どうすれば絵や制作が上手くなるでしょうか？【第355回｜保育士お悩み相談】

ご相談内容、拝見いたしました。 

「どうすれば、絵や制作が上手に出来るようになるか」とのことですね。
当方でも考えたうえで返信したいと思います。

ただいま多くのご相談を受けておりますため、お待たせしまして申し訳ありませんが、お時間を頂けたらと思います。

お待たせしまして申し訳ありませんでした。

【学生です。絵や制作をするのですが、上手く出来ません。どのようにしたら上手く出来るようになりますか？】とのご相談につきまして、当方の考えとしましては【全てをご自身のオリジナルで作ろうと頑張りすぎず、出来上がっているイラストなどを「利用する」方法も取り入れてみてはいかがでしょうか】と考えます。

保育士も人間ですから、一人ひとり得手不得手があります。
ピアノが苦手な人もいればダンスが苦手な人もいます。
もちろん「制作が苦手」という人もいます。

苦手なものを克服しようと努力することはとても素晴らしいことだと感じます。
ただ、もともと苦手なものを克服しようと頑張りすぎると、かえってストレスに感じることもあります。
また、保育の仕事は制作に限らず多岐にわたりますので、そこに時間をかけてしまうと、他の業務が滞ることもありますから、スピーディに進めることも必要となります。

ですから時にはご自身のオリジナルを考えつつも、すでに出来上がっているイラストを写したり、コピーしたりしながら、それらを利用して作るのも良いのではと思います。

例えば紙でウサギの壁面制作をするとします。
まずはイラスト等から気に入ったものを選んで拡大コピーをし、写して切り取っても良いでしょう。
そこでウサギの色をイラストと変えたり、服にボタンやリボンをつけたら「こまりんさんのオリジナル」が加わりますね。
また、顔の表情も、口を閉じてニコッと笑う、口を開けて笑うのでも印象は大きく変わってきますし、片目をつぶったら「ウインク」、両目をつぶって「にっこり」、「にっこり」の目の向きを上下逆さにしたら「ねんね」となり、パーツを一つ変えるだけでも全く違う表情へと変えることが出来ます。
さらに「ぱっちり」とした目にまつげをつければ可愛らしい印象になります。
作った顔に赤やピンク、オレンジなど、クレヨンや色鉛筆で頬に色をつけると明るい印象になります。
まずは顔の表情のパターンをいくつか考えてみると良いかもしれませんね。

輪郭もオリジナルで考えたいのであれば、楕円（もしくは丸。こちらは顔の部分になります）の形に長い耳をつければ「ウサギ」、とんがった耳をつければ「ネコ」、大きな丸い耳をつければ「ネズミ」、幅広い大きな耳と長い鼻をつければ「ゾウ」になります。
そこに先にご紹介した目や口、鼻やヒゲなどをはめていけばこまりんさんのオリジナルのキャラクターが完成するでしょう。

何枚か紙を重ねた状態でまとめて切ると、キャラクターの量産も出来ます。
複数のキャラクターを手早く作る際には、顔の部分（楕円や丸）は色の違う紙を重ねて切り取り、目や口は「にっこり」や「ぱっちり」などいくつかの種類をまとめて切り取り、それぞれの耳・鼻や体・しっぽを作り、あとは福笑いのようにパーツをはめこんでいけば同時に複数のキャラクターが作れるかと思います。
これは制作だけでなく、イラストにも通じるかと思います。

「上手く作ろう」と考えず、「子ども達が喜ぶものを作ろう」と考えてみると少しは負担が減るかもしれません。

文字での説明のため、分かりづらいところがありましたら遠慮なくお知らせ下さいね。

また、当サイトでもイラストを載せていますので、よろしかったら使ってみて下さいね。

【まとめ】おたより・園だより・クラスだより【イラスト】

少しでもお役に立てましたら幸いです。