暴言、暴力のひどい年長児に行き詰まっています【保育士お悩み相談|第197回】

2019年7月19日

こんにちは、ほいくのおまもりです。

今回の相談者からのお悩みは、『年長児の担任です。蹴る、殴る、暴言を吐く子の対応に困っています』というご相談。

回答者のほいくのおまもりは『普段の落ち着いている時には良いところを沢山認め、少しずつでも信頼関係を築いてみては?』とアドバイス。

どうぞ、御覧ください。

保育士お悩み相談(LINE)

こまりん
【女】
【37】
【7年】
【保育に行き詰まっている】
こんにちは。私は幼稚園の年長組担任です。クラスに気になる子がいます。その子は些細な事で怒り、叩く、蹴る、殴る、暴言を吐く、というところがあります。ダメな事はダメと知らせていきながら、気持ちに寄り沿いながら過ごしていくよう心掛けていきました。しかし、今朝、その子が登園し、園の駐車場内で暴れ走り回り、危ないので私が抑え、送りに来たお母さんには帰っていただきました。その際に、お母さんにタッチができなかった事が私のせいだと言われ、私の顔や頭を殴られ、うるせー、死ね、ぶっ殺すと暴言を吐き、私の言葉は何も届かず、何もできず、情けない話ですが泣いて過呼吸になり、他の先生が対応してくださり、その子はお母さんに来ていただき今日は帰りました。私は自分を何とか立て直そうとしましたがどうにもならず、クラスの子達にも泣いている姿を見られ、不安な気持ちにさせてしまったと思います。今日はどうにもならず、頭痛が激しく、殴られたところも酷く痛み、気持ちも冷静になれず帰ってきました
。教師失格だと思います。今は冷静になってきましたが、その子が言ったとおり、死んだほうがいいのかなともよぎりました。もう疲れてしまって、こうして文章を打つ間も涙が止まりません。どうすればいいのか…その子もどうしてあげたらいいのか、もうわかりません。
ほいくのおまもり
こんにちは。

ご相談内容、拝見いたしました。 

本当に今朝の出来事はお辛いことだったことと思います。こまりんさん自身も今までギリギリのなかで頑張ってこられ、たまりにたまっていたものが、今朝、溢れ出てしまったのではないでしょうか。一生懸命に頑張られている様子がこの文章からでも十分に伝わってきます。どうか、ご自分を責めないでくださいね。

改めてきちんと返信いたしますので、どうかご安心下さい。

ただいま、多くのご相談を受けております。 

お辛い中申し訳ありませんが、お時間を頂けたらと思います。

ほいくのおまもり
こんばんは。

おつらい中お待たせしまして申し訳ありませんでした。

その後のお加減はいかがでしょうか。
子供と言えども全力で殴られると相当に痛かったのではとお察しします。

また、子供(以下Aくんとしますね)が暴れた際に過呼吸になられたとのことで、こまりんさんもショックと同時におつらい思いをされたことと思います。
こまりんさんが少しでも前向きなお気持ちになれるよう、一緒に考えていきたいと思います。
ですからどうかこれ以上、ご自身を責めないで下さいね。

当方はAくんの様子を間近で見ておりませんので、推測した上で回答させて頂きますね。
もしかしたらAくんは普段ならば言葉で伝えることが出来ていても、気持ちがどうしようもなく抑えられない時や、感情のコントロールが効かなくなった時には、うまく言葉で説明することが出来ず、暴れたり激しく怒ったりするのではないでしょうか。
「うるせー、死ね、ぶっ殺す」といった暴言も同様です。
こまりんさんに本当にそのようなことを願って言っているのではなく、気持ちのコントロールが効かないから、整理がつかないから、自分の知っている最大限の汚い言葉で感情を訴えようとしているのではと思います。
Aくんも「どうしたら良いか分からないんだよ!」「どうやって言えばいいのか分からないんだよ!」と思っているのかもしれません。
つらい気持ちになっているのかもしれませんね。
ですから、『まずはAくんの気持ちを受け止めて、Aくんの気持ちを言葉で代弁してみては』と思います。

今回のケースは「お母さんとタッチがしたかった」のですね。
朝必ず行っていることでどうしてもやりたかったことなのかもしれませんし、お母さんにもう少しだけ甘えてからバイバイがしたかったのかもしれません。
駐車場内で暴れまわるのは確かに危険を伴いますから、別の場所に移動した上で、まずはAくんの言動を受け入れてみては、と思います。
ただ、こまりんさんが怪我をされることがないよう、気をつけて下さいね。
この際に声をかけたとしても、Aくんは激しく興奮しているでしょうから、心に届かないと思います。
ですから、「うんうん」とうなずくだけでも良いと思います。
また、興奮している際、「悲しかったのに」「嫌だったのに」といった感情が口に出るかもしれません。
その時には言葉をオウム返しをしながら「それは悲しかったね」「嫌な気持ちになったんだよね」と、改めてAくんの気持ちを「言葉で」代弁することで自分の気持を「言葉で」気付かせてあげても良いのかな、と思います。

Aくんが落ち着いた時に「どうしてあんなに怒ったの?」とゆっくり理由を聞き、「そのような時にはどうやって言ったら良いかな?」と考えてみても良いかもしれません。
そして、「どんな時でもあなたのことが大好きなのよ」という気持ちを伝え、「叩いたり蹴ったりするのはとても痛いし、悲しいんだよ」と話してみても良いのかなと思います。

そしてもう一つ、とても大事なことは、【普段の落ち着いている時には良いところを沢山認め、少しずつでもAくんとの信頼関係を築くこと】かと思います。
Aくんがこまりんさんに受け入れられていると感じることで、お互いが気持ちのいい関わりが出来るのではないかと思います。

少しでもお力になれれば、と願うばかりです。

もしよろしかったらその後のお話しを聞かせて下さいね。
不安なことがありましたらいつでもお話しを伺いますので、お気軽にいらして下さいね。

まずはこまりんさんの悲しいお気持ちが少しでも明るい方へと向きますように。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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ほいくのおまもり

サイト管理人夫婦の夫の方。保育士を3年勤めた後、営業や経理、自営業など幅広い仕事をして社会人14年目。異色な人生経験を少しでも役立てたいと思いから、2016年4月にこのサイト立ち上げました。3児の父でミニマリストの読書好きです。好きな言葉はLess is more.

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