子ども達が何事も乗り越えられる力をつけてあげたいです【第470回|保育士お悩み相談】

2020年6月25日

こんにちは、ほいくのおまもりです。

今回の相談者からのお悩みは、『子ども達が何事も乗り越えていけるよう、子どもとともに自分も強くなりたいです』というご相談。

回答者のほいくのおまもりは『子どもに寄り添う気持ちは今後も是非大切にして頂けたらと思います。『子どもにどのように成長してほしいのか』を考えながら保育をしてはいかがでしょうか』とアドバイス。

どうぞ、御覧ください。

保育士お悩み相談(LINE)

こまりん
【性別】女性
【年齢】20代
【保育士経験年数】5年
【相談文】
はじめまして、子ども園勤務です。今年度は持ち上がりで年中の担任をすることになりました。年少は3クラス22人クラスでしたが、年中は2クラスの34人になります。
初担任をしたのが年中クラスだったので人数の多さはある程度想像できるのですが、いざクラスが始まるとなると、一人ひとりと丁寧に関われるのか、とてつもなく不安です。本来なら4月スタートで、もう1ヶ月が経ち子どもたちとも信頼関係が築けているはずが、5月、6月とスタートが遅くなることもクラスをまとめていくことへの不安があります。年中は運動会での初めてのポンポン・バルーンがあり基礎の練習も取り組んでいきたい中、子どもの信頼関係を築きながら、熱烈な練習を同時に進めていくことも不安です。
私が子どもの気持ちに寄り添いすぎてしまうところがあり、怒ることがあまり得意ではなく、子どもが泣いてしまうと私自身も泣きながら話をしてしまうこともあります。
私自身も強くなりたいですが、子どもたちにはもっと強く何事も乗り越えていけるような保育を心掛けていきたいと思っています。喝を下さい。
ほいくのおまもり
こんばんは。

こまりんさんのご相談文を読ませていただきました。

お話からこまりんさんが子ども達に深い愛情を注いでいらっしゃる様子が伝わってきました。
当方も是非少しでも力になれたらと思っております。

お辛い中申し訳ありませんが、お時間を頂けたらと思います。

こまりん
ありがとうございます。
どうぞ、よろしくお願い致します。
ほいくのおまもり
こんばんは。

お待たせいたしました。

なかなか新学期が迎えられず、見通しも持てないことと思います。
今年度は年中クラスの担任でいらっしゃり、去年よりも運動会等行事のレベルも上がることでしょう。
子ども達と信頼関係を築きつつも、今後行う予定の行事やスケジュールをどのように組んでいくか、不安なお気持ちでいらっしゃるのではとお察しします。

【子ども達が何事も乗り越えていけるよう、子どもとともに自分も強くなりたいです】とのご相談につきまして、当方の回答としましては【子どもに寄り添う気持ちは今後も是非大切にして頂けたらと思います。『子どもにどのように成長してほしいのか』を考えながら保育をしてはいかがでしょうか】と考えます。

子ども達の気持ちに寄り添っていらっしゃるこまりんさんの姿はお話からもしっかりと伝わってきます。
きっと子ども達にもこまりんさんの愛情が伝わっていることでしょう。
とても素敵なことですのでぜひこれからも大切に、そして「こまりんさんの良さ」として誇りに感じて頂けたらと思います。

こまりんさんは「子どもが泣いてしまうと私自身も泣きながら話をしてしまう」とのことですので、子どもの目線に立ち、子どもの気持ちをしっかりと受け止めていらっしゃるからこそ、子どもの思いに強く共感されるのかもしれませんね。

現在の状況から一歩先に進めるために、話をする際には子どもの思いに共感するとともに、子どもには『どのように成長してほしいのか』を考えながら話をしてみてはいかがでしょうか。
子どもの進級前(3月)の姿をゴールに設定し、どのように保育をしていけば良いのか、そのためにはどのような援助が段階的に必要になるのかを考えてみると良いかもしれません。
例えばトラブルの際についつい手が出てしまう子どもについては、子どもが手を出してしまう背景を考え受け止めたうえで、「どのようにしたら手を出さなくなるのか」を段階的に考え子どもに伝えていくのも良いでしょう。

「怒ることがあまり得意ではなく」とのことですが、「怒らず(叱らず)に保育をする」ことは「怒り(叱り)ながら保育をする」ことよりもより保育力を求められると感じます。
もちろん事故や怪我等、子どもの安全や命を守るためには状況に応じて叱る場面も必要でしょう。
ですが、そうでないのであれば(例えばルール違反や口げんか等)、普段話すような姿勢で思いを届けることは大切なことだと思います。
叱らなくとも大事なことが子ども達の心に響けば、それはとても素敵な保育だと感じます。
もし子どもがいけないことをしたのであれば、真剣に話をすればきっと伝わるでしょう。
ですから、「怒らずに子どもの心に響く保育」をより高めていくのも良いのではと思いますよ。

登園が再開できず、困っているのはこまりんさんだけではなく、園の職員皆さんが感じていらっしゃることと思います。
ですから必要以上にプレッシャーに感じなくても良いのではと思います。
再開された際には久しぶりの登園となりますから、子ども達も園での流れを取り戻すための時間が必要となるかもしれません。
また、再開時期によっては行事練習等の時間にゆとりがないということもあるかもしれません。
焦って詰め込んでしまうと子ども達が負担に感じたり、疲労するということもあるでしょう。
例年のレベルに合わせた演目をするのではなく、今の子ども達のレベルに合わせた演目を考えるのも良いかもしれませんね。
例年とのレベルの差は子ども達の身に付けるものなどを華やかにする等してカバーするのもおすすめですよ。

今のこまりんさんの良さをこれからもさらに延ばして頂けることを期待しております。
「子どもたちにはもっと強く何事も乗り越えていけるような保育を心掛けたい」、とても素敵な目標だと思いますよ。

少しでも不安なお気持ちが解消されますように。
お困りの際にはいつでもお話しにいらして下さいね。

こまりん
お返事を下さりありがとうございます。

丁寧な文章で私自身の事も認めて下さりながら言葉を頂き本当に嬉しく感謝の気持ちでいっぱいです。

どのように子どもたちに育ってほしいのか、3月の姿をゴールに設定し、今の子ども達に合わせた保育を学年の先生と相談しながら考えていこうと思います。
そして「怒らずに子どもの心に響く保育」を心掛けながら、状況に応じてはしっかり子どものために叱ることも大切にしたいと改めて思うことができました。
保育で大切にしたいことを忘れずにどのように成長してほしいのかをよく考え、子どもたちにも言葉でしっかり伝えていきたいと思います。

久しぶりの登園の際には、子ども達が園での流れを取り戻す時間も大切に保育を考え、関わりを深めていきたいと思います。

とても不安が解消されました。たくさんの言葉の数々、感謝しております。
また不安な時は是非力になって頂ければと思います。
本当にありがとうございました。

ほいくのおまもり
早々の返信をありがとうございます。
また「不安が解消された」とおっしゃって下さり、当方もほっと安心しております。

今までに経験のない状況かと思いますが、こまりんさんならきっと子ども達と乗り越えられると感じております。

もちろん不安な時にはいつでもお待ちしております。

これからも頑張って下さいね。
応援しております。

こまりん
感謝の一言につきます。
本当にありがとうございます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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ほいくのおまもり

サイト管理人夫婦の夫の方。保育士を3年勤めた後、営業や経理、自営業など幅広い仕事をして社会人14年目。異色な人生経験を少しでも役立てたいと思いから、2016年4月にこのサイト立ち上げました。3児の父でミニマリストの読書好きです。好きな言葉はLess is more.

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