もくじ
- 個人案PDF
- 敬称と性別表記について
- Aさん(高月齢/男児/活発)(1歳5カ月/4月生まれ)
- Bさん(高月齢/女児/活発)(1歳4カ月/5月生まれ)
- Cさん(高月齢/男児/静か)(1歳3カ月/6月生まれ)
- Dさん(高月齢/女児/静か)(1歳2カ月/7月生まれ)
- Eさん(中月齢/男児/活発)(1歳1カ月/8月生まれ)
- Fさん(中月齢/女児/活発)(1歳0カ月/9月生まれ)
- Gさん(中月齢/男児/静か)(0歳11カ月/10月生まれ)
- Hさん(中月齢/女児/静か)(0歳10カ月/11月生まれ)
- Iさん(低月齢/男児/活発)(0歳9カ月/12月生まれ)
- Jさん(低月齢/女児/活発)(0歳8カ月/1月生まれ)
- Kさん(低月齢/男児/静か)(0歳7カ月/2月生まれ)
- Lさん(低月齢/女児/静か)(0歳6カ月/3月生まれ)
- その他、ほいくのおまもりプラスのコンテンツ
個人案PDF
敬称と性別表記について
LGBTQ+の観点から、保育士が園児を表記する際は『くん』『ちゃん』を使わず、『さん』で統一、園児が自身を称する際や園児同士のやり取りを記載する場合は『ちゃん』で統一しています。また、発達段階の観点では性差はあると考えられるため、男児/女児としています。
Aさん(高月齢/男児/活発)(1歳5カ月/4月生まれ)
子どもの姿
- 連休明けから体調を崩すことが多く、月の後半は欠席が目立った。(養護)
- 友だちが持っている玩具に興味を持ち、相手が手を離した瞬間に取ろうとする姿が見られたが、保育者が仲立ちすることで、「ちょうだい」と身ぶりや自分なりの言葉で伝えようとする様子が見られた。(教育)
- 体調不良の影響もあり、登園時に保護者と離れることを嫌がって泣くなど、様々な場面で激しく自己主張する姿が続いている。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助/評価・反省
養護
子どもの姿(再掲) | 連休明けから体調を崩すことが多く、月の後半は欠席が目立った。(養護) |
ねらい | 季節の変わり目を健康的に過ごす |
内容 | 体調に合わせて十分に休息を取り、気温や活動に応じて衣服を調整してもらいながら、快適に過ごす。 |
環境構成・配慮・援助 | まだ本調子ではないため、家庭での様子を丁寧に聞き取り、職員間で情報を共有しながら、日々の体調に留意して関わる。また、一日の中で寒暖差が大きい時期のため、気温や活動に応じて、「汗をかいたから着替えようね」「肌寒いから上着を着ようね」と声をかけながら衣服の調整を行い、快適に過ごせるよう配慮する。 |
評価・反省 | 月の前半の水遊びは、体調に応じて控える日もあったが、欠席することなく元気に登園していた。涼しい日が増えてきたため、引き続き衣服の調整や室温管理を適切に行い、快適に過ごせるようにしていく。 |
教育
子どもの姿(再掲) | 友だちが持っている玩具に興味を持ち、相手が手を離した瞬間に取ろうとする姿が見られたが、保育者が仲立ちすることで、「ちょうだい」と身ぶりや自分なりの言葉で伝えようとする様子が見られた。(教育) |
ねらい | 思いや要求を、自分なりに伝えようとする |
内容 | 友だちが使う玩具への興味を保育者に受け止めてもらい、仲立ちのもとで「かして」といった簡単な言葉や身ぶりで思いを表現しながら、やり取りの楽しさや、相手に思いが伝わる喜びを感じる。 |
環境構成・配慮・援助 | 玩具の数や遊ぶスペースを十分に確保し、不要なトラブルを防ぐ。友だちの玩具に興味を示した際には、「あの玩具が欲しいんだね」と気持ちを丁寧に言葉にして寄り添いながら、「かして」「ちょうだい」などの簡単な言葉や身ぶりで思いを伝える姿を保育者が示したり、双方の思いを代弁しながら、心地よく関われるよう援助する。 |
評価・反省 | 玩具が欲しいときには、手を出して「(ちょう)だい」と言って伝えようとする姿が見られるようになった。本児なりに友だちとやり取りする姿を温かく見守りながら、必要に応じて言葉を添えていく。 |
食事
(完了食)
- 好きなおかずだけを先に食べようとするため、「お汁もどうぞ」「どんなお野菜が入っているかな?」と声をかけ、様々な食材に興味を持ちながらバランスよく食べられるよう援助する。
- 途中で眠くなって泣いたり、皿をひっくり返すことがあるため、その日の様子に合わせて、食事の時間や量を無理のないように調整する。
家庭との連携
子どもの姿(再掲):体調不良の影響もあり、登園時に保護者と離れることを嫌がって泣くなど、様々な場面で激しく自己主張する姿が続いている。
- 決まった保育者が笑顔で受け入れを行い、親子共に安心感を持てるよう配慮するとともに、本児の体調についてこまめに情報を共有していく。
- 自己主張が強く表れる場面での対応については、保護者の気持ちに寄り添いながら共に考え、連絡帳や送迎時のやり取りを通じて家庭での様子を丁寧に聞き取りながら見守っていく。
Bさん(高月齢/女児/活発)(1歳4カ月/5月生まれ)
子どもの姿
- オムツ交換や水着の着脱の際に、オムツを脱いだ状態で排尿することがあった。(養護)
- 友だちとの玩具の取り合いでは、相手を押したり引っかくなど、手が出ることがある一方、泣いて保育者に助けを求める姿も見られた。(教育)
- 食事の準備が始まると進んで席に向かい、エプロンをつけようとしていた。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助/評価・反省
養護
子どもの姿(再掲) | オムツ交換や水着の着脱の際に、オムツを脱いだ状態で排尿することがあった。(養護) |
ねらい | タイミングが合いトイレで排尿する |
内容 | オムツに排尿していないタイミングでトイレに行き、保育者に見守られながら、安心して便器に座る。 |
環境構成・配慮・援助 | 本児の排尿間隔を把握し、オムツが濡れていないタイミングで「ちっちが出るかな?」と声をかけてトイレに誘う。本児が安心して便器に座れるよう、手をつないだり体を支えるなどの配慮を行い、「座れたね」「お姉さんみたいだね」とその姿を十分に認めて意欲につなげ、タイミングよく排尿できたときには「すっきりしたね」と声をかけて心地よさに共感する。 |
評価・反省 | 便器に座った状態での排尿は見られなかったが、便器から降りた際に排尿することがあった。引き続きトイレに親しめるように焦らず関わるとともに、失敗した際も落ち着いて対応し、安心感を育んでいく。 |
教育
子どもの姿(再掲) | 友だちとの玩具の取り合いでは、相手を押したり引っかくなど、手が出ることがある一方、泣いて保育者に助けを求める姿も見られた。(教育) |
ねらい | 友だちと心地よく関わる |
内容 | 保育者の仲立ちのもと、友だちと玩具のやり取りを行い、思いが伝わる喜びや関わる楽しさを感じる。 |
環境構成・配慮・援助 | 十分な数の玩具を用意し、保育者も一緒に遊びながら、「これちょうだい」「これどうぞ」など、玩具のやり取りを経験できるよう声をかけて関わる。友だちと関わろうとする中でトラブルにつながりそうな場面では、双方の思いを代弁しながら仲立ちし、心地よく関われるよう援助する。 |
評価・反省 | とっさに手が出そうになる場面はまだあるが、保育者の仲立ちにより、落ち着いてやり取りする姿も増えてきた。思いをうまく言葉にできない本児のもどかしい気持ちを受け止めながら、丁寧に思いを代弁していく。 |
食事
(完了食)
- 好きなものから意欲的に食べる姿に寄り添いながら、「お汁には何が入っているかな?」など優しく声をかけ、バランスよく食べ進められるようにする。
- 食事から興味が逸れてしまうときは、場所を変えたり、「先生と一緒に食べようか」と提案するなどして集中できる環境を整え、様子に応じて介助する。
家庭との連携
子どもの姿(再掲):食事の準備が始まると進んで席に向かい、エプロンをつけようとしていた。
- 自分なりの見通しを持ちながら主体的に動く様子を通じて、本児の成長を保護者に伝えていく。
- 食事の際は、大人が介助するだけでなく、手づかみ食べや自分でスプーンを使う経験の大切さを丁寧に伝え、家庭でも食事への意欲を温かく見守ってもらえるよう働きかけていく。
Cさん(高月齢/男児/静か)(1歳3カ月/6月生まれ)
子どもの姿
- 午睡から目覚める際に泣くことがあり、保育者のトントンや抱っこで落ち着き、再入眠する日もあれば、そのまま目覚めることもあった。(養護)
- 型落としやカートレインスロープを気に入り、くり返し楽しんでいた。(教育)
- 連休明けや体調不良による休み明けは、登園時に泣くことがあったが、友だちが登園してにぎやかになると徐々に気分が変わり、遊び始める様子が見られた。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助/評価・反省
養護
子どもの姿(再掲) | 午睡から目覚める際に泣くことがあり、保育者のトントンや抱っこで落ち着き、再入眠する日もあれば、そのまま目覚めることもあった。(養護) |
ねらい | 安心して一定時間眠る |
内容 | 午睡の途中で目覚めたときは、保育者の関わりにより安心し、再入眠して十分に休息を取り、心地よく目覚める。 |
環境構成・配慮・援助 | 午睡中は室温や湿度、物音に配慮して快適な環境を整え、目覚めた際にすぐ対応できるよう、眠る場所の配置を見直す。途中で目覚めた際は、子守唄を歌ったり体を優しくさすったりしながら安心して再入眠できるよう援助し、その関わり方を職員間で共有して一貫した対応を行いながら、安心感を育む。 |
評価・反省 | 入眠から30分前後で一度目覚めることが多かったが、目を覚ます様子が見られた際におでこを優しく撫でることで、泣かずに再入眠できた。引き続き個別の配慮を通じて、安心して眠れるよう援助していく。 |
教育
子どもの姿(再掲) | 型落としやカートレインスロープを気に入り、くり返し楽しんでいた。(教育) |
ねらい | 好きな遊びを楽しみながら、好奇心を満たす |
内容 | 落ち着いた環境で、指先を使った遊びをじっくりと楽しみ、ものの動きや音、感触を十分に味わう。 |
環境構成・配慮・援助 | 床や机上で落ち着いて遊べる環境を整え、チェーンリング落としや型はめパズル、マジックテープ剥がしなどを用意し、自由に選んで楽しめるようにする。保育者が遊んで見せて興味を引き出し、感触を味わったり本児なりに遊ぶ様子を見守りながら、「できたね」「面白い音がしたね」と声をかけ、遊びの面白さや不思議さに共感する。 |
評価・反省 | マジックテープ剥がしの感触を気に入り、くり返し楽しむ様子が見られた。本児の興味を大切にしながら、様々な手指の動きを促す手作り玩具を取り入れていきたい。 |
食事
(完了食)
- スプーンに興味を示して持とうとする姿を認め、「一緒にすくってみようか」と声をかけながら、本児の様子に合わせて援助し、使い方を知らせていく。
- 自分で食べ進める中で、苦手なものや食べ慣れないものを口から出すこともあるため、気持ちを受け止めつつ、保育者が食べて見せながら興味を引き出す。
家庭との連携
子どもの姿(再掲):連休明けや体調不良による休み明けは、登園時に泣くことがあったが、友だちが登園してにぎやかになると徐々に気分が変わり、遊び始める様子が見られた。
- 保育者から離れて安心して遊び始めたり、友だちと関わる姿を、お迎え時に丁寧に伝え、保護者が安心できるようにする。
- 気候に応じて戸外遊びを取り入れていく時期のため、各家庭で靴のサイズを確認してもらい、安全に楽しめるよう配慮する。
Dさん(高月齢/女児/静か)(1歳2カ月/7月生まれ)
子どもの姿
- 普段関わりの少ない職員がそばに来ると、じっと顔を見つめて不安げな表情を見せることもあるが、優しく話しかけられたり、好きな遊びを通じて関わることで徐々に慣れ、安心して過ごす姿が見られた。(養護)
- 絵本に興味を示し、保育者と一緒に読む際には、絵をじっと見つめたり、自分でページをめくって楽しんでいた。(教育)
- ずりばいから徐々にハイハイに移行してきた。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助/評価・反省
養護
子どもの姿(再掲) | 普段関わりの少ない職員がそばに来ると、じっと顔を見つめて不安げな表情を見せることもあるが、優しく話しかけられたり、好きな遊びを通じて関わることで徐々に慣れ、安心して過ごす姿が見られた。(養護) |
ねらい | 保育者と心地よく関わりながら、安心して過ごす |
内容 | 保育者とわらべうたあそびを楽しむ中で、ふれあう心地よさを感じながら、親しみの気持ちを持つ。 |
環境構成・配慮・援助 | 遊びの切れ目や、オムツ交換や着脱の前後に、穏やかに名前を呼びかけながらわらべうたあそびに誘う。歌に合わせて手足や顔に触れたり、ひざに乗せて揺らすなどして楽しさを共有し、心地よいスキンシップを通じて信頼関係を育んでいく。 |
評価・反省 | 保育者にわらべうたを歌いかけられると興味を示し、安心して自ら関わろうとする姿が見られるようになった。他者への興味や信頼感がさらに育まれるよう、今後も無理なく様々な職員と関わる機会を作っていく。 |
教育
子どもの姿(再掲) | 絵本に興味を示し、保育者と一緒に読む際には、絵をじっと見つめたり、自分でページをめくって楽しんでいた。(教育) |
ねらい | 絵本を通じたやり取りを楽しむ |
内容 | 保育者のひざに座って絵本を読む中で、指差しや発声などによる思いや要求の表現を丁寧に受け止めてもらい、伝わる喜びを感じる。 |
環境構成・配慮・援助 | 落ち着いて絵本を楽しめる環境を整え、本児自身が好きな絵本を選びやすいよう、表紙が見えるように絵本を配置する。ゆっくりと丁寧に読み聞かせを行い、その中で見られる本児の表情や発声、指差しを見逃さず、「○○だね」と丁寧に言葉にして受け止めていく。 |
評価・反省 | 気に入った絵本を読んでもらうと、盛んに声を出して楽しんでいた。秋が深まる季節に向けて、木の実や虫などが登場する絵本を用意し、戸外での散策時にも興味が広がるようにしていきたい。 |
食事
(後期食)食後ミルク120cc
- 保育者のまねをして口を動かして食べる姿には、「モグモグできたね」と声をかけて認め、噛んで食べる習慣につなげる。
- 取り分け皿のおかずを指でつまもうとする様子を温かく見守り、口に運べたときには「自分で食べたんだね」「おいしいね」と声をかけ、手づかみ食べへの意欲を育む。
家庭との連携
子どもの姿(再掲):ずりばいから徐々にハイハイに移行してきた。
- 十分にハイハイを楽しむ大切さを保護者に伝え、大人も一緒にハイハイして遊ぶなど、家庭でも取り入れやすい遊び方を紹介しながら、体の発達を促せるようにする。
- 離乳食の様子について、口をよく動かして食べるようになったことや、手づかみしようとする意欲の芽生えなど、成長の様子を保護者に丁寧に伝えていく。
Eさん(中月齢/男児/活発)(1歳1カ月/8月生まれ)
子どもの姿
- 着替えの際、保育者がロッカーから衣服を取り出す様子に興味を示し、自分でも中に入っているものを取り出そうとする姿が見られた。(養護)
- 遊びが長く続かず、周囲の様々なものに興味を示す中で、友だちの持っている玩具を取ろうとして引っ張ったり、噛みつこうとする場面があった。(教育)
- 鼻水が多く、水遊びに参加できない日もあったが、食欲はあり、元気に過ごしていた。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助/評価・反省
養護
子どもの姿(再掲) | 着替えの際、保育者がロッカーから衣服を取り出す様子に興味を示し、自分でも中に入っているものを取り出そうとする姿が見られた。(養護) |
ねらい | 簡単な身の回りのことに関心を持ち、自分なりにしてみようとする |
内容 | 戸外遊びの準備に参加し、保育者と一緒に自分の帽子をロッカーから見つけたり、手伝ってもらいながら靴下や靴を履く。 |
環境構成・配慮・援助 | 戸外遊びの準備は時間に余裕を持たせ、少人数ずつでゆったりと関われるよう配慮する。「一緒に帽子を探そうね」と優しく誘い、本児がロッカーから帽子を取り出せるようさりげなく援助したり、靴下や靴は途中まで履かせ、最後の仕上げを自分でできるようにしながら、「できた」という喜びを味わえるようにしていく。 |
評価・反省 | 戸外へ行くことが分かると、自分のロッカーから帽子を取り出す姿が習慣となってきた。主体的な行動を丁寧に言葉にして認めながら、その意欲をさらに育んでいく。 |
教育
子どもの姿(再掲) | 遊びが長く続かず、周囲の様々なものに興味を示す中で、友だちの持っている玩具を取ろうとして引っ張ったり、噛みつこうとする場面があった。(教育) |
ねらい | 好きな玩具を見つけ、集中して遊ぶ |
内容 | 落ち着いた環境で、保育者と一緒に指先を使う玩具で遊び、感触や音を味わいながら、手指を動かす楽しさを十分に感じる。 |
環境構成・配慮・援助 | 型落としやハンマートイなど、発達に合った玩具を複数用意し、本児が興味を持って触れたり遊ぶ姿に寄り添いながら、遊び方を示していく。難しい場面ではさりげなく援助することで「できた」という感覚を味わえるようにし、「カランって音がしたね」「上手に入ったね」と声をかけ、楽しさに共感する。 |
評価・反省 | 床で遊ぶ際には周囲の様子に注意がそれやすかったが、椅子に座ることで集中して遊ぶ姿が見られた。今後も本児が集中して遊べる環境を工夫しながら、満足感を味わえるようにしていく。 |
食事
(完了食)
- 手づかみで意欲的に食べる姿に寄り添いつつ、スプーンへの興味が育つよう、好きな食材を乗せて渡したり、手を添えて口に運ぶ援助を行う。
- 苦手な食材も保育者の介助で食べることができるため、無理なく少しずつ提供し、「食べられたね」と認める声かけを通じて、様々な食材に親しめるように関わる。
家庭との連携
子どもの姿(再掲):鼻水が多く、水遊びに参加できない日もあったが、食欲はあり、元気に過ごしていた。
- 鼻水の状態や体調の変化を保護者と共有し、水遊びや戸外遊びへの参加については、本児の様子に合わせて、無理のないよう配慮する。
- 薄手の上着や長袖の服を準備してもらい、気温に合わせて衣服の調整を行えるようにする。
Fさん(中月齢/女児/活発)(1歳0カ月/9月生まれ)
子どもの姿
- トイレに対する興味が見られ、保育者に支えてもらいながら、嫌がらずに便器に座ることができた。(養護)
- やりたくないことや、食事中に苦手なものに対して、「ないない」と言って意思表示し、拒否する姿が見られた。(教育)
- 手を離して立つ、数歩歩くという動きが見られるようになった。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助/評価・反省
養護
子どもの姿(再掲) | トイレに対する興味が見られ、保育者に支えてもらいながら、嫌がらずに便器に座ることができた。(養護) |
ねらい | トイレに親しみを持つ |
内容 | オムツが濡れていないときや交換時に、保育者に支えてもらいながら、安心して便器に座る。 |
環境構成・配慮・援助 | 絵本や友だちの姿を通じてトイレに関心を示す姿に寄り添い、「絵本で見たね」「あそこに座ってちっちするんだね」と声をかけて興味を育む。オムツ交換の際には「座ってみようか」と優しく誘い、安心できるように体を支えながら、「座れたね」と目を見て認めることで、徐々にトイレに慣れていけるように関わる。 |
評価・反省 | オムツ交換時にトイレに座るという流れに慣れてきた。今後も排尿間隔を見ながら声をかけ、トイレでの排尿につなげていきたい。 |
教育
子どもの姿(再掲) | やりたくないことや、食事中に苦手なものに対して、「ないない」と言って意思表示し、拒否する姿が見られた。(教育) |
ねらい | 思いや要求を自分なりに表現しながら、やり取りを楽しむ |
内容 | 自分なりの言葉やしぐさで自己主張し、それらを保育者に丁寧に受け止めてもらう。 |
環境構成・配慮・援助 | 本児が発した言葉を「○○なんだね」とくり返して受け止めたり、「今は嫌なんだね」「こうしたいんだね」と言葉にして返しながら、思いが伝わる安心感や喜びを味わえるようにする。また、保育者の言葉を本児なりにまねて言おうとする姿を見逃さずに認め、言葉の発達を促しながら、やり取りの楽しさを感じられるように関わっていく。 |
評価・反省 | 自分なりの言葉や指差しで、意欲的に思いを伝えようとする様子が見られた。さらなる言葉の発達につながるよう、丁寧な言葉遣いや聞き取りやすい話し方を心がけて関わっていく。 |
食事
(後期食)食後ミルク60cc
- 手づかみで食べたり、お椀を自分で持って汁物を飲もうとする姿を見守り、必要に応じてさりげなく手を添えて支えながら、自分で食べる喜びを感じられるように関わる。
- スプーンを使おうとする姿を見守り、皿を支えてすくいやすいように援助したり、少しでもすくえたときは「できたね」と声をかけて意欲を育む。
家庭との連携
子どもの姿(再掲):手を離して立つ、数歩歩くという動きが見られるようになった。
- 戸外遊びが始まるため、安全に遊べるよう、歩きやすい靴を1足用意してもらう。
- まだ暑さが残る時期のため、天候に合わせて水遊びを行うことを伝え、引き続き水遊び用の持ち物を用意してもらうよう依頼する。
Gさん(中月齢/男児/静か)(0歳11カ月/10月生まれ)
子どもの姿
- 着替えの際、保育者にシャツを途中まで脱がせてもらうと、首から抜く最後の部分を自分で引っ張って脱ぐことができた。(養護)
- 室内の様々な場所でつかまり立ちをするようになった。(教育)
- 手足口病にかかり一週間ほど欠席したが、登園後は落ち着いて過ごし、食欲も戻ってきた。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助/評価・反省
養護
子どもの姿(再掲) | 着替えの際、保育者にシャツを途中まで脱がせてもらうと、首から抜く最後の部分を自分で引っ張って脱ぐことができた。(養護) |
ねらい | 楽しみながら簡単な着脱を行う |
内容 | 保育者に手伝ってもらいながら、服や靴下を引っ張って脱ぎ、自分でできた喜びや楽しさを感じる。 |
環境構成・配慮・援助 | 戸外遊びを終えたあとは、たくさん遊んだ満足感に寄り添い、「お部屋に戻る準備をしようね」と伝えながら、靴や靴下の着脱に誘う。保育者が途中まで脱がせ、「ここを引っ張ってみよう」とわかりやすく声をかけて手を添えながら一緒に取り組み、「できたね」「脱げたね」と大いにその姿を認める声かけを行う。 |
評価・反省 | 保育者に促されて靴下を引っ張り、脱げると笑顔を見せて手渡す様子が見られた。できた姿を大いに認めながら、焦らずに身の回りのことを行う意欲を育んでいきたい。 |
教育
子どもの姿(再掲) | 室内の様々な場所でつかまり立ちをするようになった。(教育) |
ねらい | つかまり立ちを十分に楽しむ |
内容 | 棚の上や壁に設置された玩具に興味を示し、つかまり立ちで近づき、手が届いた喜びを感じながら遊ぶ。 |
環境構成・配慮・援助 | 本児の手が届く棚の上や壁にビジーボードやスロープ玩具を固定し、つかまり立ちで遊べる環境を整える。手が届いた際には、「いいものを見つけたね」「たっちで届いたね」と声をかけて寄り添い、転倒に配慮しながらそばで見守る。 |
評価・反省 | 立ったり座ったりの動作がスムーズになり、伝い歩きも始まった。本児の興味を引く玩具や絵本を配置し、探索への意欲をさらに引き出していく。 |
食事
(後期食)食後ミルク80cc
- コップやお椀を持って飲めるよう、本児の手を支えながら、少しずつ飲み方を知らせていく。
- 遊び食べの姿は、本児の好奇心や探求心の表れとして受け止め、「次はお口に運べるかな?」と声をかけ、食べられたときには大いにその姿を認めて、自信につなげていく。
家庭との連携
子どもの姿(再掲):手足口病にかかり一週間ほど欠席したが、登園後は落ち着いて過ごし、食欲も戻ってきた。
- 気温差により体調を崩しやすい時期が続くため、引き続き体調や食欲の変化を保護者とこまめに共有していく。
- 楽しんで着脱に参加する様子を伝えながら、自分で引っ張って脱ぎやすい素材の衣服や靴下を用意してもらえるよう、保護者に依頼する。
Hさん(中月齢/女児/静か)(0歳10カ月/11月生まれ)
子どもの姿
- 突発性発疹や下痢など体調不良での欠席が続き、復帰後も情緒が安定せず、保育者の抱っこから降りたがらない様子が見られた。(養護)
- 玩具の箱やティッシュ、おしりふきなど、様々な容器から中身を取り出す姿が見られた。(教育)
- 体調不良明けから、保護者と離れる際に不安な表情を見せたり、泣く姿が続いている。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助/評価・反省
養護
子どもの姿(再掲) | 突発性発疹や下痢など体調不良での欠席が続き、復帰後も情緒が安定せず、保育者の抱っこから降りたがらない様子が見られた。(養護) |
ねらい | 体調や生活リズムを整えながら、健康に過ごす |
内容 | 疲れや甘えを受け止めてもらいながら、無理なく活動に参加し、機嫌よく過ごす。 |
環境構成・配慮・援助 | まだ本調子ではないため、園と家庭で本児の様子や食欲などの情報を共有し、疲れや甘えを受け止めながら、安心して過ごせるように関わっていく。水遊びや戸外遊びへの参加については体調に留意し、テラスでの外気浴にとどめたり室内遊びに変更するなど、無理のないよう個別に配慮しながら、生活リズムが整うよう対応していく。 |
評価・反省 | 徐々に体調が安定し、月の後半には気候に応じてテラスでの外気浴や園庭遊び、散歩を楽しみながら、機嫌よく過ごすことができた。今後はさらに寒暖差が大きくなる時期のため、引き続き体調の変化に留意していく。 |
教育
子どもの姿(再掲) | 玩具の箱やティッシュ、おしりふきなど、様々な容器から中身を取り出す姿が見られた。(教育) |
ねらい | 好きな遊びを十分に楽しむ |
内容 | 保育者と一緒に、布出し玩具や重ねコップなどの手指を使う玩具で遊び、満足感を味わう。 |
環境構成・配慮・援助 | 落ち着いて遊びに集中できる環境を整え、指先を使う玩具を複数、手の届く場所に用意する。興味を示した玩具で遊ぶ様子を見守りながら、「引っ張れたね」「積めたね」「面白いね」と声をかけ、手指を使う楽しさや満足感を味わえるように関わる。 |
評価・反省 | 玩具を通じて容器からものを取り出すことを十分に楽しみ、容器に入れようとする姿も見られるようになった。本児がつまんで入れやすいぽっとん落としを用意し、一緒に楽しみながら手指の発達をさらに促していく。 |
食事
(中期食)食後ミルク120cc
- 体調不良が続いて離乳食を食べられない日が多かったため、引き続き中期食を提供しながら本児の様子を観察し、無理なく後期食へと進めていく。
- 好きなおかずに手を伸ばす姿には、「大好きなかぼちゃさんだね」「自分で食べたいんだね」と優しく声をかけて寄り添い、食べる喜びを感じられるように関わる。
家庭との連携
子どもの姿(再掲):体調不良明けから、保護者と離れる際に不安な表情を見せたり、泣く姿が続いている。
- 園と家庭で本児の体調の変化や様子をこまめに共有するとともに、園で楽しく過ごした姿を丁寧に伝えることで、保護者が安心して預けられるようにする。
- 気温差が激しい時期のため、調整しやすい薄手の衣服や上着の用意を保護者に依頼する。
Iさん(低月齢/男児/活発)(0歳9カ月/12月生まれ)
子どもの姿
- 鼻水やよだれを拭かれることを嫌がり、顔を背けたり、手で払って拒否する姿が見られた。(養護)
- お座りで遊ぶことに慣れてきて、いたずらボックスのボタンを押したり、ひもを引っ張って楽しんでいた。(教育)
- ベビーカーで眠りながら登園し、受け入れ時には機嫌よく目覚め、笑顔を見せていた。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助/評価・反省
養護
子どもの姿(再掲) | 鼻水やよだれを拭かれることを嫌がり、顔を背けたり、手で払って拒否する姿が見られた。(養護) |
ねらい | 清潔にしてもらう心地よさに気づく |
内容 | 顔が汚れた不快感を保育者に言葉で代弁してもらいながら、優しく拭いてもらうことで、きれいになった心地よさや安心感を味わう。 |
環境構成・配慮・援助 | 顔を拭く際には、「お顔を拭いてもいい?」と優しく尋ね、安心して受け入れられるよう配慮する。嫌がるときは、ティッシュやタオルで「いないいないばあ」をしたり、わらべうた「おでこさんをまいて」に合わせてリズムよく拭きとるなど、楽しさを感じられるよう関わり、最後には「きれいになったね」と心地よさを言葉にして伝える。 |
評価・反省 | 顔を拭かれる際に嫌がる様子が徐々に減ってきた。鼻水で鼻のまわりが荒れているときは、濡らしたガーゼで優しく押さえるように拭き、痛みや不快感を軽減できるよう配慮する。 |
教育
子どもの姿(再掲) | お座りで遊ぶことに慣れてきて、いたずらボックスのボタンを押したり、ひもを引っ張って楽しんでいた。(教育) |
ねらい | 指先を使って遊ぶ |
内容 | お座りの姿勢で好きな玩具に触れ、押す、つまむ、引っ張るなどの動作をくり返し楽しむ。 |
環境構成・配慮・援助 | いたずらボックスや音が鳴る玩具など、本児の興味に合った玩具を手の届く範囲に配置し、一人遊びをゆったりと楽しめるようにする。集中して遊ぶ姿には過度な声かけを控え、表情や相づちで丁寧に応じながら見守ることで、発見や達成感に寄り添い、好奇心を育んでいく。 |
評価・反省 | 玩具を通じて指先の様々な動きを楽しむ様子が見られた。絵本のページをめくろうとする姿もあったため、めくりやすい素材の絵本を用意し、自分でめくることを楽しめるようにする。 |
食事
(中期食)食後ミルク160cc
- 食材によって顔をしかめたり口から出す姿には、「これは○○だよ」「びっくりしたね」と優しく声をかけて気持ちに寄り添い、安心して食べられるようにする。
- 口の動きや飲み込みの様子を丁寧に観察し、家庭や調理員と情報を共有しながら、後期食への移行を無理なく進めていく。
家庭との連携
子どもの姿(再掲):ベビーカーで眠りながら登園し、受け入れ時には機嫌よく目覚め、笑顔を見せていた。
- 本児の入眠時間や体調を保護者から丁寧に聞き取り、睡眠が十分でない様子が見られるときは、落ち着いて眠れる環境を整え、安心して再入眠できるよう援助する。
- 衣服やスタイが汚れて着替えた場合は、お迎え時にその旨を伝え、必要に応じて補充をお願いする。
Jさん(低月齢/女児/活発)(0歳8カ月/1月生まれ)
子どもの姿
- オムツ交換や衣服の着脱時に動きたがり、姿勢を戻されると嫌がって声を出したり、泣く姿も見られた。(養護)
- 手足の動きがまだぎこちないながらも、ずりばいからハイハイに移行し始め、興味のある玩具や人に向かって移動を楽しんでいた。(教育)
- 保育者とのふれあいあそびを楽しむ中で、機嫌よく様々な声を出していた。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助/評価・反省
養護
子どもの姿(再掲) | オムツ交換や衣服の着脱時に動きたがり、姿勢を戻されると嫌がって声を出したり、泣く姿も見られた。(養護) |
ねらい | 安心して着脱に参加する |
内容 | 保育者とわらべうたあそびを通じたスキンシップを楽しみながら着脱に参加し、清潔なオムツや衣服に着替える心地よさを味わう。 |
環境構成・配慮・援助 | オムツ交換や着脱前に、「きゅうりができた」「いちりにりさんり」などのわらべうたあそびを取り入れ、スキンシップを通じて安心感を育む。本児の動きたい欲求に寄り添いながら、「おててはどこかな?」「みーつけた!」と楽しい雰囲気で声をかけて手早く行い、最後には「お着替えできたね」「気持ちいいね」と清潔になった心地よさに共感する言葉をかける。 |
評価・反省 | 保育者とのゆったりとしたやり取りを楽しみながら、笑顔で着脱に参加する姿が増えてきた。一方で、対応する保育者によっては嫌がる様子も続いているため、気持ちに寄り添い、無理のない関わりを重ねながら、焦らずに信頼関係を築いていく。 |
教育
子どもの姿(再掲) | 手足の動きがまだぎこちないながらも、ずりばいからハイハイに移行し始め、興味のある玩具や人に向かって移動を楽しんでいた。(教育) |
ねらい | 十分に体を動かしながら探索を楽しむ |
内容 | 室内で、興味のある玩具を見つけてずりばいやハイハイで近づき、手や口で感触を十分に楽しむ。 |
環境構成・配慮・援助 | 色彩豊かで握りやすい玩具や音の出る玩具、布素材のボールなどを、本児の目に留まりやすいように配置し、探索意欲を促す。玩具に手を伸ばす様子を安全に配慮しながら見守り、届いたときには「きれいな音が鳴るね」「ふわふわだね」と声をかけ、感触を味わう姿に寄り添っていく。 |
評価・反省 | 意欲的にハイハイでの探索を楽しんでいた。友だちへの関心も高まり、近づいて服や髪に手を伸ばすこともあるため、ケガのないよう間に入りながら、互いに心地よく関われるよう仲立ちしていく。 |
食事
(中期食)食後ミルク180cc
- 保育者の持つスプーンに自ら顔を近づけて食べたり、皿に手を伸ばす姿が見られるため、手づかみ食べにつながるよう取り分け皿を用意し、食べる意欲をさらに育んでいく。
- 本児の「食べたい」という気持ちに寄り添いながら介助し、「もぐもぐだよ」と話しかけながら、落ち着いて食べられるように関わる。
家庭との連携
子どもの姿(再掲):保育者とのふれあいあそびを楽しむ中で、機嫌よく様々な声を出していた。
- 本児が盛んに喃語を発して楽しむ様子を保護者と共有し、家庭での保護者の関わり方に対しても肯定的な言葉を伝えることで、育児への自信につなげていく。
- 戸外での活動が増えてくるため、薄手の上着や靴下、靴を持参してもらうよう保護者に依頼する。
Kさん(低月齢/男児/静か)(0歳7カ月/2月生まれ)
子どもの姿
- 食後の午睡では、30分ほどすると一度目覚める姿が見られ、日によっては再入眠できず、睡眠時間がずれることもあった。(養護)
- 自分で寝返りする姿が増え、腹ばいの姿勢になると、機嫌よく足を動かす姿が見られた。(教育)
- 月の後半に体調を崩して欠席し、復帰後も鼻水が続いている。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助/評価・反省
養護
子どもの姿(再掲) | 食後の午睡では、30分ほどすると一度目覚める姿が見られ、日によっては再入眠できず、睡眠時間がずれることもあった。(養護) |
ねらい | 安定した生活リズムで、機嫌よく過ごす |
内容 | 午睡の途中で目覚めた際は、保育者にトントンしてもらったり、抱っこしてもらうことで安心して再入眠し、十分な休息を取る。 |
環境構成・配慮・援助 | 室温や湿度、採光を適切に保つとともに、目覚めたときにすぐ対応できるよう、本児の寝る場所の配置を工夫する。途中で目覚めたときは、体を優しくトントンしたり子守唄を歌って安心できるように関わり、泣いてしまったときは抱っこをして、「びっくりしたね」と声をかけながら気持ちを受け止め、心地よく再入眠できるように援助する。 |
評価・反省 | 再入眠できることが増え、午後も機嫌よく過ごすことが多かった。一方で、途中で目覚めやすい様子は続いているため、引き続きすぐに対応できるよう、職員間で連携していく。 |
教育
子どもの姿(再掲) | 自分で寝返りする姿が増え、腹ばいの姿勢になると、機嫌よく足を動かす姿が見られた。(教育) |
ねらい | 様々な姿勢で遊ぶ |
内容 | 玩具に興味を示して寝返りをしたり、保育者に支えてもらいながら座り、両手で玩具に触れて感触を十分に楽しむ。 |
環境構成・配慮・援助 | 安全に遊べるスペースを確保し、興味を引き出す玩具を配置して、寝返りへの意欲を高める。お座りで遊ぶ際は、保育者が後ろから支えて安全に配慮し、感触ボードや音が鳴る玩具に触れて楽しむ姿に寄り添い、「ザラザラだね」「ツルツルで気持ちいいね」「いい音だね」と声をかけて共感する。 |
評価・反省 | お座りが好きで、目の前の玩具に意欲的に手を伸ばしたり、保育者と向かい合って手遊びを楽しむ姿が見られた。まだ姿勢が安定せず倒れやすいため、保育者がそばで支えながら、安全に遊べるよう配慮する。 |
食事
(初期食)食後ミルク180cc
- 体調を崩した影響で食欲が落ちているため、本児の様子を丁寧に観察し、家庭と情報を共有しながら、無理のないペースで進めていく。
- スプーンを見て口を開けたり、飲み込めたときには、「大きなお口で食べられたね」「おいしいね」と声をかけ、食べることの喜びを感じられるように関わる。
家庭との連携
子どもの姿(再掲):月の後半に体調を崩して欠席し、復帰後も鼻水が続いている。
- 送迎時のやり取りや連絡帳を通じて、本児の体調や機嫌、食欲を保護者とこまめに情報を共有し、無理なく過ごせるよう配慮する。
- 園と家庭で離乳食のペースを合わせて進めていくため、家庭で食べている食材や食べ具合などの様子を丁寧に聞き取る。
Lさん(低月齢/女児/静か)(0歳6カ月/3月生まれ)
子どもの姿
- 周囲の音や声、動きに驚いて泣く姿が見られた。(養護)
- 寝返りができるようになったが、自分ではまだ戻ることができず、疲れると泣いて知らせていた。(教育)
- 登園後に発熱し、すぐに落ち着く日もあれば、熱が下がらずに早退する日もあった。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助/評価・反省
養護
子どもの姿(再掲) | 周囲の音や声、動きに驚いて泣く姿が見られた。(養護) |
ねらい | 思いを受け止めてもらいながら、安心して過ごす |
内容 | 要求や不安を、泣いたり自分なりのしぐさや表情で知らせ、それを保育者に受け止めてもらうことで、安心感を得る。 |
環境構成・配慮・援助 | 職員間で連携を図り、大人の動きや声の大きさに配慮して、落ち着いて過ごせる環境を整える。本児の表情や喃語、泣いている姿を丁寧に受け止め、「嬉しいね」「抱っこがいいんだね」「びっくりしたね」などと気持ちを代弁しつつスキンシップを取り、寄り添いながら信頼関係を育んでいく。 |
評価・反省 | 泣いたときに保育者に抱き上げられると、すぐに落ち着く姿が見られた。今後も信頼する保育者を中心に応答的に関わりながら、安心感を育んでいく。 |
教育
子どもの姿(再掲) | 寝返りができるようになったが、自分ではまだ戻ることができず、疲れると泣いて知らせていた。(教育) |
ねらい | 体を動かすことを楽しむ |
内容 | 保育者に見守られる中で十分に寝返りを楽しみ、姿勢を変える面白さや体を動かす喜びを感じる。 |
環境構成・配慮・援助 | 安全に体を動かせるスペースを確保し、寝返りをする様子をそばで見守る。「ゴロンできたね」「楽しいね」などと声をかけながら本児の楽しさに共感し、疲れてあおむけに戻りたがる様子が見られる際など、必要に応じて優しく体の動きを援助する。 |
評価・反省 | 寝返りが自由にできるようになった。ずりばいにつながる動きを促すため、興味を引く玩具を配置するなど、遊びのスペースを工夫していく。 |
食事
(初期食)食後ミルク200cc
- 本児の体調や機嫌をよく観察しながら、無理なく進めていく。
- おかゆを口に取り込めた姿を大いに認め、「上手に食べられたね」「おいしいね」と優しく声をかけながら、楽しい雰囲気で食べられるよう関わる。
家庭との連携
子どもの姿(再掲):登園後に発熱し、すぐに落ち着く日もあれば、熱が下がらずに早退する日もあった。
- 早朝でも暑さの影響で体温が上がりやすいため、水分補給や衣服の調整を行いながら、本児の様子や機嫌を丁寧に観察し、熱が下がらなかったり、普段と異なる様子が見られる場合には、保護者に連絡する。
- 離乳食の様子を丁寧に共有し、家庭での悩みや不安にも寄り添っていく。
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