こんにちは!モモンガ(自然大好き保育士)です!
もしかして「とりあえず3年は働かなきゃいけない」と思っていませんか?3年は辞めないで続けようという風潮に、どうして3年なのか?それは正しいのか?辞めるべき時、続けるべきときって何なのか?悩んでいるあなたへ!丸ごと解説します!
3年間は続けろ!説、4つの根拠
よく、3年は1つの会社で頑張れ!と聞きますが、どうして3年なのでしょう?
世間で言われる根拠4つを紹介します。
①石の上にも3年ということわざから
石の上にも3年、よく聞くことわざです。
3年は耐え忍べば、何らかの実を結ぶというような意味で捉えられるところからきていると思われます。
お世辞にも楽とは言い難く、忍耐が必要な保育士の業務。
いつまで頑張ろうか・・・と目標を決める時にも、この3年という何となく節目があるような期間を思い浮かべるようです。
思えば中学校、高校も3年。小学校は6年ですが、3の2倍です。
無意識に3年という期間が刷り込まれているのかもしれません。
石の上にも三年。商い三年。桃栗三年柿八年。
確かに、3年を表すことわざは他にもたくさんあります。
そういえば、社会人の中では3年は頑張ろうというような言葉が常駐化しています。
しかし、学生時代にはあまり馴染みなかったのではないでしょうか?
どうして社会人になると、突然「3年はがんばってみろ」みたいな感じになるんでしょう?
②仕事が1人前になるのは3年くらい経験してからだから
社会人になると、色んなタイプの仕事があり、その仕事の中でも色んな会社があります。
保育士だって同じです。保育園に行くか、児童養護施設に行くか、などなど、道は色々あると思います。
それぞれの仕事では、より良い方法、良い仕事をするために切磋琢磨している人たちがたくさんいます。
そんな厳しい中で生き残っていく、必要とされる人材になるには、最低でも一つのところで3年は仕事しないと、中途半端にしかなれないだろうという意味でしょう。
保育士の仕事だって、1年経験したぐらいで確かにある程度の年齢層を自分で仕切って、アクシデントや問題にも柔軟に対応しながら、時間スケジュールを管理して迅速に行動するなんて無理な話です。
集団を動かすコツを身につけたり、子どもをある程度保育できるようになるには、3年というのは一理あるように思います。
他にも、1年目で経験し、学び、2年目で経験から実践してみて、3年目で自分の仕事の方針が固まってくるからという意見もあります。
3年しないと、その仕事の楽しさややりがいは分からないものだよってことです。
なるほど、聞けばきくほど的を得ているなー・・・と説得力あるなー・・・・と思ってしまいそうですね。
③将来のこと、結婚を意識する年齢ということから
これは特に男性でありがちなことかもしれません。
純粋に社会人に20前半でなったとして、この20代というのは結構な数の人が結婚を意識する世代ではないでしょうか。
学生時代から付き合っている恋人と結婚を考えている。とかよく聞く話ですね。
付き合っている時に比べて、多くの人が結婚となると、安定している収入を結び付けます。
恋人がいます、さぁ結婚しようと思っています。今仕事は?となって、
1年仕事しました、はいやめた、また仕事探したけどみつからなかったのでアルバイトしてます…。
みたいなシーンを思い浮かべると「頑張らないとな」と思う訳です。
で、いつまで頑張ればいいの?と言う目標には「ある程度のスキルが身につくまで(そこそこいいとこに転職できるような状態)」と答えがでてしまい、
それから「石の上にも3年」「仕事を覚えるには3年は必要だぁよ」みたいに誘導されて行きつくのではないでしょうか。
もう就職してすぐに結婚したという人は、「特に家族を養うために辞められないよ!」となる傾向があるので、さらに「辞めたくても辞められないんだ!」というところから、長く1つの会社にいようとなります。
他にも、「退職金は3年働かないとでないよ!」などの会社的な都合もあります。
まぁ、会社的にもすぐ辞められたら困りますしね・・・。
結婚を意識する=安定している収入を求めるところから、頑張ろうとする理由になっているのでしょう。
④3年は働かないと転職に不利だから
先程の結婚の話でちょっと触れました。
お金が安定してほしい!でも今の仕事は嫌だ!だから転職したい!って1年目ぐらいの人に効く言葉。
「一つのところで3年続いてないと、転職には不利になるよ?」
「履歴書見て、すぐに辞めるんだって思われるよ?」
「そんなに社会甘くないからね?」
良く言われることですが、いざこれを先輩から言われるとギョッとするのではないでしょうか。
ギョッとするのも無理はありません。
今の日本社会で、正社員で安定しているところに転職できるか否かというところは、多くの人にとって人生を決めると言っても過言ではないからです。
色んな働き方が出る中でもやっぱり正社員は安定している、安心だ。というイメージが強いのです。
それに、辞めたからといって、次のところで上手くやっていけるかという保障はどこにもありません。
「3年たたずに今のところを辞めても、次のところは今よりも条件が悪いところにしか就職できないんじゃないか」
と思ってしまう訳です。
3年は続けろ!理論、ほんとに正しいの?
先程紹介した4つの説、理論に対して保育士ではどうか?ということをメインにひとつひとつお答えします!
①石の上にも3年は、言葉遊びに踊らされているだけ
1つめの「石の上にも3年ということわざから」についてです。
石の上にも3年の本当の意味を紹介します。
長い時間耐え忍び続ければ、いつかは報われるという意味です。
元々は、水滴も3年間同じ所に滴りつづけると、石にも穴があく様子から、この意味を当てはめて作られたことわざなのです。
3年というのは例えの様子であり、人間社会を見渡して考えられたものではありません。
そもそも私たちは水滴ではなく、人間なのです。
小学校、中学校、高校のカリキュラムも、3年にかかっているようなところがありますが、これは第二次大戦後に決めた義務教育期間が15歳までというところからです。
高校の3年は、世界の水準で大学の入学年齢が18歳とあるので、それに合わせたものです。
3年何かをすれば何か確実なものが習得できる!とかいう意味では全くないです。
周りに合わせて「これくらいがいいかな」って感じで決めたことなので、関係ない話なのです。
それに専門学校は大体が2年間、大学は4年間ですしね。
②良いところで3年務めれば実になる
2つ目の「仕事が1人前になるのは3年くらい経験してからだから」についてです。
これはある意味一理あると思います。
確かに1年目で経験し、2年目で学び、3年目で自己発揮するという経緯はおおむね同意できます。
仕事はそう簡単に1人前になれるものではありません。
自分の蓄えた知識、色んな経験をして、それを元に新しい問題や挑戦に対応できるようになるのです。
しかし、少なくとも保育士においては自分に合った良いところで3年勤めなければ意味がないでしょう。
保育の世界では、自分に合った方針の場所かどうかということが重要だからです。
方針のあってないところで頑張っても、意にそぐわないことばかりやらされているだけです。
そりゃぁ3年も保育すればその場所でできるようにはなりますが、自分にあった納得して働ける場所で3年やるのとは大違いです。
ちなみに、「入社後3年は頑張れ」はどうやら元になった言葉があるようです。
それは、三日三月三年(みっかみつきさんねん)です。
意味は
「まずは3日頑張ってやってみよう。
3日頑張れれば3か月やってみよう。
3か月できれば3年やってみよう。
3年も頑張れれば、その仕事は合っているから一生の仕事と考えられる。」
というようなものです。
3年間できるかどうかで、一生の仕事にするかどうか決めようといった趣旨なのです。
3年頑張らないと駄目という意味とはまさに正反対です。
③結婚、将来を考えても転職は早めが良い
3つ目「将来のこと、結婚を意識する年齢ということから」についてです。
堅実で、先をちゃんと予測できる考えで、私はこれを考えるだけ素晴らしいなとは思います。
しかし、実際の保育士の給料を考えてみましょう。
一般的に私立で働く保育士の給料の伸びは、3年ではそんなに変わりません。
まぁ、これはある意味問題なんですが・・・
なので、保育士の世界で言うならば、あまり当てはまらないように思います。
それに実際どうかというと、5年も10年も働いて転職・・・となると大変です。
今まで築いてきたものはふりだしにしなければならないからです。
その点、若いうちにいろいろ働いてみて、長く働ける場所を失敗しながら探していくほうが長期的に見て良いと言えるでしょう。
色々チャレンジできるというのは若さゆえの特権でもあります。
転職するなら若いうちに!というのが今の保育士業界では有効な方法ではないでしょうか。
④保育士は売り手市場。有効求人倍率6倍!
4つ目「3年は働かないと転職には不利だから」についてです。
断言できます、絶対そんなことはありません。
有効求人倍率6倍というのは、一人の人が、6つの園から「きてきて」と言われている状態と思ってください。
人手不足の保育士業界(これは何とかしないといけません)では、たくさん求人があり、就職しやすいのです!
ぶっちゃけた話、1年未満でも大丈夫です。
今、保育士はどこも足りないと嘆いている園ばかりです。
何処も長く働いてくれる人を求めています。
それに、若さは保育士の武器です。
園も体力があって、フレッシュな若者を歓迎しています。
なので、3年働かないと転職には不利ということは現在絶対ありえません。
ちょっと余談ですが、無給持ち帰り業務、サービス残業が横行している保育業界です。
そんな法律違反するような園で数年も働いていると、その悪しき習慣を助長させることになります。
職員をすり減らして成り立っているような園からは、さっさと辞めて転職しましょう。
で、やっぱり続けなきゃダメ?辞めちゃダメ?
3年ではなく、先の10年を考えよう
「何があっても3年は1つのところで踏ん張れ!」みたいな極論を言う人は、その後のことについてはちゃんと考えられていません。
中身は「とにかく今を乗り切れ!今を頑張れ!」という一方的で思慮浅いものです。
このまま続けるかどうか、迷っている気持ちというのはとても不安定なので、そんな勢いの言葉にも呑まれてしまうかもしれません。
しかし、今の自分から先の10年を予想しましょう。
今やっていることが、10年後の自分が「あの時こうしておいてよかった」と言えるものでしょうか?
少なくとも今、10年先を真剣に考えて決断したことは、10年先には必ず良い経験になっているはずです。
辞めるべきか、辞めないべきか、考える時は「今やっていることが10年先の自分にとって良いのだろうか」という視点で考えてみて下さい。
辞めたい理由を分析しよう
どうして辞めたいのか?どうして続けたいのか?迷っているときこそ1回理由を書き出してみましょう。
そして、それら2つを天秤にかけてみましょう。
さて、どちらが沈むでしょうか?ジャッジする時は、先ほど書いた10年後を考えてみてください。
具体的に、例えば辞めたい理由が自分の経験不足やわがままからくるものの場合、頑張ってみても良いかもしれませんよね。
一方で例えば、「毎日サービス残業に疲れた」「持ち帰りの仕事が多い」「無給で休日出勤しなければならなくて、プライベートが確保できない」というものであれば、環境を変えるために辞める選択肢も良いと思います。
この基準を簡単に整理してみます。
- 自分一人で何とか出来そうなこと→続ける
- 自分では何とも出来ないこと→辞める
といったような感じでしょうか。
ただ、人によって目指すところや、何を天秤にかけるのかは違うと思うので、一概には言えないですが、自分の人生に向き合うということは何回やっても損にはならないので、やってみてください。
忘れてはならないのが継続は力なり
ここまでは割と合わないと思ったら3年頑張らずに退職、転職したほうがいいという意見に傾いてお話ししてきました。
しかし、根気よく頑張ることは自分の力になるということも付け加えておきます。
仮に自分が良いと思って就職した場所でも、仕事していく上で必ず嫌なことはあります。
保育士の場合、きっと1回は「自分は保育士に向いていないんじゃないか」と、自分の失敗から思い悩むこともあるでしょう。
そこですぐに逃げてしまわずに、自分と向き合いながら根気よく粘り強く頑張ることで、グーンと成長することができます。
継続は力なりと言います。石の上にも3年と言います。
どちらも、辛抱強く一つのことを粘り強く続けていくことが、やがて実を結ぶという意味です。
尊敬するあの人だって、歴史上のすごい人だって、ある日突然そうなったわけではありません。
長い下積みや努力、勇気をもった決断を得て、ひとつずつ成長していったのです。
失敗は成功の元と言います。
ちょっと厳しく怒られても、失敗が続いても、そこでまた初心忘れず、1からという気持ちで頑張ってみてください。
まとめ
転職、退職に悩んでいる時の気持ちというのは、本当に不安だと思います。
私も不安でした。
でも、私は不安なときに真剣に考え続けて決めたこと、良かったと思います。
自分の考えで決断して、生きる道を決められること自体、自分が成長できた実感になったからです。
世の中で生きていると、決断すべきときが割とたくさんあります。
続けるのも辞めるのもしばらく休むのも、本人の決断がいることです。
自分の辞めたい理由、続けたい理由を書き出してみて、自分を納得させることに頑張ってください!応援しています!
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