤続年数:9.0年
- 労働時間:170時間/月
- 超過労働:4時間/月
- 月額給与:223,700円
- 年間賞与:661,800円
- 平均年収:3,346,200円
40~44歳
- 平均年齢:42.3歳
- 勤続年数:10.8年
- 労働時間:170時間/月
- 超過労働:4時間/月
- 月額給与:234,000円
- 年間賞与:713,200円
- 平均年収:3,521,200円
45~49歳
- 平均年齢:47.4歳
- 勤続年数:11.5年
- 労働時間:171時間/月
- 超過労働:4時間/月
- 月額給与:245,900円
- 年間賞与:710,500円
- 平均年収:3,661,300円
50~54歳
- 平均年齢:52.5歳
- 勤続年数:14.3年
- 労働時間:170時間/月
- 超過労働:4時間/月
- 月額給与:248,200円
- 年間賞与:760,200円
- 平均年収:3,738,600円
55~59歳
- 平均年齢:57.2歳
- 勤続年数:17.1年
- 労働時間:170時間/月
- 超過労働:4時間/月
- 月額給与:263,700円
- 年間賞与:900,800円
- 平均年収:4,065,200円
60~64歳
- 平均年齢:62.1歳
- 勤続年数:15.7年
- 労働時間:174時間/月
- 超過労働:6時間/月
- 月額給与:276,500円
- 年間賞与:689,300円
- 平均年収:4,007,300円
65~69歳
- 平均年齢:66.9歳
- 勤続年数:20.9年
- 労働時間:174時間/月
- 超過労働:2時間/月
- 月額給与:310,500円
- 年間賞与:1,058,900円
- 平均年収:4,784,900円
70歳~
- 平均年齢:78.8歳
- 勤続年数:42.2年
- 労働時間:171時間/月
- 超過労働:4時間/月
- 月額給与:306,000円
- 年間賞与:1,136,400円
- 平均年収:4,808,400円
出典:厚生労働省>賃金構造基本統計調査>平成27年賃金構造基本統計調査>一般労働者 職種>2 職種・性、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(Excel) ※データを読みやすいよう加工しています。
グラフにしてみると…
さっきは全体の平均が323万円と書かれていたのに、ちょっとイメージと違うと思うかもしれません。
それもそのはず、年齢別の年収をグラフにしてみました。
二十代前半では300万円に届かない人が珍しくありません…。
あまりこういう言い方はしたくないですが、保育士は若い人が非常に搾取されているといえます。
しかも、気になるのは65歳以上の高収入。これは高年齢の人は経験があるから年収が高い。
というわけではないですよね。
社会福祉法人の運営者だから高い給料をもらっているということです。
もちろん、その分大変な点はあるわけですが、それにしても給料が跳ね上がっています。
そしてそのために平均が押し上げられてしまって、保育士の年収は300万円超えているんだから十分。なんて思われるのは心外ですよね。
地域別年収|東京に出てしまうのも手
これと合わせてもう一つお見せしたいのが、地域別の年収です。
これは保育園の地域別の年収データがないので、私の方で手を加えています。
ただ、元データは先ほどから使っている厚生労働省の数字なので、現実を知る上でかなり参考になるはずです。
まずはこのグラフを見てみてください。
これは全職業の地域別の年収です。
文字が小さくて申し訳ないのですが、、、一番上が全国平均で373万円となっています。
保育士の323万円より少し高めですね。
そしてこのグラフをみて突出しているところがあるのがわかりますね。
そうです、東京です!東京は474万円となっています。
かなり乱暴な言い方ではありますけど、東京進出だけで年収は100万円変わるんです!
この数字を使って保育士の年収で考え直してみましょう。
というわけで私の方で計算してグラフ化したのが下のものです。
先ほどの全職業と全く同じになるとは限りません。
ただ、それでも先ほどの全職業平均373万円を保育士の323万円に直してみた場合、東京都では400万円を超える計算になります。
全ての保育園でこんなにうまくいくとは限りませんが、地域格差があるのは間違いのない事実です。
特に東京では保育園不足で求人にかなり力を入れていて、まさに保育士の取り合いになっています。
その分、優秀な保育士にはしっかりとお給料を払う!という保育園は増えてきています。
まとめ|転職で大幅アップが狙える
この記事のまとめです。
- 保育士の平均年齢は35歳
- 平均年収は323万円
- ただし、若い保育士は300万円を下回ることも
- 東京の保育士は給与が高い
- 東京は保育士不足で採用に力を入れている保育園が多い
私の年収、低すぎ?!と驚く人が多いかもしれませんが、やはり東京の保育士は給料がよくなることが多いです。
ボーナスも2.5〜4ヶ月分出るとなれば、年収400万円近くになることも珍しくありません。
日本では滅私奉公、清貧などといって安い給料で働くことを褒め称える文化がありますけど…。やっぱり、安い給料では厳しいものは厳しいです。
ましてや貯金、結婚などが視野に入ってくると、ますます給料がいくらか?というのは気になるもの。
例えば、下で紹介しているヒトシア保育(旧:保育ひろば)では一ヶ月のお給料が24万円、25万円以上といった求人も用意しています。
もう少し、給料にこだわって仕事を選ぶ。ということをしてもいいと思いますよ。
気になる人は、相談だけでもしてみると納得できるのではないでしょうか?
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