こんにちは、うしさんくまさん(保育士&社会人歴のべ24年)です。
今回の相談者こまりんさんからのお悩みは、『新卒1年目、うまく保育ができずに苦しいです…』というご相談。
回答者のくまさんは『新人のうちから何の不安もなく保育が出来る人はなかなかいないと思いますよ』とアドバイス。どうぞ、御覧ください。
保育士お悩み相談(LINE)
6月頃まではパートの先生からも正社員の先生からも手取り足取りというような感じで、甘えながらも頑張ろうとしていたのですが、対応が変わったのは、多分プール開きをしてからだったと思います。
「もっと周りをよく見て行動して」「そこに二人も先生は要らないでしょ」と言われるようになり、私がいかに「保育の流れ」に入れていないかが浮き彫りになってきました。
また「もう○カ月なんだから」と月に一度は言われるようになり、だんだんと他の先生方や同期と比較するようになってしまいました。例えば「他の先生方は新卒当時この時期にはもっと動けていたのだろう」というような感じです。他の人との比較は、自分の気持ちにも保育にも余裕がなくなり、逆に人に相談することへの抵抗感が生まれました。半年も立てば、いい加減できてなきゃおかしいだろうという気持ちからです。
仕事をしているうちに、学生時代まではリーダーシップを取って活動していて、いつかは自分が管理職になるんだと思っていましたが、実はクラス運営・リーダーにはとことん向いていない性分だと気がつき、今の正社員という立場にも強いプレッシャーを感じるようになったのです。
1歳児24名を、保育士6人(+α)で見るという配置的にはゆとりのある職場ですが、実は短時間職員が多いことから、16時以降が手薄になり、そこで起こるのが噛みつきや引っかき、物で叩くという状況です。連日同じ子どもが被害に遭ってしまい、あろうことか保護者に泣きながら謝罪をしてしまいました。「仕事で泣くなんて情けない」と自分を叱っています。
私自身が単に未熟だからなのでしょう。そうは思っているのですが、一度として小さな成功体験を味わうことなく、ただただ自信喪失してしまっています。
先生方に声を掛けるにも緊張のあまり呂律が回らなくなり、噛むことが増えて不審感を持たせてしまっているようにも思います。
「新卒」は誰でも通る道で、どんな形であれ新人イジメは捌け口にされることなんて、きっとどこへ行っても同じなのでしょう。ですが、こんなにも自分が脆くて弱い人間だとは思ってもみませんでした。
新人ってこんなものなのでしょうか?それとも職場のカラーなのでしょうか?
相談事の要点といえば、新人時代のことについてです。まとめたつもりだったのですが、うまくまとまっていないようでしたら申し訳ございません。
こまりんさんの園に限らず、園に就職して始めの2〜3ヶ月あたりまでは細やかに教えてもらうことが多いかと思います。
園で働くということ、保育士として働くということに少しでも早く慣れるため、この期間で一つ一つ丁寧に教えてもらいながら身につけていきます。
なんとなく流れがつかめてきた3ヶ月頃から徐々に教えてもらう機会が減り、分からないことがあれば自主的に質問することで解決していく機会が増えるのではと思います。
まだ1年目ですから戸惑うことや分からないことがあるのは当たり前のことです。
どんどんと質問をして返ってきたアドバイスを自分のものとして身に付けていって下さい。
分からなくても「知っているふり」「理解したふり」をしていると、経験年数を重ねていくうちにますます聞きづらくなってしまったり、厳しい言葉ですが後々他の先生から「まだ分かっていなかったの?」と認識されてしまうかもしれません。
「もう◯ヶ月なんだから」と言われる機会があるとのことですね。
もしかしたらその直前に受けた助言が、過去に何度か言われたことがある内容だったのかもしれません。
例えば相談内容にあった立ち位置についても、水遊びの他にも外遊びや室内遊びなど違う場面で助言を受けてきたことがあるのかもしれません。
活動は違えど子供を見るという根本的なことは変わらないので、過去にどのような助言を受けてきたのかを思い返し、どのような行動をすれば良いかを考えてみると良いかと思いますよ。
どのような口調で言われたのかは文面を通しては分かりづらいのですが、いじめというよりは「もっと頑張れ!」というニュアンスにも受け取れますがいかがでしょうか。
こまりんさんはとても責任感が強く真面目な方だとお見受けしました。
「しっかりしないと」と思うからこそ他の人と比較をして自分はどうかと不安になり、「もっと頑張らないと」とご自身を責めてしまうのかもしれませんね。
他の先生に声をかける時に呂律が回らなくなるのも緊張や不安が混じっているせいかもしれません。
でも今は「いいな」と思える保育をしている先輩保育士にも1年目があり、沢山の失敗や試行錯誤を繰り返して今に至っています。
新人のうちから何の不安もなく保育が出来る人はなかなかいないと思います。
先輩を目指し、プラスの材料にするためにご自身と比較するのは良いかと思いますが、比較することでかえってご自身を苦しめてしまうのでしたらあまりされない方が良いかもしれませんね。
最後に質問外のことですが、追加でお伝えしますね。
夕方の時間にトラブルが増えるという件ですが、1年目のこまりんさんでなくとも対応が難しい時間帯だと思います。
保育士も手薄になるとのことですので、対応が即座に間に合わないこともあるのでしょう。
また、子供たちの疲労や、保護者がいつ迎えに来てくれるのだろうという不安感から精神的に落ち着かなくなってくる時間です。
こまりんさんの園だけでなく他の園においても同様により注意をして見ていく必要があります。
ですから夕方はトラブルが起きやすい時間帯だということを把握した上で、どの場面で起きやすいのか、先回りして自分はどこに入れば良いのかを考えてみると良いかもしれませんね。
こまりんさんは現在保育についてこれだけ悩んでいらっしゃるのですから、乗り越えた時に大きな糧となるはずです。
きっと素敵な保育士になれますので、どうか自信を持って下さいね。
応援しています。
確かに、知らず知らずのうち同じことを繰り返していたかもしれません…臨機に動くのが滅法苦手で、そのたびに新しいことという認識があったのかもしれないと感じました。
一度冷静に目の前のことを見られるようにしていきたいと思います(*^^*)
前向きな姿に安心しております。
臨機応変な対応は保育経験を積み重ねれば自然と出来るようになってくるかと思います。
経験を積む分だけこまりんさんの中で引き出しが増えていきますから、「以前にこの方法で上手く行ったからまたやってみようかな」「この方法は子供達が飽きるから違う方法にしようかな」と選択肢が増え、その中から最適な対応を見つけられるようになると思います。
また、経験を重ねれば「新しく経験すること」ではなく「過去に経験したこと」になりますので以前のご自身の対応と比較してより良い対応が出来るかと思いますよ。
前回お伝えしそびれてしまったのですが、こまりんさんは「成功体験を味わうことがなく自信喪失されている」とありましたが、もしかしたらこまりんさんがイメージされている「成功体験」はかなりハードルが高いものなのかもしれません。「トラブルで子供が手を出しかけたけれど止めることが出来た」「オムツ替えがいつもより早く出来た」とほんの一瞬のことでも充分な成功体験です。
一瞬の、小さな成功体験を沢山見つけてご自身を褒めてあげて下さい。
そこから自信が生まれると思いますよ。
頑張って下さいね。
応援しています。
今週「何度も同じことを言われなくても動いて」とはっきり言われ、ご指摘の通り、私に嫌な態度を取るのは、やはり私に原因があったことが明らかになりました。全面的に私がよくない行動を取っているのがわかったところですが、それだけ私にはできていることがないから、他の人との差別化ができるくらい態度が違うのでしょうかね(´・ω・`)
同僚の先生から過去にも同じような指摘をしたと言われたのですね。
それではどのような注意を受けたかをメモ書きをしてみてはいかがでしょうか。
もしかしたら気を配っているつもりでもふと抜けてしまう場面なのかもしれません。
ということは、まだこまりんさんの中で「覚えた」という段階ではないのかもしれませんね。
やがてメモに頼らず行動できるようになった時は「覚えた」ということになりますから、メモは処分してしまっても大丈夫でしょう。
他の人とこまりんさんに対する態度が違うとのことですが、どのような対応をされるのか、お答え出来る範囲で教えて頂いてもよろしいでしょうか?
それを踏まえてお返ししたいと思っておりますが、お答えするのが辛いようでしたら無理なさらないで大丈夫ですよ。
指摘を受けたとき「これ、前も言われた…また私はできてなかった」と落ち込んでしまうことが結構あります。指摘を受ける度に「またできなかった」という気持ちになるのです。確かに「覚えた」にはまだなっていないように感じます…メモしてみること、今後実践してみたいと思います!
態度が違うと感じたのは、「表情」と「語気」です。他の先生には冗談めかして笑いながら話をするのに、私に対しては全くそんなこともなく当たりが強いんです。それは他の先生も感じていることだそうで、リーダーと一度話もしてます。リーダーから呼び出されてその話題になり「一度反論みたいな感じで言ったことがあったでしょ?その辺りから当たりが強くなったと思わない?」と言われ、それには心当たりもあったし、私自身「今のは不味かった」と思っていたことでした。でも、気づいたときには手遅れだったんですね。
この前の金曜日ですが、運動会関係の準備が昼にあり、私は日誌記入や制作物の掲示(活動内容を書いた見出しの作成)がありました。でも優先順位は下だと自覚していたので、行くつもりでいたんです。その日はリーダーも午後半休で、おたより帳も3人で8人分(単純計算で)を書くという状況だったので、人手が足らなかったんです。
その時「日誌は後でやってもらってさぁ…」というのを他の二人の先生に言っていたようです。それを聞いたから「あ、私行きます」と言ったわけでも無いのですが…後からその話を聞いて、なんだかなぁ…って思ってしまったんですね。怒りも悲しみもなく、こう…疎外感とも違うのですが、的確な言葉が見つかりません。
また他の先生が「事務室行ってきます」「教材室行ってきます」のような声掛けをすると、明るい口調で言うところを、私に対しては小声で冷たい、こちらには聞こえないくらいの声で「無視された?」と思うような態度だったり…
すみません…めちゃくちゃな文になってしまって。
過去にも受けた指摘であるならばなおさら落ち込むかと思います。
お気持ちはよく分かります。
ただ、伝え方に問題はあれど繰り返し教えてくれるのですから、こまりんさんは覚えるチャンスがあると前向きに考えてみても良いかもしれませんね。
「何度言っても伝わらないな・・・」と本当に見切りをつけられた時には同じアドバイスをしてくれないかもしれませんから。
最初のうちは覚えることが多くメモ書きもどんどんと増えていくかもしれません。
それでも書いただけで納得せずに、定期的に確認するようにしましょう。
いずれメモを確認した際に「これって当たり前のことじゃない?」と思うようになるかもしれません。
それがこまりんさんにとって「覚えた」ことになるのだと思いますよ。
一つずつ覚えたことを積み重ねていき、自信へとつなげて下さいね。
今回の相談を拝見すると、こまりんさんと他の職員とで態度が変わる先生はお一人のように見受けられます。
態度が変わるきっかけとなった一つにこまりんさんが反論したことに原因があるのかもしれない、とのことですね。
これ以上風当たりが強くならないためにはどうしたら良いのかを考えてみましょう。
リーダーをはじめ、他の職員の中にも風当たりの強さに気付いている人がいるとのことですので、信頼の置ける上司(やはり話し合いをしているリーダーになるでしょうか)に関係を改善したいこと、そしてどのようにすれば改善できるのかを一緒に考えてもらうと良いかもしれません。
場合によってはリーダーから話をしてもらうことでこまりんさんと相手の先生との橋渡しをしてもらう、リーダーを含めた上で三人で話をし、こまりんさんのお気持ちを伝えるということでも良いかもしれませんね。
いずれにしてもこまりんさんが少しでも安心できる環境の中で話ができるよう、相手の先生と一対一になることは避けた方が良いかと思います。
相手の先生との関係が改善されれば今よりも働きやすい環境になるかと思いますよ。
当サイトで新人保育士の方が不安に陥りやすい項目をまとめた記事がありますので、よろしかったらご覧くださいね。
こまりんさんが不安を抱えず働ける環境が一日でも早く訪れますように。
ご心配なことがありましたらお気軽にいらして下さいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
「私も相談してみたい・・・」というあなたは↓↓↓
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