こんにちは、はなうたです。
今回は年々需要が高まっている“乳児保育”の魅力とやりがいについてご紹介していきます。
この記事は、
- 初めて乳児クラスの担当になった人
- 日々の忙しさで乳児の魅力ややりがいを見い出せない人
- これから乳児と関わる仕事をしたいと思っている人
向けて、ぜひ読んでほしい内容となっています。
乳児保育とは
0歳児から2歳児までの年齢の子どもたちを保育することを意味します。
乳児期の特徴として、発達の個人差が大きい、成長スピードが速い、心の根っこを育てる大切な時期であるということが挙げられます。
乳児の保護者は、初めて保育園に預ける不安、初めての育児となる場合の悩み、仕事との両立への葛藤など多くの悩みを抱えながら預ける場合が多いです。
そんな保護者の方に安心して預けてもらえるよう支援することも乳児保育の大きな役割だと言えます。
魅力とやりがいについて
乳児について簡単に説明したところで、次は魅力とやりがいをお伝えしますね。
日々実感できる子どもの成長
乳児期の子どもたちは日々出来ることが増えていきます。
例えば寝返りやハイハイ、つかまり立ちが出来るようになったり、会話が出来るようになります。
特に子どもが「せんせー」と初めて呼んでくれた時はとても感動的です。
何かが出来るようになるまでの根気強い献身的な支えは必要ですが、子どもの成長に立ち会えた瞬間の喜びは大きく、その為に保育士をしていると感じる方も多いのではないでしょうか。
そして、乳児期に大人がどのように関わったかで、子どもの心に大きな影響を与えます。
ありのままの自分を受け入れてもらい、肯定的な関わりをしてもらった子どもはきっと自分を大切にできる人に育つでしょう。
あたたかい関わりの中で、絵本を沢山読み聞かせしてもらった子どもは、本を読むことが好きになるかもしれません。
乳児期に関わった私たち保育士の顔や名前は忘れてしまうかもしれませんが、子どもの心の根っこの育ちには大きな影響を与えているのです。
発達や年齢に合わせた保育の提供
乳児期は月齢が数か月違うだけでも発達に大きな差が出るため、個々の発達に合わせた保育が求められます。
例えば0歳児では、離乳食を食べさせてもらう子、自分で手づかみ食べをしたい子がいたりと、食事の面でも個々への配慮が必要です。
1歳児は、一人遊びがしたい子ども、お友だちと関わりたいけどどうしていいかわからない子どもがいます。そんな時は、遊ぶ場所を分けて、じっくり遊び込めるスペースを確保したり、保育士が子どもの気持ちを代弁したりといった関わりが求められます。
2歳児では、イヤイヤ期が到来。一人ひとりの「いや!」な気持ちに寄り添い、ゆるやかに基本的生活習慣が身に付くように見守ります。
乳児期は一人ひとりの“発達段階”を知り、その子どもにとって必要なこと、求めていることを理解し、関わる能力が求められるのではないかと思います。
保護者支援
保育士の大きな役割の一つに“保護者支援”があります。特に乳児期の育児は手探り状態。保護者の方は初めての育児、初めての保育園と、不安も大きい中での社会復帰です。
そんな中で、ほぼ毎日顔を合わせる私たち保育士。
毎日笑顔で「いってらっしゃい」、「お帰りなさい」と挨拶をしたり、「今日は○○ちゃん、こんなことが出来るようになりましたよ!」と、子どものエピソードを沢山話すことで、保護者の方たちの心の支えになることができる存在なのではないかと思っています。
乳児期は特に「初めての先生が○○先生で良かった!」と言ってもらえることがあります。
初めての先生、初めての集団生活の印象や思い出は、今後の長い人生の基礎になる部分です。責任重大だと感じるとともに、大きなやりがいだとも言えますね。
どんな人が乳児保育に向いている?
乳児期の子どもは、まだ自分の気持ちや欲求を上手く伝えることが出来ません。
泣いて快・不快を表現したり、嫌な気持ちは友だちを叩いたり、押したりして表現することもあります。
そんな子どもたちに対して「どうして泣いているのかな」、「なにが嫌だったんだろう」と、子どもの気持ちを知ろうと思える人が乳児保育に向いているのではないかと感じます。
子どもの気持ちや想いを知り、理解することが、個々の発達に合わせた保育をすることに繋がると思うからです。
まだ話すことのできない赤ちゃん。
実は、よく私たちのことを見ています。言葉を話せない分、“この人は自分を大切に想ってくれているのか”といったことを敏感に感じ取っています。
私たちが話す言葉もよく理解しています。
そのため、どんなに小さくても一人の人間として尊重出来る人、応答的な関わりが好きな人も乳児保育に向いているのではないかと思います。
まとめ
乳児保育とは、子どもの心や体の基礎を作る大切な時期に立ち会う仕事です。
そのため、保育士に求められることも多いですが、やりがいや魅力が多いことも特徴です。
保護者の悩みや、子どもの育ちにじっくり寄り添いたい人にはピッタリの仕事ではないでしょうか。
今まで幼児を担当していた保育士さんが乳児の担当になると、「言葉が通じない」「お世話が大変」などと感じることがあるかもしれません。
しかし、その“大変さ”としっかり向き合い、“どうすることがその子の育ちに一番良いのか”を追求していくことができたら、やりがいへと変わるかもしれません。
幼児と乳児、数年の違いですが育ちには大きな差があり、必要な関わりや支援も異なります。
乳児保育は成長著しい子どもとともに、保育士も成長していくことのできる、とても魅力たっぷりな仕事だと言えます。