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敬称と性別表記について
LGBTQ+の観点から、保育士が園児を表記する際は『くん』『ちゃん』を使わず、『さん』で統一、園児が自身を称する際や園児同士のやり取りを記載する場合は『ちゃん』で統一しています。また、発達段階の観点では性差はあると考えられるため、男児/女児としています。
Aさん(高月齢/男児/活発)(2歳1カ月/4月生まれ)
子どもの姿
- 担任以外の保育者に午睡の援助をされることを嫌がり、「いや」と言って怒ったり泣いたりする姿が見られた。(養護)
- 園庭では、好奇心を持って様々な場所を探索し、玩具を見つけると取り出して遊んでいた。(教育)
- 登園時の涙や不安な表情が減り、室内に入ると自分から気に入った玩具で遊び出すようになった。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助/評価・反省
養護
子どもの姿(再掲) |
担任以外の保育者に午睡の援助をされることを嫌がり、「いや」と言って怒ったり泣いたりする姿が見られた。(養護) |
ねらい |
思いを受け止められながら、安心して過ごす |
内容 |
信頼する保育者にトントンしてもらったり、子守唄を歌ってもらうことで、心地よさを感じながら安心して眠る。 |
環境構成・配慮・援助 |
職員間で連携しながら、信頼する特定の保育者が安定して関わり、徐々に一人で安心して入眠できるように援助する。体を優しくトントンしたり、子守唄を歌いながらそばで見守るなど、本児の様子に合わせて関わり方を調整し、安心感を育んでいく。 |
評価・反省 |
生活の流れに慣れ、給食後は午睡に向かい、信頼する保育者がそばにいることで安心し、自分で入眠する姿が増えてきた。本児の様子を見守り、状況に応じて適切に関わっていく。 |
教育
子どもの姿(再掲) |
園庭では、好奇心を持って様々な場所を探索し、玩具を見つけると取り出して遊んでいた。(教育) |
ねらい |
探索活動や好きな遊びを十分に楽しむ |
内容 |
園庭で探索を楽しみながら、好きな玩具や遊具を見つけて遊ぶ。 |
環境構成・配慮・援助 |
自由に探索する姿を見守り、本児が何かに興味を持ったり発見したときには、「何を見つけたの?」「良いものがあったね」と声をかけて寄り添い、楽しさに共感する。砂遊びや車などの園庭用玩具を取り出しやすい場所に配置し、主体的に選べるよう配慮したり、遊具で遊ぶ際は、必要に応じて「手でぎゅっと握ろうね」「ゆっくりのぼろうね」と優しく声をかけ、安全に遊べるよう援助する。 |
評価・反省 |
乗って遊べる車が気に入り、園庭に出ると真っ先にしまってある場所へ向かい、遊んでいた。友だちが使用していて空きがないことがわかると、無理に取ろうとする姿が見られたため、ケガを防ぎながら思いの橋渡しをし、順番に使えるよう援助する。 |
食事
- 本児の好き嫌いを受け止めつつ、保育者がおいしそうに食べる姿を見せたり、「○さんも食べているね」と友だちの様子を伝え、徐々に興味を持てるようにする。
- スプーンで食べる姿が増えてきたため、「スプーンですくえたね」と本児の姿を認める声かけをして自信を育み、食べにくそうなときはさりげなく手を添えて援助する。
家庭との連携
子どもの姿(再掲):登園時の涙や不安な表情が減り、室内に入ると自分から気に入った玩具で遊び出すようになった。
- 本児の成長や日々の様子を、送迎時や連絡帳を通じて丁寧に伝え、保護者が安心できるようにする。
- 日中の気温が上がる時期のため、調整しやすい衣服での登園をお願いし、薄手の長袖や半袖の着替えを徐々に準備してもらうよう伝える。
Bさん(高月齢/女児/活発)(2歳0カ月/5月生まれ)
子どもの姿
- 尿意を感じたときやオムツに排尿した際に、もじもじしたりオムツに触れるなどのしぐさが見られた。(養護)
- 泣いている子を気にして近づき、顔をのぞき込んで名前を呼びかけたり、保育者のまねをして、背中や頭を優しく撫でてあげる姿も見られた。(教育)
- 戸外遊びに向けて、靴下や靴を自分で履こうとするが、うまくできずに怒ることがあった。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助/評価・反省
養護
子どもの姿(再掲) |
尿意を感じたときやオムツに排尿した際に、もじもじしたりオムツに触れるなどのしぐさが見られた。(養護) |
ねらい |
尿意や排泄を言葉やしぐさで伝えようとする |
内容 |
尿意を感じたりオムツに排泄したことを、言葉やしぐさで自ら保育者に伝えたり、察してもらい、安心してオムツを交換してらったり、トイレで排尿する。 |
環境構成・配慮・援助 |
本児の排尿前のサインを見逃さず、「トイレに行く?」と優しく誘い、排尿できたときは「間に合ったね」「すっきりしたね」と喜びに共感し、自信につなげる。また、本児なりに尿意や排泄を伝えられたときは、大いにそのことを認め、安心感と意欲を育みながら、次へとつなげていく。 |
評価・反省 |
「トイレ行く」と言葉で伝えたり、保育者のそばに来てしぐさで表現する姿が増えてきた。トイレに間に合わなかったときは、本児の自尊心を傷つけないよう配慮しながら関わり、焦らず意欲を育てる。 |
教育
子どもの姿(再掲) |
泣いている子を気にして近づき、顔をのぞき込んで名前を呼びかけたり、保育者のまねをして、背中や頭を優しく撫でてあげる姿も見られた。(教育) |
ねらい |
保育者や友だちと関わる楽しさを感じる |
内容 |
保育者や友だちとわらべうたあそびを楽しむ中で、歌に合わせて一緒に体を動かしたり、ふれあう心地よさを味わう。 |
環境構成・配慮・援助 |
落ち着いた環境で、保育者との一対一や、友だちを交えた少人数でのわらべうたあそびに誘う。周囲の安全に配慮しつつ、「おふねがぎっちらこ」に合わせて手をつなぎながら体を揺らしたり、「いっぽんばしこちょこちょ」「ここはてっくび」を通じて、心地よいふれあいを楽しめるようにする。 |
評価・反省 |
友だちの名前を呼びかけて手をつなごうとしたり、保育者のまねをして、友だちをくすぐってあげながら楽しんでいた。子ども同士のやり取りを見守る中で、必要に応じて手や言葉を添えて仲立ちし、楽しく安全に関わることができるよう援助する。 |
食事
- よく噛まずに飲み込む姿が見られるため、「カミカミしようね」と声をかけたり、保育者がよく噛んで食べる姿を見せる。
- 苦手な食材でも保育者の援助で食べられることが多いため、本児の様子に合わせて介助したり、少量をスプーンにすくって渡し、自分で口に運べるようにし、食べられたときは大いにほめ、次への意欲につなげる。
家庭との連携
子どもの姿(再掲):戸外遊びに向けて、靴下や靴を自分で履こうとするが、うまくできずに怒ることがあった。
- 自分でやろうとする姿を見守りつつ、さりげない援助や声かけを行い自信につなげるとともに、家庭でもその姿を大切にしてもらえるよう、本児の様子や園での関わり方を丁寧に伝えていく。
- 布パンツに興味を示しているため、園用にも用意してもらい、本児の様子に合わせて短時間から着用できるようにする。
Cさん(高月齢/男児/静か)(1歳11カ月/6月生まれ)
子どもの姿
- 午睡の際に落ち着いて横になれず、体を動かしたり起き上がる姿も見られたが、保育者に足をさすってもらったり、トントンしてもらうと入眠できた。(養護)
- 散歩の際にバスや電車などの乗り物を発見すると、「あ!」「ブーブ!」と声を上げて指差し、喜んでいた。(教育)
- 月の後半に発熱で一週間ほど欠席し、再登園の際には泣いていたが、気に入った玩具を見ると気分が変わり、遊び始めることができた。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助/評価・反省
養護
子どもの姿(再掲) |
午睡の際に落ち着いて横になれず、体を動かしたり起き上がる姿も見られたが、保育者に足をさすってもらったり、トントンしてもらうと入眠できた。(養護) |
ねらい |
保育者に見守られながら、安心して眠る |
内容 |
信頼する保育者に体をさすってもらったりトントンしてもらいながら、安心して体を休める。 |
環境構成・配慮・援助 |
本児が安心できるよう、特定の保育者を中心に安定した関わりや声かけで入眠を援助する。汗や食事で衣服が汚れているときは、清潔な衣服に着替えることを促し、周囲の物音や動きが気になりにくい壁側に布団を配置し、心地よく眠れるよう配慮する。 |
評価・反省 |
食事から午睡への生活の流れがわかり、自ら布団に入るようになった。いつもと違う保育者が関わると入眠に時間がかかるため、職員間で連携しながら、安心して眠れるよう援助を続ける。 |
教育
子どもの姿(再掲) |
散歩の際にバスや電車などの乗り物を発見すると、「あ!」「ブーブ!」と声を上げて指差し、喜んでいた。(教育) |
ねらい |
思いや発見を、言葉やしぐさで伝えようとする |
内容 |
散歩の道中や公園で、乗り物を見つけたことを自分なりの発声や指差しで表現し、保育者に受け止めてもらう。 |
環境構成・配慮・援助 |
本児の興味に寄り添い、乗り物や電車を発見しやすい散歩コースを選び、散歩を楽しめるようにする。本児の発声やしぐさを受け止め、「電車が来たね」「救急車が通ったね」など、本児の伝えたい思いを丁寧に代弁しながら、発見した喜びに共感する。 |
評価・反省 |
散歩中に様々な乗り物に出会う中で、本児なりの言葉や指差し、動きで喜びを表現する姿が見られた。普段は大人しい姿が多いため、様々な場面で思いを安心して表現できるよう、丁寧に受け止めていきたい。 |
食事
- 手づかみしたり食具を使って食べる姿を見逃さず、「自分で食べられたね」「おいしいね」と伝え、食べる喜びを感じられるようにする。
- 食べさせてもらうのを待っているときは、好きなおかずを乗せたスプーンを手渡し、手を添えて口に運べるように援助したり、自分で口に運べたときは「食べられたね」と認め、意欲を育む。
家庭との連携
子どもの姿(再掲):月の後半に発熱で一週間ほど欠席し、再登園の際には泣いていたが、気に入った玩具を見ると気分が変わり、遊び始めることができた。
- 園生活や保育者に慣れてきた本児の様子を丁寧に伝え、成長を感じられるようにする。
- 連休明けは疲れが出やすいため、体調の変化に留意し、機嫌や食欲など、普段と違う様子が見られたときはこまめに伝え合う。
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Dさん(高月齢/女児/静か)(1歳10カ月/7月生まれ)
子どもの姿
- 午睡の際、日によっては信頼する保育者に抱っこを求めることもあれば、トントンなどの関わりを嫌がり、一人で寝たがることもあった。(養護)
- 園庭では、本児のペースでゆったりと歩いて探索したり、砂場で集中して遊ぶなど、好きな遊びを見つけて楽しむ姿が見られた。(教育)
- 肌が弱く、蚊に刺された部分が腫れやすいため、かゆみで引っかいて傷になることがあった。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助/評価・反省
養護
子どもの姿(再掲) |
午睡の際、日によっては信頼する保育者に抱っこを求めることもあれば、トントンなどの関わりを嫌がり、一人で寝たがることもあった。(養護) |
ねらい |
心地よく休息を取りながら、健康的に過ごす |
内容 |
快適な環境の中で、信頼する保育者に見守られたりトントンしてもらいながら、安心して入眠する。 |
環境構成・配慮・援助 |
.室温や湿度を快適に保ち、本児のその日の様子に合わせて関わり方を変えながら、安心して眠れるよう見守る。休み明けは生活リズムの乱れが見られやすいため、前日の睡眠時間を考慮し、食事の満足感と眠気を感じるタイミングを見計らって午睡に誘う。 |
評価・反省 |
体調不良で欠席した後から甘えが強まり、抱っこで眠りたがる姿が続いた。本児の甘えを受け止めながら安心できるよう関わり、保護者ともこまめに情報を共有していく。 |
教育
子どもの姿(再掲) |
園庭では、本児のペースでゆったりと歩いて探索したり、砂場で集中して遊ぶなど、好きな遊びを見つけて楽しむ姿が見られた。(教育) |
ねらい |
戸外での探索を楽しむ |
内容 |
保育者と手をつないで公園に出かけ、春の草花や虫に興味を持ち、見たり触れたりする。 |
環境構成・配慮・援助 |
公園までの道中や、敷地内の危険箇所を事前に把握し、安全に配慮する。保育者も一緒に探索を楽しみながら、本児の発見や興味に寄り添い、「きれいだね」「いいにおいだね」「面白いね」といった声をかけ、本児の感じた不思議さや喜びを言葉にし、好奇心を育む。 |
評価・反省 |
公園ではタンポポなどの草花に触れ、保育者が綿毛を飛ばすと、まねをして「ふー」と息を吹きかけて楽しむ姿が見られた。道中、散歩カートに乗りたがることもあるため、状況に応じて他児と交替しながら、楽しく歩けるよう興味を引く声かけを工夫しながら関わる。 |
食事
- 手づかみ食べが減り、スプーンを使い安定して食べる姿が増えてきたため、手首の使い方を観察し、食べにくそうなときはさりげなく手を添えて援助する。
- お茶や汁物を好み自分で飲もうとするが、勢いよく傾けてこぼれることがあるため、本児の後ろから手を添えて角度を調整し、こぼさず飲めるようにする。
家庭との連携
子どもの姿(再掲):肌が弱く、蚊に刺された部分が腫れやすいため、かゆみで引っかいて傷になることがあった。
- 虫刺されを防ぐため、戸外遊びでは薄手の長袖を着用したり虫よけスプレーを使用することを保護者に相談するとともに、刺された部分を共有し、腫れやかゆみがひどい場合は受診を勧める。
- 連休中の過ごし方や体調について丁寧に聞き取り、体調や疲れに留意しながら、無理なく過ごせるよう配慮する。
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Eさん(中月齢/男児/活発)(1歳9カ月/8月生まれ)
子どもの姿
- タイミングや保育者によってはオムツ交換を嫌がり、大きな声を出したり、保育者を叩いて拒否していた。(養護)
- 散歩では手を離したがったり、歩くことを嫌がり座り込む姿が見られた。(教育)
- 保育者がわらべうたあそびや手遊びを始めると近くに行き、本児なりに保育者の歌や動きをまねしていた。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助/評価・反省
養護
子どもの姿(再掲) |
タイミングや保育者によってはオムツ交換を嫌がり、大きな声を出したり、保育者を叩いて拒否していた。(養護) |
ねらい |
思いを受け止めてもらい、安心感を持ちながら過ごす |
内容 |
信頼する保育者に自己主張を受け止めてもらい、安心してオムツ交換に応じ、清潔になった気持ちよさを感じる。 |
環境構成・配慮・援助 |
本児の遊びのタイミングを見計らってオムツ交換に誘い、嫌がるときは「今は嫌なんだね」「あとできれいにしようね」と伝えて気持ちを受け止め、安心感を育む。保育者の誘いに応じたときは、その姿を大いに認め、一対一のやり取りをゆったりと楽しみながら、「さっぱりしたね」と清潔になった気持ちよさに共感し、次への意欲につなげる。 |
評価・反省 |
「いや」を受け止めてもらうことで安心し、気持ちが落ち着くまでの時間が短くなった。様々な場面での自己主張を丁寧に受け止め、安心して思いを表現できるよう援助していく。 |
教育
子どもの姿(再掲) |
散歩では手を離したがったり、歩くことを嫌がり座り込む姿が見られた。(教育) |
ねらい |
安全に散歩を楽しむ |
内容 |
信頼する保育者と手をつないで散歩に出かけ、道中で様々なものを発見しながら、楽しんで目的地まで歩く。 |
環境構成・配慮・援助 |
散歩に出る前に、「公園に行こうね」「電車を見に行こうね」と目的地を伝えて期待感を高めるとともに、「手をつなごうね」と約束事をわかりやすく伝え、安全に配慮して出発する。本児のペースに合わせて歩きながら歌を歌ったり、興味や発見に寄り添い、一緒に立ち止まって観察することで、楽しさを共有する。 |
評価・反省 |
道中でマンホールや側溝に興味を示し、のぞき込んだり触れたりしながら楽しんで歩くことができた。歩くことを嫌がるときには、散歩カートに乗せて気分転換を図りつつ、往復を楽しく歩けるよう、関わりや声かけを工夫していく。 |
食事
- 片手でスプーンを握りながらも手づかみ食べをする姿が多いため、自分で食べる意欲を尊重しつつ、保育者がスプーンを使う姿を見せて興味を引き出す。
- スプーンを使おうとする姿を見逃さずに見守り、難しそうなときはさりげなく手を添えて援助し、スムーズに食べられる経験を積めるようにする。
家庭との連携
子どもの姿(再掲):保育者がわらべうたあそびや手遊びを始めると近くに行き、本児なりに保育者の歌や動きをまねしていた。
- わらべうたあそびや手遊びを家庭でも楽しめるよう、お迎えの際に本児と一緒にやって見せながら紹介する。
- 戸外遊びや散歩に行く機会が増えるため、足に合った靴を用意してもらうよう伝える。
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Fさん(中月齢/女児/活発)(1歳8カ月/9月生まれ)
子どもの姿
- 布団に横になることに徐々に慣れてきたが、日によっては起き上がったり泣いてしまい、入眠までに時間がかかることがあり、保育者に抱っこされて眠る姿も見られた。(養護)
- 園庭に出ることを喜び、バランスを崩して転ぶこともあったが、活発に歩行を楽しんでいた。(教育)
- 給食やおやつの時間がわかると自ら席に座り、意欲的に食べていた。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助/評価・反省
養護
子どもの姿(再掲) |
布団に横になることに徐々に慣れてきたが、日によっては起き上がったり泣いてしまい、入眠までに時間がかかることがあり、保育者に抱っこされて眠る姿も見られた。(養護) |
ねらい |
安心して布団で眠る |
内容 |
信頼する保育者にトントンしてもらったり子守唄を歌ってもらい、心地よさを感じながら眠る。 |
環境構成・配慮・援助 |
眠る場所を決め、特定の保育者が継続して午睡の援助を行うことで、見通しを持って安心して午睡に向かえるよう配慮する。本児の様子を観察し、午睡に誘う時間を調整しながら、心地よく眠れる関わり方を探り、布団で眠ることに慣れていけるよう関わる。 |
評価・反省 |
午睡に誘われると自ら布団に向かい、時間はかかるものの横になって入眠できることが増えた。タオルケットを頭からかけたがるため、安全に配慮しながら見守り、入眠後はそっとめくるようにする。 |
教育
子どもの姿(再掲) |
園庭に出ることを喜び、バランスを崩して転ぶこともあったが、活発に歩行を楽しんでいた。(教育) |
ねらい |
戸外での歩行を楽しむ |
内容 |
保育者に見守られながら、戸外で自由に探索したり、保育者と手をつなぎながら、園周辺の散歩を楽しむ。 |
環境構成・配慮・援助 |
戸外では周囲の安全に配慮し、砂利や芝生、ゆるやかな坂など様々な場所での歩行を促したり、自由に探索を楽しむ姿を見守る。散歩の際は、本児の腕を引っ張らないよう注意して手をつなぎ、歩幅を合わせて歩きながら、本児の興味や発見に寄り添う。 |
評価・反省 |
戸外でも歩行が安定し、転ぶ姿が少なくなってきた。来月も天気の良い日は積極的に戸外へ出て、様々な場所を歩いたり、探索する楽しさを味わえるようにする。 |
食事
- スプーンを使おうとする意欲を大切にしながら見守り、自分ですくえたときは「すくえたね」「できたね」と声をかけて自信につなげる。
- 苦手なものが残り食べたがらないときは、保育者がおいしそうに食べて見せたり、「お手伝いしようか」と提案し、食べる意欲を引き出す。
家庭との連携
子どもの姿(再掲):給食やおやつの時間がわかると自ら席に座り、意欲的に食べていた。
- 保護者が本児の園での姿をイメージしやすいよう、本児なりに生活の流れを理解しながら過ごす姿や、保育者や友だちとの関わりの中でできるようになったことを見逃さず、丁寧に伝えていく。
- 小さなケガでも必ず職員間で共有し、保護者にもお迎えの際に伝え、安心できるよう配慮する。
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Gさん(中月齢/男児/静か)(1歳7カ月/10月生まれ)
子どもの姿
- 午前睡から早く目覚めたり、登園時間が遅く午前睡を取らなかった日は、給食中に眠くなる姿が見られた。(養護)
- 砂遊びが好きで、保育者が作った型抜きや砂山を崩したり、スコップを持って自分なりに使いながら、集中して楽しんでいた。(教育)
- 鼻水やよだれ、食事の際の食べこぼしにより、一日の中で数回着替えが必要になる日もあった。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助/評価・反省
養護
子どもの姿(再掲) |
午前睡から早く目覚めたり、登園時間が遅く午前睡を取らなかった日は、給食中に眠くなる姿が見られた。(養護) |
ねらい |
十分に休息を取りながら、健康的に過ごす |
内容 |
快適な環境で午前睡を十分に取り、その後機嫌よく遊んだり、給食を楽しむ。 |
環境構成・配慮・援助 |
戸外あそびの日は、まだ給食まで体力が続かないことが多いため、十分に午前睡を取れるよう、静かで快適な環境を整え、信頼する保育者の安定した声かけや関わりで安心して入眠できるよう援助する。短時間で目覚めたときは再入眠を促したり、調理員と連携しながら食事の時間をやや早め、最後まで機嫌よく食べられるよう配慮する。 |
評価・反省 |
体力がつき、午前睡が難しくなる様子が見られ、睡眠のリズムが変化してきた。家庭と連携しながら生活リズムを整え、機嫌よく過ごせるよう援助していく。 |
教育
子どもの姿(再掲) |
砂遊びが好きで、保育者が作った型抜きや砂山を崩したり、スコップを持って自分なりに使いながら、集中して楽しんでいた。(教育) |
ねらい |
好きな遊びを十分に楽しむ |
内容 |
園庭や公園で砂遊びを楽しみ、自分なりにスコップやバケツなどの道具を使いながら、砂の感触を十分に味わう。 |
環境構成・配慮・援助 |
扱いやすい砂遊びの道具を十分に用意し、本児自ら選びやすい場所に配置する。自分のペースで遊ぶ姿をそばで見守る中で、道具の使い方をさりげなく示して興味を引き出し、一緒に穴を掘ったり、砂をカップや型に入れるなど、さりげなく援助しながら遊びが広がるようにする。 |
評価・反省 |
こぼしながらも、バケツやカップに砂を入れることを楽しんでいた。同じ場所で遊ぶ友だちと玩具のやり取りをする姿が見られた際は、そばで見守り、必要に応じて言葉を添えて仲立ちする。 |
食事
- スプーンや手づかみで食べる中でこぼすことが多いが、過度に援助せず、自ら食べる意欲を認めながら見守り、食べる喜びを感じられるようにする。
- 意欲的に食べる中で机や足元、口周りが汚れたときは、「きれいにしようね」と優しく伝えながら片づけたり顔を拭いてきれいにし、気持ちよく食べられるよう配慮する。
家庭との連携
子どもの姿(再掲):鼻水やよだれ、食事の際の食べこぼしにより、一日の中で数回着替えが必要になる日もあった。
- 一日を通して清潔な衣服で気持ちよく過ごせるよう、本児の様子を伝え、スタイや着替えを多めに準備してもらう。
- 絵本を読む中で、指差しや発声で保育者とコミュニケーションを楽しむ姿を共有し、本児なりの表現を受け止めながら、丁寧に言葉で返していく大切さを伝える。
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Hさん(中月齢/女児/静か)(1歳6カ月/11月生まれ)
子どもの姿
- 園での生活に徐々に慣れ、排泄や午睡の場面では、信頼する特定の保育者を求める姿が見られた。(養護)
- 室内での歩行を楽しんでいるが、まだバランスを崩しやすく、尻もちをつくことが多かった。(教育)
- 保育者のひざの上に座ったり抱っこで過ごす時間が減り、興味のある玩具を見つけると、保育者から離れた場所でも集中して遊んでいた。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助/評価・反省
養護
子どもの姿(再掲) |
園での生活に徐々に慣れ、排泄や午睡の場面では、信頼する特定の保育者を求める姿が見られた。(養護) |
ねらい |
信頼する保育者に見守られながら、安心して過ごす |
内容 |
生活や遊びの中で、信頼する保育者に、自分なりに表現した思いや要求、不安を受け止めてもらう。 |
環境構成・配慮・援助 |
本児が安心感を持って生活できるよう、職員間で連携しながら、生活面の援助には特定の保育者が関わる。遊びの場面では、本児の様子に合わせて様々な保育者が関わり、本児なりの思いの表現を丁寧に受け止めながら、信頼関係を築いていく。 |
評価・反省 |
特定の保育者が安定的に関わることで、生活の見通しを持ちながら安心して過ごす様子が見られた。担任以外の保育者とも、遊びの中で楽しく関わっているため、引き続き職員間で連携し、信頼関係を育む。 |
教育
子どもの姿(再掲) |
室内での歩行を楽しんでいるが、まだバランスを崩しやすく、尻もちをつくことが多かった。(教育) |
ねらい |
様々な場所で歩行を楽しむ |
内容 |
室内で平らな場所や柔らかいマットの上を歩いたり、戸外で保育者と手をつなぎながら歩く。 |
環境構成・配慮・援助 |
室内では、広く平らなスペースを自由に歩いたり、柔らかいマットの上をバランスを取りながら歩く様子を見守り、時に保育者も一緒に歩きながら楽しさを共有し、意欲を育む。園庭では、周囲の安全に配慮しながら平らな場所での歩行に誘い、本児の手をつないで支えながら、靴での歩行を楽しめるようにする。 |
評価・反省 |
室内での歩行は安定してきたが、靴での歩行には消極的で、座り込んだり抱っこを求める姿が見られた。室内で十分に歩行を楽しみながら、戸外でも玩具や遊具を通じて本児の興味を刺激し、歩く意欲を引き出していく。 |
食事
- 自分のペースで食べる姿を見守りつつ、手が止まっているときは「次はどれにする?」と声をかけたり、本児の様子に合わせて介助し、無理なく食べ進められるようにする。
- スプーンを上握りや下握りして食べる様子を観察し、手首をうまく返せず食べにくそうなときは、さりげなく手を添えて援助する。
家庭との連携
子どもの姿(再掲):保育者のひざの上に座ったり抱っこで過ごす時間が減り、興味のある玩具を見つけると、保育者から離れた場所でも集中して遊んでいた。
- 保護者が安心して預けられるよう、保育者から離れても楽しく過ごしている様子を具体的に伝えていく。
- 園庭遊びに加え、散歩に出かける機会が増えるため、登園時にその日の活動内容を伝え、体調を確認した上で無理なく過ごせるよう配慮する。
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Iさん(低月齢/男児/活発)(1歳5カ月/12月生まれ)
子どもの姿
- 友だちが便器に座る様子に興味を示し、じっと見つめる姿が見られたが、保育者に「座ってみる?」と誘われると嫌がっていた。(養護)
- 友だちが持っている玩具を欲しがり、相手を押したり引っ張ったりする姿が見られた。(教育)
- 月の後半に発熱と下痢で数日間欠席したが、再登園後は機嫌よく過ごし、食後の薬も嫌がらずに飲めた。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助/評価・反省
養護
子どもの姿(再掲) |
友だちが便器に座る様子に興味を示し、じっと見つめる姿が見られたが、保育者に「座ってみる?」と誘われると嫌がっていた。(養護) |
ねらい |
嫌がらずに便器に座る |
内容 |
便器に座る友だちの姿や絵本を通じてトイレに親しみを持ち、保育者に見守られながら、便器に座ってみようとする。 |
環境構成・配慮・援助 |
本児の興味の芽生えを大切にし、トイレを題材にした絵本を通じて、焦らずに意欲を引き出す。便器に座る友だちに興味を示す姿に寄り添いながら、「絵本で見たね」「先生と一緒に座ってみる?」と声をかけながら安心感を育み、座れたときは「座れたね」「かっこいいね」と大いに認め、自信につなげる。 |
評価・反省 |
保育者と手をつなぎながら便器に座ることができ、ほめられると喜んでいた。まだ嫌がることの方が多いため、徐々に慣れていけるよう、本児のペースに合わせて焦らずに関わる。 |
教育
子どもの姿(再掲) |
友だちが持っている玩具を欲しがり、相手を押したり引っ張ったりする姿が見られた。(教育) |
ねらい |
保育者や友だちと心地よく関わる |
内容 |
好きな遊びを十分に楽しむ中で、保育者や友だちと玩具のやり取りをしたり、簡単な言葉やしぐさで思いを伝えようとする。 |
環境構成・配慮・援助 |
玩具の数を十分に用意し、取り合いを防ぐ。友だちが使っている玩具に興味を示したときはその思いに寄り添い、「かして」「どうぞ」「あとでね」といった簡単な言葉を使って双方の思いを代弁しながら、心地よく関わる経験ができるようにする。 |
評価・反省 |
最初はつい手が出るものの、保育者の仲立ちで落ち着き、しぐさや本児なりの言葉で「かして」を伝える姿が見られた。場の混雑によりトラブルが起きやすいため、状況に応じて遊びのスペースを広げたり、少人数で遊べるよう配慮し、友だちと心地よく関われる環境を整える。 |
食事
- 好き嫌いなく意欲的に食べる姿を見守り、「おいしいね」「いい匂いだね」と声をかけながら、楽しい食事の雰囲気を作る。
- 手づかみ食べが多いものの、スプーンを使おうとする姿も徐々に増えてきたため、自分ですくってみようとする意欲を尊重しつつ、苦戦しているときはさりげなく手を添えて援助する。
家庭との連携
子どもの姿(再掲):月の後半に発熱と下痢で数日間欠席したが、再登園後は機嫌よく過ごし、食後の薬も嫌がらずに飲めた。
- 疲れや気温差により体調を崩しやすい時期のため、引き続き本児の便の状態や機嫌、食欲を観察し、変化が見られたときはこまめに情報を共有する。
- スプーンを使って食べようとする姿が増えてきたことを伝え、家庭でも本児の意欲を大切にしながら見守ってもらえるよう働きかける。
本登録をして
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Jさん(低月齢/女児/活発)(1歳4カ月/1月生まれ)
子どもの姿
- 靴下を途中まで下ろしてもらうと自分で引っ張って脱ぐことができ、保育者に「できたね」とほめられると喜んでいた。(養護)
- 室内での歩行が徐々に安定して動きが活発になり、机の下にもぐったり、椅子にのぼろうとする姿が見られた。(教育)
- 散歩の際に保育者に「ブーブだね」「ワンワンがいるね」といった言葉をかけられると、「ブーブ」「ワンワン」と言葉をまねしてやり取りを楽しんでいた。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助/評価・反省
養護
子どもの姿(再掲) |
靴下を途中まで下ろしてもらうと自分で引っ張って脱ぐことができ、保育者に「できたね」とほめられると喜んでいた。(養護) |
ねらい |
着脱に興味を持ち、自分でやってみようとする |
内容 |
戸外から帰ったあとは、保育者に手伝ってもらいながら、自分で靴下や靴を脱ぐ。 |
環境構成・配慮・援助 |
一人ひとりの着脱を落ち着いて援助できるよう、職員間で連携しながら少人数ずつ行動し、戸外で遊んだ楽しさに共感しながら、「靴と靴下を脱ごうね」と声をかける。本児が自分で脱ごうとする姿を尊重しつつ、必要に応じて靴を緩めたり靴下を少し下げ、脱げたときには「できたね」と伝え、自分でできた喜びや達成感を感じられるようにする。 |
評価・反省 |
靴や靴下を脱ぐだけでなく、自分なりに履こうとする姿も見られるようになった。自分でしようとする姿を大切にしながら、適切な援助を行う。 |
教育
子どもの姿(再掲) |
室内での歩行が徐々に安定して動きが活発になり、机の下にもぐったり、椅子にのぼろうとする姿が見られた。(教育) |
ねらい |
体を動かす楽しさを十分に味わう |
内容 |
室内での運動あそびを通じて、ハイハイや歩行、段差ののぼりおりなど様々な動きを楽しむ。 |
環境構成・配慮・援助 |
十分に体を動かせるよう、動きやすい環境を整え、マットの山や低い段差、トンネルを配置する。動きが活発なため、安全に配慮しながら見守るとともに、保育者も一緒に体を動かして楽しさを共有しながら、体を動かす心地よさや満足感を味わえるようにする。 |
評価・反省 |
マットの山の高い部分によじ登ろうとしたり、トンネルをくり返しくぐるなど、活発に体を動かしていた。他児との接触によるトラブルが起こりやすいため、丁寧に仲立ちしながら、安全に遊べるよう見守る。 |
食事
- 保育者に食べさせてもらいたがる本児の気持ちを受け止めつつ、スプーンに一口分をすくって渡したり、「一緒に食べようか」と提案し、本児の後ろから手を添えて介助する。
- コップやお椀を両手で持ち、こぼしながらも自分で飲もうとする姿を大切にしながら見守り、本児の様子に合わせて、飲みやすいようにさりげなく手を添えて支える。
家庭との連携
子どもの姿(再掲):散歩の際に保育者に「ブーブだね」「ワンワンがいるね」といった言葉をかけられると、「ブーブ」「ワンワン」と言葉をまねしてやり取りを楽しんでいた。
- 言葉の模倣が盛んになる時期なので、正しい言葉で話しかけたり、丁寧な受け答えを行う大切さを保護者に伝えながら、言葉の発達を促す。
- 手足の爪が伸びていることがあるため、安全のためにこまめに切ってもらうよう伝える。
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Kさん(低月齢/男児/静か)(1歳3カ月/2月生まれ)
子どもの姿
- 遊びに飽きたときや、その日の機嫌や体調により、特定の保育者に抱っこを求める姿が見られた。(養護)
- 室内をハイハイや伝い歩きで探索したり、つかまり立ちから手を離し、数歩進む姿も見られるようになった。(教育)
- 体調不良で一週間ほど欠席したあとは、登園時に涙を見せることがあったが、保育者に抱っこされると安心し、泣き止んで遊び始めることができた。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助/評価・反省
養護
子どもの姿(再掲) |
遊びに飽きたときや、その日の機嫌や体調により、特定の保育者に抱っこを求める姿が見られた。(養護) |
ねらい |
思いを受け止められながら、安心して過ごす |
内容 |
信頼する特定の保育者と関わる中で、自分なりに思いやしてほしいことを表現し、丁寧に受け止めてもらう。 |
環境構成・配慮・援助 |
本児なりに表現した甘えや不安を受け止めて応答的に関わり、焦らずに安心感を育んでいく。保育者は座った状態で抱っこに応じ、わらべうたあそびを通じてリラックスできるようにしたり、興味を引く玩具を見せながら、徐々に遊びに戻れるよう援助する。 |
評価・反省 |
連休や病欠明けには特に抱っこを求める姿が多かったが、甘えを受け止めてもらうことで気持ちを切り替え、遊びに向かうことができた。引き続き、担任間で対応を統一し、安心感を育んでいく。 |
教育
子どもの姿(再掲) |
室内をハイハイや伝い歩きで探索したり、つかまり立ちから手を離し、数歩進む姿も見られるようになった。(教育) |
ねらい |
好奇心を持って移動を楽しむ |
内容 |
身近な玩具に興味を持ち、ハイハイやつかまり立ち、伝い歩きで手を伸ばして関わろうとする。 |
環境構成・配慮・援助 |
つかまり立ちができる高さの棚や台の上に玩具を配置したり、壁に玩具を吊るすことで、ハイハイやつかまり立ち、伝い歩きの意欲を引き出す。目的の玩具に手が届いた喜びに寄り添い、満足感を味わいながら遊ぶ姿をそばで見守ったり、一緒に遊びながら、楽しさを共有する。 |
評価・反省 |
棚の上や壁に配置された玩具に興味を示し、意欲的に手を伸ばして楽しむ姿が見られた。同じ玩具に興味を持つ友だちとのやり取りを見守り、心地よく関わることができるように仲立ちする。 |
食事
- むせることが減ってきたため、引き続き本児の一口量を見極めながら介助し、「モグモグだよ」と優しく伝えながら、安全に食べ進められるようにする。
- 手づかみ食べにつながるよう、本児の好きなおかずや掴みやすい食材を小皿に取り分け、「Kさんの好きなおかずだね」「おいしそうだね」と声をかけながら、意欲を引き出す。
家庭との連携
子どもの姿(再掲):体調不良で一週間ほど欠席したあとは、登園時に涙を見せることがあったが、保育者に抱っこされると安心し、泣き止んで遊び始めることができた。
- 登園時に泣いた日は、その後気持ちを切り替えて笑顔で過ごした様子を具体的に伝え、保護者が安心できるよう配慮する。
- 足に合った靴を用意してもらい、本児の様子を観察しながら、戸外でも無理なく歩行を楽しめるようにする。
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Lさん(低月齢/女児/静か)(1歳2カ月/3月生まれ)
子どもの姿
- 入眠しづらく、保育者の抱っこやおんぶで時間をかけて入眠するものの、短時間で目覚めてしまい、再入眠できないこともあった。(養護)
- 保育者と玩具のやり取りを楽しみ、「どうぞ」と玩具を渡されると受け取り、「ちょうだい」と言われると、自分が持っているものを差し出そうとするしぐさが見られた。(教育)
- 友だちに興味を持ち、近づいて顔をのぞき込んだり、服や玩具を引っ張るなど、本児なりに関わろうとしていた。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助/評価・反省
養護
子どもの姿(再掲) |
入眠しづらく、保育者の抱っこやおんぶで時間をかけて入眠するものの、短時間で目覚めてしまい、再入眠できないこともあった。(養護) |
ねらい |
安心して一定時間眠る |
内容 |
午睡の際は決まった場所で横になったり、保育者の抱っこやおんぶで心地よく入眠し、途中で目覚めた際も、信頼する保育者の関わりにより安心して再入眠する。 |
環境構成・配慮・援助 |
生活の見通しを持ち、安心して入眠できるよう、特定の保育者が継続して関わり、毎日同じ場所で眠れるよう配慮する。布団での入眠が難しい場合は抱っこやおんぶで対応し、途中で目覚めた際は、優しくトントンしたりおでこを撫でるなどして、再び安心して眠れるよう援助する。 |
評価・反省 |
物音で目覚めやすいものの、慣れた保育者が優しくトントンすることで再入眠できる日が増えた。再入眠が難しい日は、午後の様子をよく観察し、必要に応じて夕寝ができるよう職員間で連携する。 |
教育
子どもの姿(再掲) |
保育者と玩具のやり取りを楽しみ、「どうぞ」と玩具を渡されると受け取り、「ちょうだい」と言われると、自分が持っているものを差し出そうとするしぐさが見られた。(教育) |
ねらい |
保育者とやり取りする楽しさを味わう |
内容 |
保育者と一緒に好きな遊びを楽しむ中で、玩具のやり取りをしたり、思いやしてほしいことを喃語やしぐさで表現し、受け止めてもらう。 |
環境構成・配慮・援助 |
保育者が使っている玩具を欲しがる姿に寄り添い、本児なりの「ちょうだい」の表現を受け止め、「これが欲しいんだね」と丁寧に言葉にして返すことで、思いが伝わる喜びを感じられるようにする。また、保育者も「これ貸して」「ありがとう」「どうぞ」といった簡単な言葉を使いながら玩具のやり取りを促し、他者と心地よく関わる経験を積めるようにする。 |
評価・反省 |
保育者とのやり取りを楽しむ中で、手を差し出して「ちょうだい」、頭を下げて「ありがとう」としぐさで表現する姿が見られるようになった。本児なりの表現を丁寧に受け止めながら、先回りし過ぎないよう配慮し、ゆったりと関わっていく。 |
食事
- 食べる量が徐々に増えてきたため、引き続き本児のペースに合わせて介助しながら、「おいしいね」など優しく声をかけ、食べる喜びを感じられるように関わっていく。
- 好きなおかずを手づかみで食べようとする姿が見られるため、本児の意欲を尊重しながら見守り、「自分で食べられたね」と伝え、さらに意欲を育む。
家庭との連携
子どもの姿(再掲):友だちに興味を持ち、近づいて顔をのぞき込んだり、服や玩具を引っ張るなど、本児なりに関わろうとしていた。
- 安全に配慮しながら、他児との関わりを見守ったり仲立ちし、保護者にその様子を具体的に伝えることで、園生活を通した本児の成長を感じられるようにする。
- 保護者が育児での悩みや不安を相談しやすいよう、送迎時や連絡帳でのコミュニケーションを丁寧に行い、信頼関係を深める。
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