こんにちは、うしさんくまさん(保育士&社会人歴のべ24年)です。
今回は幼稚園教諭から保育士への転職を成功させた人の体験談。残業当たり前、自宅での持ち帰り当たり前の環境から一転、残業がほとんどなく、あってもしっかり残業代が支給される環境に転職します。ぜひ、参考にしてみて下さい。
転職前の仕事|幼稚園の先生
私は大学を卒業後、埼玉県の私立幼稚園の幼稚園教諭として働き始めました。
1年目は4歳児クラス、年中さんの担任に。
その後は4歳、5歳児のクラスの担任兼学年主任として4年間勤めました。
定時、残業という言葉は存在せず、大体7時から19時まで勤務、行事前は22時過ぎることもあります。
そしてその後自宅で持ち帰りの仕事をするといった感じでした。
休みはカレンダー通りでしたが、月に1回土曜日出勤ありました。
また、その他休みの日に研修が入ることもあり、振替休日はありませんでした。
転職を決意した理由|5つの不満
私のことを少しだけ書くと、もともと継続力には自信があり、習い事も、バイトも就職する直前までずっと同じ所で続けていました。
その為、逆に“辞める”ことは簡単なようで、なかなか難しく、思い切りと勇気が必要でした。
『転職』は途中で『辞める』ことであり、私にとってかなりハードルが高かったのです。
転職を考えた瞬間はいくつもありましたが、具体的な理由は次の5つでした。
保護者、女性、障害児への支援がしたかったから
これは、幼稚園ではなく、保育園へ転職しようと思った一番の理由です。
幼稚園の先生は幼稚園の時からの夢でした。保育士と迷いましたが幼稚園で働くことを選びました。
しかし、働く中で、子どもとの関わりだけでなく保護者の方への支援をしたいと思うようになりました。
また、障害をもつお子さんを担任することが多く、そういった子達への、支援をしたいとより思ったのがきっかけです。
幼稚園でも出来ることですが、福祉の方がそれに近いと考えました。
プライベートが確立できない
労働時間が長いだけでなく、持ち帰りの仕事は毎日のようにあり、帰ってからも仕事でした。
休みの日は休みの日用の仕事があり、休みの日は休みではなく仕事を進める日。
もしくは仕事を終わらせないと休めない日でした。
また、研修にも力を入れていた園だったので、休日に研修が入ることも度々ありました。
残業代が出ない
何時から何時まで園で働こうがお給料は変わりません。研修や行事で休みがつぶれても手当てはつきませんでした。
園長先生とウマが合わない
園の雰囲気や方針は園長先生の在り方が大きいと思います。
園の教育方針には共感していました。
だからこそ就職したのですが、園長先生の方針には経験を積むうちに違和感を持つようになりました。
他の先輩方もこのことが原因で辞めていきました。
園長先生の気分、機嫌にすべて左右されたり、本当にそれは園や子どもの為なのか疑問に思うことが多くなっていました。
自分が変わってしまいそうで怖い
私が勤めていたのは、かなり体育会系の年功序列の古いタイプの園でした。
後輩指導はかなり厳しかったです。
私自身後輩のことを考えて一生懸命指導していたつもりでしたが、注意しなければならなかったり、厳しく接することが多く、厳しくされるより、厳しくする方が辛かったです。
一生懸命な子なら良いですが、どうにも出来ないタイプの子を見なければいけなくなった時、注意ばかりになり、かなりストレスでした。
一人担任だったので、心配な子が担任の場合、そのクラスの運営、子どもたちが心配で厳しく指導していました。
この子をなんとかしなくては、と気負っていたのだと思います。
早くに学年主任になってしまい、他の学年主任の先輩方の中でプレッシャーもありました。
でも、心にあまり余裕がなかったのも原因だと今は思います。
働くうちに「自分が嫌な人間になってしまう…」と怖くなりました。
転職活動の具体的内容|実際に会って良かった!
保育関係の仕事は次年度のクラス編成などもあるので、進退伺いが割りと早い段階であるかと思います。
私は10月頃、運動会あたりにありました。
辞めようとは前年度から思ってはいましたが、進退伺いのその瞬間まで決断できずにいました。
なので、辞めると伝えてから就職活動を始めました。
はじめはインターネットで自分で求人を探したのですが、なかなか絞れずにいました。
そして調べているうちに保育士専用の転職サイトを見つけました。
登録すると、実際に、コンサルタントさんに会うことになりました。
正直、はじめは「え、会うの?」と、実際に会うことに抵抗がありました。
でも、コンサルタントさんは女の人で気さくな方だったので安心できました。
最寄り駅で待ち合わせて、近くのカフェに入りました。そこで簡単な説明を受けて、こちらの条件を伝えました。
その時はまだメールだけでもいいのでは?とちょっと思っていました。
でも、結論から言うとサイトを利用して、コンサルタントさんにも実際に会って良かったです。
転職活動を始めたのは秋で、遠足やらなんやらで行事が多く忙しい時でしたが、コンサルタントさんが条件を踏まえて候補を探してくださるので助かりました。
社会福祉法人と企業保育園、特にどちらと決めていなかったのですが、私の条件に労働時間があったからか、企業保育園を勧められました。
社会福祉法人の方がボーナスは沢山もらえるようでしたが。
実際に面接を受けたのは2社です。
はじめに受けた所は1次、2次とある所でした。
受かったのですが、そこを受けている途中で他の園も受けることになりました。
結果どちらも受かったのですが2つめの所に決めました。
決め手は福利厚生がかなり充実していたことと、園の雰囲気です。
福利厚生は、昇給制度、交通費全額支給、有給休暇、定期検診、雇用保険などに加え、本人とその家族の医薬品の購入5000円まで、医療費20000円までは補助されました。
園の雰囲気は、全員が顔を合わせると明るく挨拶をするし、休憩室では固まって話したりすることも特に無く、みんなで子どもたちの事など会話しながら情報交換も普通にできていました。
面接を受けると時もコンサルタントさんが日にちを調整してくれ、断るときも自分で連絡しなくてよいので気が楽でした。
また、なにより助かったのが面接場所に一緒に来てくれたこと。
私は実はとても方向音痴で、スマホの地図を見ても場所がよくわかりません。
電車で駅までは行けてもそこから面接場所まで歩いて辿り着かなくてはならないのはとても不安でした。
なので、一緒に来て案内してもらえたのはすごく嬉しく心強かったです。
実際に転職サイトを使ってみて感じた利点をまとめると以下の通りです。
- 条件に合う所を探して候補を絞ってくれる
- 具体的な条件を一緒に考えてくれる
- 面接日時など相手方との連絡、調節は全てしてくれる
- 面接などを辞退する場合も代わりに伝えてもらえるので気まずくない
- 面接場所に土地勘が無くても案内してもらえるので安心
コンサルタントさんと直接会うのは緊張しますが、利用して良かったです。
転職後の感想
私が転職したのは新園で、4月1日から担任としてスタートだったので、学期末は平日は幼稚園、土日に保育園へ準備といった感じで大変でした。
収入は多少減りましたし、通勤時間は増えました。それでも私は転職して良かったです。
まず、基本的に残業はないので労働時間がなにしろ短くなりました。
通勤時間を含めても、家に帰れる時間は早くなりました。
もちろん残業もありますが、残業代も出ます。
企業の保育園だったので、勤務時間などは割ときちんとしていました。
有給もとれますし、休日出勤すると振替休日がありました。
研修は勤務時間に含まれるので、保育の後の研修は残業扱いで残業代がでました。
残業が多い月は収入も以前とさほど変わらないこともありました。
休みは普通に休めますし、平日も仕事が終わる時間が決まっているので予定も立てやすかったです。
そして、転職して驚いたのは園長先生がいい人だったことでした。
だからなのか、園の雰囲気はとても良く、みんな基本的にいい人でした。
子どものために、職員のために考えてくれる園長先生だったので働きやすかったです。
新園だったのですが職員が次々と結婚し、開園1、2年で一気に既婚者が増えるほどでした。
これは、プライベートも充実できていて、まわりの理解もある証拠だと思います。
ちなみに結婚休暇もありました。とても理解のある園長先生でした。また、職員の意識も高かったです。
園長先生によって園の方針や職員の雰囲気も変わるのだと、より感じました。
企業保育園だったので、新園と言っても移動者がほとんどでした。もちろん新人さんもいましたが。
私は保育園で働くのは初めてでしたが、幼稚園での経験がある為新人扱いではありませんでした。
新人さんを指導することもありましたが、心の余裕が自分でもあると感じましたし、新しくスタートできたことで、自分自身の気持ちも切り替えられたようです。
転職に悩むあなたに、一言!
転職するのはなかなか勇気がいることです。
本当にこれでいいのか、転職したからと言って良くなるとは限らない...。
転職を考える理由も、人間関係や勤務状況など様々かと思います。
でも、転職してみて感じたのは、
- 転職することは悪いことではない
- そして転職して気づくことや分かることがある
と言うことです。
また、保護者の方の対応で悩まれている方もいらっしゃるかと思います。
転職してみて分かりましたが、地域によって保護者の方のカラーが違います。これは他の職員の方も言っていました。
教育熱心で細かかったり、そうでもなかったり...。一概には言えませんが。
自分の居場所は沢山あって、今の場所が全てではありません。
安易な転職はおすすめしませんが、沢山考え、悩んて出した結果ならきっと大丈夫です。
この記事が、今悩んでいたり踏ん切りがつけられない方の参考になれば幸いです。
まとめ|体験談を読んで…
私が「お!」と思ったのはこの一言です。
『転職』は途中で『辞める』ことであり、私にとってかなりハードルが高かった
保育士さんは真面目な人が多いので、同じような感覚を持つ人は多いのではないかな?と思いました。
ただ、今は時代が違います。
転職は全然悪いことではないです。
最後のところに、
安易な転職はおすすめしませんが、沢山考え、悩んて出した結果ならきっと大丈夫です。
この部分も、その通りだと思います。
転職以外の方法で、問題が解決するならそれに越したことはありません。
転職は少なからず、パワーを使いますから。
でも、転職でしか解決出来ない、転職すれば解決できる問題に直面しているなら、是非、前向きに転職を考えてみてくださいね。
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