こんにちは、うしさんくまさん(保育士&社会人歴のべ24年)です。
今回の相談者こまりんさんからのお悩みは、『命を預かる責任に耐えられずに辞めたけど、まだ未練がある』というご相談。
回答者のくまさんは『保育とは「子供の命を預かる仕事」という認識を常に持つこと』とアドバイス。どうぞ、御覧ください。
保育士お悩み相談(LINE)
ですが折角時間とお金をかけて取得した資格ですし、何より子どもが可愛いのでこのまま保育士を辞めたままでは勿体無いと自分で思うのです。
全ての子どもに目を配り、危険を防ぎ、そして楽しく充実した保育をする責任、どうすればきちんと持つ事が出来るでしょうか…。
よく考えて返信いたしますので、少しだけお待ちいただけますか?必ずお返ししますのでご安心下さいね。
待っております。ありがとうございます。
保育現場で働く者にとっていちばん大切なのは、保育とは「子供の命を預かる仕事」という認識を常に持つ、ということです。
多少の擦り傷などは避けられないかもしれませんが、子供が朝登園してきた状態と同じ姿で保護者の元にお返しすることが大前提です。
保護者側も子供達の安全を守ってくれると信頼しているからこそ預けるのです。
保育士は常に注意をしながら子供達の姿を見守らなければならないので、体力と共に気力の消耗も激しい職業だと思います。
だからこそやりがいを感じて働く人も多いのかもしれませんね。
こまりんさんはヒヤッとした場面があったことで命を預かるという責任の重さを感じて離職されたとのことですね。
もし復帰を考えていらっしゃるのでしたら、保育士は「命を預かる職業」であることに納得された上で復職されると良いかと思います。
もし納得しない状態で復職してしまうと、「やっぱり責任が重いかも」と再び悩むことになるかもしれません。
また、辞めたきっかけとなった原因が解決していれば、または解決する方法を見つけていれば復職を考えても良いのかなと思いますよ。
全ての子供に目を配るためにはまず保育士の立ち位置に気をつける必要があります。
子供に背を向けてしまうと子供の姿を把握できないため、危険を察知することが難しくなります。
室内、園庭ともに場所の中央に立つのではなく、端側に立つと全体が見渡せるかと思います。
クラスの何人かの子供達に遊びに誘われた場合は、遊びに夢中になってしまうとその他の子供達の動きが把握出来ないので、遊びながら全体にも意識を向けるようにします。
ただ、どうしてもじっくりと子供と関わらなければならない時(例えばケンカの仲裁等ですね)は、近くにいる職員に自分のクラスの子供達も見てもらうようお願いしても良いかもしれません。
いずれにしても「見ていなかった」というリスクを少しでも減らすようにしていくと良いですね。
危険を防ぐにはまずは保育環境が整っているかを常に意識していくと良いかと思います。
例えば、
- 床に物が落ちていないか(細かなおもちゃは踏んでしまうと怪我に繋がりますし、絵本や紙も滑りやすく危険です)
- おもちゃは壊れていないか(木製のおもちゃの場合は木のささくれなどで指に刺さってしまうことがあります。プラスチックの場合は刺し傷、切り傷にもつながります)
- 子供の動線を考えた時に子供同士でぶつかりやすかったり動きにくくなる場所はないか
等があります。
また、時間帯によっても怪我が生まれやすいこともあります。
午睡前や夕方などは眠気や疲れがたまることで怪我をしやすくなります。
また、同じ場所での遊びの時間が長くなると遊びに飽きてしまうことで集中力が途切れ、怪我につながることもあります。
このような時には「そろそろ飽きそうかな」という所で一旦切り上げ、次の活動に移っても良いかもしれません(飽きる一歩手前で切り上げるのがポイントです)。
あとは動きのある活動から動きのある活動に移った時にも疲れがたまることで怪我をしやすくなるかもしれません。
動きのある活動の後には静かな活動を取り入れることで疲れを取りクールダウンさせてあげると良いかと思います。
具体的な例を挙げてしまったため少々長くなってしまいまして申し訳ありません。
少しでもお力になっていると良いなと思っております。
もし分からないことがあればお知らせ下さいね。
保育環境のポイント、非常によく分かりました。しかし自分は、頭で分かって実行していてもどこか欠けてしまう部分があって…。まだ保育士として復帰するには早いのかも知れないと思いました。
よく参考にさせて頂きます。本当にどうもありがとうございました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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