こんにちは、うしさんくまさん(保育士&社会人歴のべ24年)です。
今回の相談者こまりんさんからのお悩みは、『しっかりと、子どもをまとめられません…』というご相談。
回答者のくまさんは『子供達が心から話を聞きたくて耳を傾けることが大切』とアドバイス。どうぞ、御覧ください。
保育士お悩み相談(LINE)
子どもをしっかりと叱れない自分に、とても自信をなくしています。
子ども達は私の話を聞いていなかったり、部屋を走り回ったりする状況で、しっかりと子どもをまとめられていません。
周りの職員の方にその状況を見られ、裏で噂されたり、大丈夫かと笑われたりすることもあります。
ベテランの先輩と一緒にクラス担任をしているのですが、先輩のように子どもを上手くコントロールすることができません。
先輩はよく子どもに怒っています。私は同じように怒ることができません。
しかし、怒る以外に子ども達をどのようにまとめたらいいのかが分かりません。
子どもを怒ったり、叱ったりすると、とても疲れます。
集団をまとめる能力はなく、個人的に子どもと関わる仕事の方が向いているのではないかと感じています。
どうかアドバイスを宜しくお願い致します。
よろしければ普段どのような言葉がけや対応をなさっているのか教えていただいてもよろしいでしょうか。
それを元にして一緒に考えていきましょう。
先輩保育士は怒ることで子供達の注意を引いていらっしゃるのでしょうか。
怒る(叱る)タイミングが適切であれば良いのですが、「よく怒っている」とのことですのでもしかしたら本来怒る必要のない部分まで感情に任せて怒っているかもしれませんね。
子供が言うことを聞くのは当たり前です。
「怒られたら怖い」のですから。
ただ、これでは子供達が心から話を聞きたくて聞いているわけではなく、「怒られたくないから」聞いているようにも推察されます。
これでは子供達の心に保育士の発する言葉が響きにくいのでは、と思います。
子供達が心から話を聞きたくて耳を傾けることが大切であり、「この先生の話は聞きたいな」と思わせるよう、保育士も工夫していく必要があるのだと思います。
普段の言葉掛けや対応は、話を聞きなさいと叱ったり、手遊びなどをして気を引いてみたりしています。
話を聞きなさいと言う言葉掛けは、あまり良くないと感じています。
先輩保育士はタイミング良く叱っていると思います。
話を聞いてもらう工夫、とても難しいです。
「話を聞きなさいという言葉掛けはあまり良くない」という考えはとても素晴らしいと思いますよ。
子供達が自分から話を聞きたいと思うことが大切ですね。
今後も是非続けて頂けたら、と思います。
先輩保育士は「タイミング良く叱る」とのことですので、叱り過ぎということはなさそうですね。
ということは先に当方が回答した内容は今回の件には当てはまらないかと思います。
まずは先輩保育士の保育方法をよく観察してみると良いかもしれませんね。
集まり時の声のかけ方、話し始める際にどのように興味を引いているのか、またその時の先輩保育士の視線や表情、言葉のかけ方や話すスピード、声の大小などを注意深く見てみましょう。
その中でこまりんさんが実践していないこと、「これはいいな」と思ったことを自分のものとして吸収し、実際に子供達の前で試してみるのも方法の一つです。
子供達が興味を引いたのであればこまりんさんにとってもその方法は有効ということになりますし、仮に効果がなかったのであれば先輩とご自身で何が違うのか考えてみると良いかもしれません。
また、こまりんさんなりにアレンジを加えて再度試しても良いかと思いますよ。
話を聞いてもらうための工夫についてですが、こまりんさんの対応に付け加えるとしたら、始めのうちは子供達が新鮮に感じるよう手遊びのバリエーションを増やすことで興味を引いても良いかもしれませんね。
特定の手遊びが好きな様子でしたら勿論無理に変えなくても大丈夫です。
手遊びをする際にはこまりんさんは堂々と、楽しそうに行ってみて下さい。
話しかける言葉が毎回同じ言葉、同じ口調になると子供達もマンネリになってしまいます。
例えば話している途中で突然話すのをやめる、これだけでも子供達は「どうしたの?」と一気に注意を引くことが出来ます。
また、話し声をうんと小さくしてみても良いかもしれません。
これも子供達が注意をして聞いていないと聞き漏らしてしまいますから耳を澄ませようとするでしょう。
子供達が落ち着かないのでしたら、まずは皆で手を叩いたり軽い動作を取り入れたりすることで(座ってできる動作の方がその後の流れはスムーズです)気持ちを発散させてから話し始めても良いかもしれませんね。
また、パペットを使うなど、視覚的にも一瞬で目を引く道具を取り入れても良いかもしれません。
話し方が早すぎると子供達も聞き取れませんし長すぎても飽きてしまいます。
焦るとついつい早口になりますが、出来るだけ手短にゆっくりと話してみましょう。
また、緊張や不安があると子供達に充分な視線を送れず、視線の方向が上向いてしまうなどずれてしまうこともあります。
子供達の目を一人ひとりしっかりと見て話すようにしましょう。
集まりに時間がかかることを注意するより、早く集まって話をよく聞いている子供達を沢山ほめる方が双方共にストレスなく楽しい気持ちで過ごせるかと思いますよ。
いずれにしても、子供達がこまりんさんの元に集まったら楽しいと思ってもらうことが大切です。
集まってもらうからには「絶対に楽しませてあげるんだ」という気持ちをもって、こまりんさんご自身が楽しんでいる雰囲気を出してみましょう。
聞いてくれないかも・・・と不安になるお気持ちはとても良く分かりますが、不安や焦りといった雰囲気は子供達は敏感に感じ取り、気持ちが伝わってしまうことがあるので出来るだけ不安な気持ちは出さないようにすると良いですね。
こまりんさんがおっしゃる通り、話を聞いてもらう工夫はとても難しいです。
いくつか方法を挙げてみましたが少しでもお役に立てると幸いです。
当サイトでこまりんさんのお悩みに寄り添えるかな、という記事がありますのでよろしかったらご覧下さいね。
「保育士の話を聞いてくれない」という項目が特に相当するかと思います。
とても勇気が出ました!
今日一日、穏やかな気持ちで子ども達や職場の方々と接することが出来ました。
本当にありがとうございました。
今、行事前でとても忙しいので、また行事が終わり次第、お返事させて下さいm(__)m
行事前で心身ともに疲れがたまる時期かと思いますが、お身体に気を付けて頑張って下さいね。
子供達にとってもこまりんさんにとっても楽しい行事となりますように。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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