男性保育士が応えます。給料は上がるの?このまま保育士続けて大丈夫?!

2017年8月15日

男性保育士が応えます。給料は上がるの?結婚できるの?

こんにちは!モモンガ(自然大好き保育士)です!

保育士でやっぱり気になる給料の問題。とくに男性保育士にとっては大きな悩みではないでしょうか?今回は保育士の給料の実態、原因、その解決まで、これ読めば全部分かるようにまとめました!

男性保育士の生活費(お給料)と、仕事の悩み

共働きは必須?!男性保育士の給料

はっきり言いますと、男性保育士の給料は日本の平均給与に比べて結構低いです!

初任給が低いのは仕方ないところもあるので、働き盛りの30代でみてみましょう!

30代(差し引かれる前)全体平均約500万円、保育士平均約350万円(国税庁平成28年度より)

350万?まぁまぁあるじゃんと思ったあなた!

これ平均なので、この数字が貰えるわけではないのです。

高い人も低い人もいます。もしかすると、一部の高い人が平均を挙げているかもしれません。

正直なところ、公立保育園は公務員なので、新卒から入っている人はそれぐらい昇進しますが、

民間では昇進せずに実際年収250万で生活している30代はいっぱいいます。

ボーナス1ヶ月出て、毎月の手取り17万っていうところです。

17万だけど、仕事が楽!ってわけではないですよ。

毎日残業してヘトヘトになり、休日は1日寝てるorたまに研修に出て・・・というのが現実です。

残業代?認可無認可公立関係なくほとんどのところで出ない所が多いです。一言でいうとブラックです。

話が長くなりましたがこのとおり、給与の金額だけ見ても、仕事のきつさから見ても、保育士の給与は低いんです。

結婚して子ども育てるってなると、給料30万はほしいなーと思いますよね。

誰だってゆとりある暮らししたいわけです。欲しいものだってあります。美味しいものも食べたい。

しかし、保育士は18万とか20万とか、初任給のまま昇進しないとかで様々な問題があるわけです。

私も結婚しましたが、嫁は働いています。むしろ嫁のほうが稼いできます・・・

男としてはちょっとガクッとする給料現状が男性保育士にはあります。

男性だからといって、優遇はされるんじゃ・・・ということもありえません。

夢物語も良いところです。

そもそも、男だからといって給料があがるのは差別ですしね。

就職するにも苦労、就職してからも苦労の現状

男性保育士は少しずつ増えてはきていますが、保育士全体の仲で限りなく少ないです。

資格とっても保育士として働かないとか、小学校の先生になったとか、色々あるので正確に出すのは難しいですが、割合で言うと5%〜8%くらいです。

1割満たないのか・・・という感想ですね。

そんな男性保育士は就職までにも苦労があります。

就職するまでには、大体の人はウン百万使って学校を出て、就職先を探します。

探す時によくあるのは、「実は男性NG」の募集内容です。

もちろん、法律上おおっぴらには「男性だから落とします」とは言えませんが、こういうところでは100%落ちます。

理由としては「ロッカーなど男性を受け入れる施設がない」という現状仕方ないだろうというものから、

私がこっそり聞いた話では「男性は保育できない」「男言葉を使ってほしくない」「子どもが怖がる」「男性と保育するのは嫌」「ロリコン問題あるし」とまぁ差別的で勝手な憶測に基づくものまで様々です。

もちろん、そんな差別的な扱いに腹を立てる気持ちは分かりますが、それを隠されたら仮に就職してから働き出してもっと悲惨な目に合います。私は合いました。

なので、そういう情報がとれれば「ラッキー」と思いましょう。

その次に、男性を受け入れてくれる保育園に就職できたとしても、また困難が待っています。

大体の場合、施設の中で男性保育士は自分一人です。

これはこたえます。私はとってもこたえました・・・

今から書くのは私が経験したこと、他の園で実際あったことの1部です。

  • どんなに個々の仕事が忙しくても、力仕事、倉庫の片付けは男性保育士の仕事
  • 最近ニュースで騒がれているので、男性保育士の抱っこ禁止
  • 着替える場所やロッカーはない、端っこで適当に着替えて
  • 少々きつい口調(罵倒、暴言)で指導しても男だから大丈夫(男は心も強いという謎理論)
  • 男なのに、こんなこともできないの?(関係ない)

女だから~と言うと、叩かれる風潮ありますが、女が男だから~というのはOKという風潮もどうにかしてほしいですよね。

まぁ、書き連ねると性差別の連続ですね。

こんな保育園もあるので、男性は特に園選びは慎重になりましょう。

人間としての尊厳を壊されるほどにきつい環境だってある現状を、頭に入れておいてください。

もう一つ、これは男女共通ですが、給与が少ない、上がっていかないことです。

上に書いた、ウン百万を使って学校に入った分はほぼ回収不可能です。

大学で全額奨学金でも借りていれば悲惨な人生になるかもしれません。

手取り17万の給料で毎月2~3万、25~30年の奨学金返済人生が待っています。

破産したほうが楽じゃない?というくらい辛い人生になるのはすぐ分かることです。

出世する周りの同世代に比べてしまうのは男のサガです。

結婚して稼ぎ柱になるのは現代の日本の価値観では男なんです。

普通は結婚できないよ・・・というのが当然の価値観です。

そして、借金返済、一生独身・・・頭の中での未来は真っ暗になります。

 

なんで保育士は給与が低いのか

認可保育所は補助金で運営されている

保育園は、基本的に利益を上げにくい構造になっています。

というのも認可保育所では、ほぼ全て国や都道府県、市区町村からの補助金で運営されています。

利用料は親の所得に合わせて決まっているので、あげようにもあげられません。

補助金は子ども1人につき、国から都道府県から、市区町村から年齢に応じていくらと決まっています。

配置基準の多い0歳が最も多く、子どもの年齢があがっていくほどに少なくなります。

つまり、一定の運営費でやらないといけないわけです。

その運営費なんですが、国からは変わりませんが、都道府県、市区町村など各自治体によって独自の基準がありますので、給与もそれによって多少左右されるところもあるでしょう。

なんせ、運営費の80%は人件費です。保育園を選ぶ時は自治体選びも大事です。

ここからちょっと話が変わります。

運営費は少ないのか?多いのか?というギモンです。

はっきり言って、誠実でマトモな運営をしていたら経営難にはならないでしょう。

ちなみに補助金は20年前に比べると減らされています。

ここで問題なのは、20年前から働いてる人の給与は下がらず、20年前の給与基準のまんまです。

新しく働き始めた人はその分低い給料で働かされます。

役員、上層部の給料が大半の原因で若い保育士が苦しんでいる現状もあるということです。

実はこれ、割とよくあるパターンです。

一方、無認可の保育園の運営は大変です。

自治体からの補助が受けられないor少ないので、採算はぎりぎりで、人件費が捻出できないという問題があります。

しかし、無認可の保育園には、それぞれの良い特色があることも多いです。

例えばスポーツに力をいれていて、プロスポーツ選手が指導してくれたり、完全自然保育でのびのびと自然の中で保育できることであったりします。

こういった特色を活かして、保育料を高く設定しても人気の保育園も中には存在しますが、大半は赤字ギリギリ経営ということが多いようです。

手堅くいきたい男性保育士には、補助金の潤っている認可保育所かつ、独占的な運営をしていない園が望ましいでしょう。

保育士は元々長く務める人が少ない仕事だった

簡単に言えば、新卒で入っても、結婚して辞める流れが多い職場ということです。

22歳で新卒ではいったとして、25~30歳には結婚で辞める

この流れがあったら、給与は当然増えません。

給与の上がる仕組みを作らなくても新しく人が入ってくるので、そこに目をむけなくなるのです。

男性保育士が増えてきたものの、まだまだ女性の方が圧倒的に多い保育の世界。

注目されてきて、昇給意識が芽生え始めた保育の世界。

園選びの際、給与ベースがしっかりしている所を選びましょう。

将来性を見据えて保育士を続けるために

最近、待機児童問題から潜在保育士の問題へと話が進み、保育士の低賃金問題が数年前に比べて注目される世の中となりました。

この章では将来性のある保育園に就職する視点で、ポイントになることを説明します!

市町村区によってサポートは違う!

まず保育園に補助金を多く入れている都道府県を選びましょう。

地域格差が起こっていることが現状です。

神奈川、東京など、関東圏主要都市では保育士が不足しておりますので、保育士のサポートも厚いです。

一言で言ってしまえば給料が高い傾向にあります。

保育園の数も多いですしね。続いて、関西圏とつづきます。

とにかく人口の多いところの方がやっていける率は高いです。

最近では保育士へ金銭的なサポートをする市町村区も増えました。

認可保育園を管理しているのは市町村区などの自治体なので、

大枠都道府県で目星をつけ、市町村区を調べていくようにしましょう。

昇給する園かどうか判断しよう

地域の次は園探しです。園で昇給していけるかどうか?を見通しましょう。

最初給与が少なくても、長い目でみて昇給できるところを選びましょう。

昇給というところを1番に見れば、公立の園がお勧めです。

安定して昇給していくので、ほぼほぼ間違いないと言えるでしょう。

しかし、狭き門である公立の園に入るのは大変ですので、他のところも紹介します。

まずは法人の規模を確認しましょう。大きな法人が良いです。

目安としては3園ほど運営していれば大きいと言えます。

大きな法人では、家族運営でないこと、経営が安定していることが多いので、

勤務年数と能力に応じて昇給していく可能性が高くなります。

また、そこの園が昇給を取り入れているかどうかを確認しましょう。

成功するためにはスキルは絶対!自分の保育方針をはっきりさせよう!

園の保育方針と自分の腕があってこそ、その園で健全に長く続けていけると言えます。

設定保育があっているのか?それとも自由保育があっているのか?など

自分が頑張っていける保育とは何か?自分はどんな考えをもっているのか?

自分の考えを持ちましょう。

ただ条件が良い園に入っても、自分の考えと合っていなかったり、スキルがないと、昇給は望めないどころか、多くは結局辞めることになります。

自分の得意分野を見つけて、自分の武器を磨きましょう。

しっかりとした実力があれば、やっていける園も増えます。

自分を磨くその為にも、自分の考えに合う保育園で働くようにしましょう。

まとめ

大切なことは、職場を探すときに長い目で見ることです。

保育方針、自治体、園の規模、昇給ベース

これらを考えて、園選びをしていきましょう。

園を一人で選ぶのは大変です。

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モモンガさん

某都市で保育士として数年勤務。最初の職場は園の方針が合わず、悩みに悩んだ末に転職しました。現在は関東の保育園で活躍中しています。森林インストラクターの資格も持っている大自然派。

-男性保育士

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