保育士の辞め方と退職理由|やめさせてくれない時の対処法と面接時の退職理由

2016年5月11日

↑動画でも解説しています↑

こんにちは、ほいくのおまもりです。

「今やめられたら困る!」「絶対辞めさせない!」保育園の多くはギリギリの保育士数で運営、経営いるために引き止められることが多く「辞め方」に関する悩みが深いです。でもコツさえわかればスムーズにやめられます!そのやり方を紹介しますね。

誰に相談する?→経験豊富な人!

「辞めたいな」と思った時、そのことを誰に相談するかはとても大事。

というのも「状況をよくわかっている、同期の子や仲良しの先輩に話してみよう」なんて思っていませんか?これは絶対にやっちゃダメ!

「今の状況が辛い」と伝えてもいいです。でも「辞めようと思う」はダメなんです。

辞めたいなんて話をしたら「辞めないで!」という引き止められる可能性がとても高いです。

あなたがやめようと思っているということは、大変な辛い職場ですよね?

そんな職場で一人減ってしまったら「もっと大変になってしまう!お願いだから辞めないで!」と思われてしまいます。

そんな打算的な子じゃないよ!と思うかもしれません。ただ、純粋に仲間がいなくなるのは寂しいものです。

ましてや相談する仲なら「やめちゃえやめちゃえ!」なんて気軽な返事はもらえるわけがないんです。

相談するくらいですからあなたも悩んでいるわけですよね。そこに「辞めないで」という言葉。

そうなると気持ちが揺らいでしまい、判断が鈍ってしまう。だから、職場の人に相談してはいけません。

もう一つの問題はあなたがやめようと思っているという話が、あっと言う間に職場内で広がる可能性があります。

「あなた、辞めるつもりなの?」といきなり先輩、主任、園長なりに言われたら、面食らいません?

辞めたいなんて言えなくなりますよね。だから同期や職場の人に辞めることをいうのは絶対にダメなんです。

社会人経験が豊富な人

では誰に相談するか。学生時代の友だちに愚痴るのはいいですが、ベストとは言い難いです。

「保育園で働くの辛いよー!」「辞めたいよー!」といった愚痴なら、友だちとお互いに共有できて気が晴れることもあります。

でも、本当に切羽詰まった状態であれば、あまり参考にならないかもしれません。

具体的に「この状況はやめてもいいのだろうか?」「私の働いてる保育園、他よりひどい気がするんだけど?」こういうことは社会人経験が豊富な人が適任です。

社会人経験が豊富だと「それはいくらなんでもおかしい」「辛いのはわかるけど、新人であれば珍しくない話。ここは頑張れ!」ということが判断できます。

そのため、もしお母さんが専業主婦であればお母さんよりも仕事をしているお父さんに相談してみるのがベスト!

子どもが既に保育士をしている年齢なら、社会人経験が20年以上の大ベテランです。

「お父さんは保育士の世界のことなんてわからないよ」と思うかもしれません。

でも、ここは保育士の世界のことは度外視して、社会人としてどうなのか?という視点が大事です。

保育士視点になると「何が何でも年度末にやめてはダメ!」という話になってしまいがち。

そんなときに一般社会の経験からいって「そこまでひどい職場なら、今すぐに辞めたっておかしくないと思うよ」という意見が貴重なんです。

キャリアコンサルタント

この後にもう少し詳しく書きますが、保育士の転職サイトを利用すると、あなた専属で転職活動をサポートしてくれるキャリアコンサルタントに相談することができます。

転職サイトは今すぐに転職をするつもりがなくても「良い職場があれば転職したい」といった内容でも相談に応じてくれます。

もっと緩く「とりあえず登録してみて、今、どんな求人があるのかだけ知りたい」といった理由でもOK。

そのため「今の職場はこんな状態なんですけど、続けていいものでしょうか?」という相談も可能です。

転職サイトに登録すると何が何でも転職させられてしまうのではないか?と勘違いしている人がいます。

そんなことはありません。むしろ「今の環境ならもう少し続けてみても良いはずですよ」というアドバイスもしてくれます。

キャリアコンサルタントは保育士業界にも詳しい、そしてこのようなケースを沢山見てる=経験豊富ですから、相談相手としてはピッタリでしょう。

転職サイト、キャリアコンサルタントについてはこの後もう少し詳しく書いていきます。

転職サイトが気にある方はこちら→(保育士の転職サイトとは?3つのメリットと便利な使い方

辞める時期、タイミング、伝える相手

通常は年度末、でも…

基本的には年度末が無難です。しかし!これはあくまでも基本の話。

こちらの記事(担任保育士でも年度途中で辞めて大丈夫!退職・転職のための簡単3ステップ!)でも書いているように、年度途中であっても辞めざるを得ない理由がはっきりとあるのであれば、年度途中であっても全く問題はありません。

保育士の方は本当に真面目なので

  • 私がやめたら、子どもたちが…
  • 保護者の不安が…
  • 他の先生に迷惑が…

と考えてしまいがち。でも、ここは無視していいんです。

何よりも、自分のことを【一番大事に】考えてください。自分が幸せなること、体を壊さないこと、楽しく生きること。

それが今の保育園で守られないのであれば、すぐにそこを離れることです。

他のことを気にして再起不能なまでに体を壊してしまったら、元も子もありません。

さっきの記事(担任保育士でも年度途中で辞めて大丈夫!退職・転職のための簡単3ステップ!)では、保育士に復帰できなくなってしまった人の話を書いています。

退職時期の基本は年度末としながらも、状況によってはいつ辞めてもいいんだ!と考えることが大事です。

1ヶ月前に伝える

年度末で辞める場合、多くの園は年明けに今後の予定(来年度も続けるかどうか)を聞かれます。

このタイミングで退職の意思を伝えればいいでしょう。

私が働いていた保育園は年明けではなく、年末のボーナス支給前でした。これは保育園によって異なります。

このタイミングで退職について伝えるのが、一番トラブルはスムーズに退職できるとは思います。

でも…もう耐えられない。年度途中で辞める!ということであれば、だいたい約1ヶ月前を目処に伝えましょう。

6月末で辞めたいのであれば、5月の下旬から6月の初旬に「辞めます」と伝えることになります。

「2週間前にいえばOK」と言われることがありますが、これは民法(労働基準法ではない)の627条1項で、辞めたいと伝えてから2週間で辞めていいと定められているから。

ただ、保育園側にも準備があるので1ヶ月くらい前にいったほうがスムーズです。

また、保育園をただ辞めるのではなく、他の職場(保育園や一般企業)に転職する場合もだいたい「1ヶ月以内くらいを目処に(うちの職場に)来てくれますか?」と言われることが多いです。

例えば、面接をしている保育園があったとして、8月末に内定(採用)の連絡がありました。

そのときに「いつからうちの保育園にこれますか?」と聞かれます。

その場合は、相手の保育園は「(内定を出した1ヶ月後である)10月1日までには来てほしいな」と思っているわけです。

これは一般企業に転職する場合も同じです。

保育園も一般企業も人が足りないから募集しています。早ければ早いほど助かんです。

保育園で働いていると引き継ぎは長ければ長いほうが良い。長いのが当たり前と思ってしまいがちですが、普通は1ヶ月もあれば十分です。

むしろ1ヶ月あって1人抜けた時の対策が取れないのは、経営者の怠慢です。こちらが気にする必要はありません。

特別な事情がない限りは1ヶ月前がベストと考えてください。

ただし、園長からプレッシャーが強いとか、1ヶ月前に伝えたら、退職までの期間にいじめられそう…。

そういう心配があるならば、もう少しギリギリ(2週間前)に伝えるのも一つの手です。

通常は直属の上司、でも…

「直属の上司」に対して直接話しましょう。

保育園では上司という感覚があまり湧きにくいので悩ましいですが、同じクラスの先輩ではなく、主任などが該当します。

園長先生に直接伝えるのは順番が違います。まずはあなたの上司である主任に話をつけ、主任が園長に伝える。これが組織の順序です。

ただし注意が必要なのは、きちんと主任が園長に伝えてくれるかどうか、見極めることです。

入れ替わりの激しい園やいい加減な主任だと、あなたが退職の意志を伝えてものらりくらりされて、園長に話が伝わらないことがあります。

上司の主任に伝えて「わかったわ、考えておくわ」とかなんとかいってそのままもみ消されてしまって、辞められない。

もうしばらくしてから園長に確認したら「辞めるなんて聞いていない」と却下されるという話はよくあります。

そのため主任に辞める意志を伝えたら「後ほど、私からも園長先生に直接お話をしたいので、お時間を作ってください」と話しましょう。

確実に園長先生の耳に入るように段取りを取るんです。

退職の意思を伝えたあとの2つのパターン

「辞めたいです」「退職したいです」そう伝えると、2つのパターンに分かれます。

一つは「あ、そう」「やめれば?」といった冷めたケース。これはこれで腹が立ちますけど、引き止められないのはある意味で気が楽です。それ以上の話にはならないですから。

もう一つ、ほとんどの場合は「改善するから続けてくれないか?」「次の人が決まるまで待ってくれないか?」などと引き止められます。

このやめさせてくれないケースについて、詳しく解説していきますね。

やめさせてくれない場合

あなたは「辞めたい」と思っている。それに対して保育園側は「辞めさせない!」と思っている。

これはあなたは【自分の人生】を、園長は【保育園の運営】を賭けた【真剣勝負】です。

ここまで大げさに書くのにはわけがあります。

園長側は本気で【保育園の運営】を賭けて、あなたを絶対に辞めさせまい!と思っていますよ。

実際に保育士が一人抜けたら運営は大変になります。新しい人を採用するためのお金や時間もかかります。

だからあなたも【人生を賭けた真剣勝負!】というつもりで挑まないと園長の超必死の説得に怖気づいて「じゃぁ…続けます…」となってしまいます。

やめさせてくれないと嘆いている人は「ここで辞めないと【自分の人生】が潰される!」という危機感が足りません。

ここをしっかりと固められれば、辞めさせてくれない。という問題の9割は解決します。

そうはいっても相手が口八丁手八丁で攻めてくるので、手強いと感じることもあるでしょう。説得の上手い相手は骨が折れます。

そこで辞めさせてくれない相手とやり取りするコツを伝授します!

退職理由で具体的な話は厳禁

辞める理由については「他にやりたいことがある」「家族の事情(親の介護など)」を理由にして、具体的なことは言わないことです。

今の保育園にこういう問題がある。だから辞めるんだ。という話をすると「改善すれば、辞める理由はないよね?」という話になってしまいます。

あなたが「この問題でやめます」といった途端に相手からしたら「その問題は解決できる!じゃ、辞めないわよね?辞める理由はないわよね?」という話なってしまうんです。

だから、今の保育園のやり方に、辞める理由があるような言い方はしてはいけません。

むしろ「もう保育はしないつもり」くらいがちょうどいいです。

最初に書いた「他にやりたいことがある」というのも有効です。特に、元々の趣味を膨らませて話をすると現実味が増します。

裁縫が趣味だったら「裁縫関係の仕事をします」などといえば、それらしく聞こえます。何か質問されても、返答できますし。

繰り返しますが今の保育園に辞める理由があるとは言わないことです。

感情に訴えかけられたら

よくある引き止め方に「あなたがいないと、他の先生が困る」「子どもたちが悲しむ」「親、保護者が不安になる」「保育が回らない」などなど。

感情に訴えかけているわけですね。

これ、本当に保育士に効くんです…。友だちも辞めたいと伝えるたびに、これを言われて引き下がっていました。

私も辞めると伝えた時「子どもを裏切るのか?」と言われました(私は辞めちゃいましたけど)。

これに対する答えは「無視していい」です。

  • 「あなたがいないと、他の先生が困る」「保育が回らない」→1人抜けただけで他の先生が困ってしまうような運営、経営しかできない園長の責任
  • 「子どもたちが悲しむ」→いずれは卒園するんだから、その時期が変わっただけ
  • 「親、保護者が不安になる」→親は途中で先生がやめた場合、心配はしても、裏切りものと思ったり、不安になったりしない

そこまで割り切ってしまうの、厳しいなぁ。と思いますか?

今の保育園で仕事を続けることであなたが『身体的、精神的』に立ち直れなくなることのほうが余程問題は大きいです。

かといって感情論で攻めてきた相手に「私も辛いんです」というと、今度は「その気持ちわかるわよ」などと共感してあなたのことを丸め込もうとします。

だから感情論を言ってくる相手は無視してください。

あなたの感情に訴えかけて、あなたの人生を台無しにしようとしている極悪人くらいに思っておきましょう。

みんな頑張っていると言われたら

「大変なのはあなただけじゃない」「みんな頑張っているのよ」と言われたら。これも基本は同じです。無視しましょう。

はっきりいってしまえば、みんなが頑張っていることとあなたが頑張ることは、全然関係のないことです。

「みんな頑張っているんですか。そうですか。私は頑張れません」それだけです。

みんな頑張っていると言われると、「私もやらなきゃいけないのかな…」と思ってしまうかもしれませんが、そんなことはないんです。

みんなが頑張ろうと頑張るまいと、あなたの人生はあなたしか決められません。

みんながやっているから、そんなことは関係ないんです。

あなたはあなたの選んだ道に進めばいいんです。開き直りましょう。

次の仕事を決める

次の仕事を決めて、それから辞める意志を伝えましょう。

なぜか?次が決まっていると自分の中にも「やめなきゃまずい!」という気持ちがハッキリと芽生えるからです。

自分一人だけですと「自分が我慢すればいいのかな…」と考えがちです。

でも次の職場が決まっていたら「ここで辞めないと次の職場に迷惑がかかる!」というプレッシャーがかかりますよね。

そのプレッシャーがあなたの行動を後押しします。

方法については後述します。

それでも辞めさせてくれなかったら

これだけいってもまだ辞めさせてくれない。そうなったら、最後の手段です。退職届を書きましょう。

そこには、タイトル(退職届)、退職理由(「一身上の都合により」でOK)、名前、日付、宛先(保育園名と園長名)を書きます。

インターネットで検索するとフォーマットも出てきますから、そのフォーマットを使えば大丈夫です。

ポイントは、日付をしっかりと入れること。ここで日付を入れたものを渡しておけば、この日付から2週間後に辞めることが可能になります。

これは法律(民法)で決まっているからです。

もし、相手がどうしても受け取ってくれないということであれば、郵便局の内容証明郵便で送りましょう。これで相手は絶対に拒否出来ません。

また、ここまですることになってしまうのであれば、労働基準監督署に相談をしてみるのも一つの手です。

ここは労働者の権利を守るために動いてくれる公的機関。

最近では辞めさせてくれないという話もかなり多くなっていますから、退職の方法についても詳しくアドバイスがもらえます。

総合労働相談コーナーのご案内|厚生労働省

退職代行について

最近はテレビなどで紹介されたこともあり、退職代行サービスについても耳にすることが増えてきました。

基本的に、ほいくのおまもりでは、退職代行サービスをおすすめしていません。

一番のデメリットになると考えられるのが「もし退職代行使ったことが転職希望先に知られた場合、使ったあなたのイメージが下がる。内定をもらっていたら、内定取り消しになるリスクがある」からです。また、やはり辞めるときは口頭で本人の口から聞きたいものです…。

とはいうものの、残念ながらそういった常識が全く通じないどブラックな職場があるのも事実。

ここに書いたデメリットを改めて考え見てもらって、それでも…どうしても…退職代行を使うしかないんです…!!!

と思うのであれば、こちらを検討してみてください。

料金は他と他社と比べて割高ですが、弁護士が対応してくれるので(他サービスは司法書士などが多い)、未払い残業代を取り返すことができたりと、安心できる面が多いです。

退職代行サービス

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転職を検討

相談相手について「転職サイトのキャリアコンサルタントもいいですよ」と書きました。

仕事を辞める時には、次のこと(転職すること)を同時に考えておくことをオススメします。

実家暮らしだったりすると、収入が途絶えてしまうことの影響はそこまで大きくないと感じるかもしれません。

でも、無職の期間ができてしまうと「早く次を決めなきゃ…!」と焦ってしまいがちです。

預貯金残高が減っていくプレッシャーもあります。

これは保育士に限らず、他の職業の人にも当てはまります。

「できるだけ無職の期間を作らない」ことが退職、転職の非常に重要なポイントです。

ただ、保育士の激務を続け、ストレスだらけの中で転職活動なんか出来るわけないじゃん…という人に使ってもらいたいのが転職サイトです。

詳細はこの記事(保育士の転職サイトとは?3つのメリットと便利な使い方)を参照してください。

簡単にまとめると、次の3つのメリットがあります。

  • 無料で利用できる
  • 非公開求人(ネットで検索しても出てこない)を探せる
  • キャリアコンサルタントに相談しながら転職活動を進められる

特にこのキャリアコンサルタントの存在が大きいです。年度途中で辞める!という決断をするには、大きな決心が必要です。

その決心を第三者として相談に乗ってくれて、転職に関するアドバイスをしてくれます。

また、保育園との面接の日程調整なんかもしてくれます。

「平日の面接は厳しいんです」なんて保育園には自分から伝えにくかったりしますよね。

その辺のやり取りも全部お任せできるので、仕事をしながら転職活動をする人にはかなり助かる存在です。

この転職サイトは完全無料で利用できるので、利用しないのは損です。

そして、これが非常に重要です。転職活動をして次を決めてしまえば「今の保育園を辞める!」という決心もつきやすいです。

先ほど辞めさせてくれないのところで「あなたは自分の「人生」を賭けて。園長は「保育園運営」を賭けて。」と書きました。

これにあなたは「新しい職場」も賭けることになります。絶対に負けられない!と言う気持ちが強まるわけです。

無職期間を作らない、次の職場を決めることで絶対に辞めるという意志を持つ。そのためにも転職活動は在職中がいいんです。

転職サイトについてもっと知りたい人はこの記事をどうぞ→(保育士の転職サイトとは?3つのメリットと便利な使い方

円満退社は諦める

仕事を辞めるというのは、周りの迷惑などもあるので気が重いですよね。そしてできれば円満退社したい。そう考えるのが普通です。

でも厳しいことを書きますと、年度途中の退職であれば円満退社は厳しいでしょう。

保育士の業界的には、年度の途中で辞めるというのは周りへの負担がある程度かかってきますし、なんで今なの?!という気持ちもあります。

「ふざけんな!」と口には出さなくても、心では思っているケースもあるでしょう。

かといって、あなたが年度末まで待てないと考えるのであれば、その考えを改める必要もありません。

しっかりした理由があれば、年度途中で退職、転職することを私は応援します。

そして最初から「円満退社は無理だよねー」くらいの気持ちでやめると「あれ?思ったよりあれこれ言われなかったな」と思うかもしれません。

円満退社することを目指さない方がいいでしょう。

あなたが本当につらそうに日々の仕事をしているのを見た人からは、「確かに、辞めたほうが身のためだよね…」と共感してくれる先生もいるかもしれません(期待はしないほうがいいですが)。

ただし、このあとに書きますが、円満退社を目指さないとしても、辞めるときにやっておくべき最低限の礼儀というのはあります。

そこはしっかりと抑えておきましょう。それさえ守っていれば「何言われても関係ないし」という気持ちで退職に望みましょう!

退職のよくあるトラブル

今まで自分のことを散々苦しめてきた先生…。そういうことを考えると、辞める前にむちゃくちゃに恨みを晴らしてやりたい!と思うかもしれません。

このように考える人は珍しくないですから、「自分の心は汚い…」などと思うことはないです。みんな同じです。

でも、復讐みたいな行動はオススメしません。同じ業界ですから、数年後どこかで顔を合わせる人がいるかもしれません。

地元の保育園で働いていた場合、自分の悪行は棚にあげて、あなたが辞める際にやったことを尾ひれをつけて嫌な噂として流される可能性だってあります。

自分はもう無関係の人間だと考えて、立つ鳥跡を濁さず。綺麗サッパリ忘れることです。

そして、最低限の引き継ぎをしましょう。やり方が保育園で決まっていれば、それに沿って。

引き継ぎ方法が特に決まっていなければ、

  • 子ども一人一人の発達の様子、性格など
  • 保護者の特徴(特に細かい指摘が入りやすい保護者について)
  • 通常の一日の保育の流れ

これらを書面にしておくことです。あなたが抜けた後、正式な担任がそのまますんなり決まるとも限りません。

むしろ、あなたが辞めた直後はフリーの先生なりが臨時で保育にあたり、その後正式な先生が決まる事も多いです。

そうなると、仮にフリーの先生に上記の引き継ぎ事項を口頭で伝えただけだと、そのまま正しく伝わらず子どもの様子が誰もよくわかっていない。なんてことになりかねません。

引き継ぎ事項は書面で残す。ここを徹底してください。

転職の面接で退職理由を伝える時に気をつけること

今の職場で退職の意思を伝え、転職のために新しい職場の面接で退職理由を伝えることになりました。

この時もあなたは「自分の退職理由」と向き合う必要があります。

2つの注意するべきことをお伝えします。

正直に話す

本当は人間関係が嫌だったのに「残業が多くて辞めました」とか、給与が安かったのに「人間関係が上手く行きませんでした」とか。

これは全然、事実と異なることですね。

私は嘘つくの、超上手です!という人ならまだしも(それもどうかと思いますけど…^^;)、普通の人は、面接のような場面で事実と異なることを話すのは難しいです。

ましては、話した内容に対して面接官から突っ込まれると。

必要以上にあたふたしてしまい、何か隠しているのかな?と、変に勘ぐられてしまいます。

例えば人間関係が原因だったとしたら

「1時間以上叱責されるなど、必要以上に厳しい指導があり、継続して働くのは難しいと判断しました」

というように、面接官も

「それは流石に可哀想よね、辞めるわよね」

と納得してもらえる、事実を話すようにしましょう。

ただ、今の職場でけちょんけちょんにされている人は、この指導が非人道的かどうか判断できなくなっていることがあります。

そういうときこそ、経験豊富な人や、求人・転職サイトのキャリアコンサルタントに相談して、退職した理由をしっかりと固めるようにしましょう。

友達と話すように明け透けに話さない

上に書いた「正直に話す」と矛盾するようですが、矛盾していません。

正直に話すことは大事です。

でも、面接の時点ではあなたと面接官は、求職者と募集者という関係。

面接の場であなたに共感してくれていたとしてもそれはあくまでパフォーマンスである可能性もあります。

演技をしているというより、まだこの時点ではあなたをしっかりと見極める立場だからです。

第三者(面接官であり、これから上司になるかもしれない人)があなたに共感してくれた!

その事実はきっと、あなたにとってはとても嬉しいこと、テンションの上がることだと思います。

そのテンションで「ほんとうに、あの保育園、ありえないですよね!!頭おかしいですよ、あの園長!!」なんて言ってしまったら…。

「そ、そうね…(あ、やっぱりこの子はやめておこう。この子にも原因があったのかも…)。」

なんて心変わりすることはありえます。

嘘をつかない、聞かれたことには正直に、真摯に話す。

この姿勢を大事にしつつも、友だちと話すように心の扉100%全開!ではいけない。ということはお忘れなく。

まとめ

保育園を辞める。このことをネガティブに考える人は多いです。

でも、年度の途中であろうと年度末であろうと、辞める人は必ずいます。早いか遅いか、それだけの違いです。

そして、やめるということは次があるということ。

今の保育園があわなくてつらい思いをしても、転職することで素晴らしい職場、仲間に出会え「保育士ってこんなに楽しい仕事だったんだ!」と気がつく人は多いです。

辞める=ダメなこととは考えず、辞める=次へのステップと前向きに考え、一歩踏み出してみてください。

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ほいくのおまもり

サイト管理人夫婦の夫の方。保育士を3年勤めた後、営業や経理、自営業など幅広い仕事をして社会人14年目。異色な人生経験を少しでも役立てたいと思いから、2016年4月にこのサイト立ち上げました。3児の父でミニマリストの読書好きです。好きな言葉はLess is more.

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