もくじ
- 個人案PDF
- 敬称と性別表記について
- Aさん(高月齢/男児/活発)(3歳10カ月/4月生まれ)
- Bさん(高月齢/女児/活発)(3歳9カ月/5月生まれ)
- Cさん(高月齢/男児/静か)(3歳8カ月/6月生まれ)
- Dさん(高月齢/女児/静か)(3歳7カ月/7月生まれ)
- Eさん(中月齢/男児/活発)(3歳6カ月/8月生まれ)
- Fさん(中月齢/女児/活発)(3歳5カ月/9月生まれ)
- Gさん(中月齢/男児/静か)(3歳4カ月/10月生まれ)
- Hさん(中月齢/女児/静か)(3歳3カ月/11月生まれ)
- Iさん(低月齢/男児/活発)(3歳2カ月/12月生まれ)
- Jさん(低月齢/女児/活発)(3歳1カ月/1月生まれ)
- Kさん(低月齢/男児/静か)(3歳0カ月/2月生まれ)
- Lさん(低月齢/女児/静か)(2歳11カ月/3月生まれ)
- その他、ほいくのおまもりプラスのコンテンツ
個人案PDF
敬称と性別表記について
LGBTQ+の観点から、保育士が園児を表記する際は『くん』『ちゃん』を使わず、『さん』で統一、園児が自身を称する際や園児同士のやり取りを記載する場合は『ちゃん』で統一しています。また、発達段階の観点では性差はあると考えられるため、男児/女児としています。
Aさん(高月齢/男児/活発)(3歳10カ月/4月生まれ)
子どもの姿
- 手伝いを喜び、テーブル拭きや椅子出しなどを進んで行う。(養護)
- 自分が体験したことを遊びの中で再現し、友だちとやり取りをしながら楽しんでいる。(教育)
- 遊びの中で「ありがとう」「どうぞ」などの言葉を自分から使う姿が見られる。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助
養護
子どもの姿(再掲) | 手伝いを喜び、テーブル拭きや椅子出しなどを進んで行う。(養護) |
ねらい | 進級することに期待を持つ |
内容 | 自分でできる喜びを感じ、自信を持って過ごす。 |
環境構成・配慮・援助 | 本児の「手伝いたい」という思いを受け止め、無理なく行えることを用意する。手伝いをしてくれた時には、感謝の気持ちを伝え、満足感が味わえるようにする。 |
評価・反省 | 手伝ってくれた時には、その都度感謝の気持ちを伝えることで、喜びとともに本児の自信を引き出すことができた。引き続き、進級に向けて自信を持ちながら過ごせるようにしていきたい。 |
教育
子どもの姿(再掲) | 自分が体験したことを遊びの中で再現し、友だちとやり取りをしながら楽しんでいる。(教育) |
ねらい | イメージした者を表現する楽しさを味わう |
内容 | 経験したことを遊びの中に取り入れて楽しむ。 |
環境構成・配慮・援助 | 本児のイメージを周りの友だちと共有しながら、やり取りを楽しめるように見守っていく。ともに遊びを楽しむ中で、本児のイメージを壊さずに遊びの提案をし、より楽しさが味わえるようにする。 |
評価・反省 | ともに保育者も遊びながら声を掛け、遊びを広げていくことで、本児のイメージを大切にし、混乱なく再現遊びを楽しむことができた。今後も友だちとのやり取りを楽しみながら、イメージを広げていけるように見守っていきたい。 |
食事
- スプーンやフォークを使いながら自分で食べる姿が安定してきているが、苦手な食材は時間をかけて食べようとする。
- 苦手な食材については、「一口だけ挑戦しよう」と声をかけ、無理なく成功体験を増やす工夫を行う。
家庭の連携
子どもの姿(再掲):遊びの中で「ありがとう」「どうぞ」などの言葉を自分から使う姿が見られる。
- 園での姿を丁寧に伝え、家庭でも日常生活での挨拶や言葉遣いを意識して声を掛けてもらうようにお願いする。
- 寒さが厳しくなる時期なので、外遊びの後は手洗いやうがいを習慣づけるよう声掛けをお願いする。
Bさん(高月齢/女児/活発)(3歳9カ月/5月生まれ)
子どもの姿
- 登園時に大きく気持ちが崩れることが少なくなっており、笑顔で母と離れる姿も見られるようになってきた。(養護)
- 自分の思いを様々な言葉で表現するが、友だちを攻撃するような言葉を使ってしまい、トラブルになる場面がある。(教育)
- 好きな歌を友だちに教えたり一緒に歌ったりする姿が見られる。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助
養護
子どもの姿(再掲) | 登園時に大きく気持ちが崩れることが少なくなっており、笑顔で母と離れる姿も見られるようになってきた。(養護) |
ねらい | 安心できる環境の中で安定して過ごす |
内容 | 保育者に思いを受け止められることで、安心感の中で園生活を楽しむ。 |
環境構成・配慮・援助 | 子どもが安心して登園できるよう、入口で保育者が笑顔で迎え、好きな遊びや活動を用意する。「〇〇さんが来たら一緒にしようね」など、期待感を持てるような声掛けを行い、母と離れる際に安心感が得られるよう配慮する。 |
評価・反省 | 笑顔で登園する日が増えている。活動開始時に少し不安そうな様子が見られることがあるため、さらに好きな遊びにスムーズに移れる工夫をしていきたい。 |
教育
子どもの姿(再掲) | 自分の思いを様々な言葉で表現するが、友だちを攻撃するような言葉を使ってしまい、トラブルになる場面がある。(教育) |
ねらい | 言葉のやり取りの中で、友だちへの伝え方や関わり方を知る |
内容 | 日常の遊びや活動の中での友だちと言葉のやり取りを通して、適切な言葉遣いを身に付ける。 |
環境構成・配慮・援助 | 絵本やごっこ遊びなど共同で楽しめる活動を設定し、友だちと関わりを深められるような環境を作る。不適切な言葉遣いが出た場合は、「その言葉だとどう感じるかな?」等の声掛けを行いながら、保育者が穏やかな語り口で手本を示し、適切な言葉遣いが身に付くようにする。 |
評価・反省 | 保育者が手本を示すことで、適切な言葉を使ってやり取りする姿が見られた。一方で、感情的になると攻撃的な言葉を使うことがあるため、引き続き活動の中で良い言葉遣いを知る環境を整えていきたい。 |
食事
- 友だちと一緒に「おいしいね」と会話を楽しみながら食べているが、食事中の姿勢が崩れることがある。
- 姿勢が安定するよう椅子や机の高さを調整し、食事の楽しさを損なわないように声掛けを行う。
家庭の連携
子どもの姿(再掲):好きな歌を友だちに教えたり一緒に歌ったりする姿が見られる。
- 園で歌っている手遊びや歌を知らせ、家庭でも親子で楽しめるようにする。
- インフルエンザなど感染症が流行しやすい時期なので、予防接種や体調管理について引き続き協力をお願いする。
Cさん(高月齢/男児/静か)(3歳8カ月/6月生まれ)
子どもの姿
- 本児が好きなキャラクターのパンツを友だちが穿いていることがきっかけとなり、パンツを穿くことに興味を示す姿が見られるようになった。(養護)
- 友だちと一緒に笑い合いながら、絵合わせやパズルなどの簡単なルールがある遊びを楽しんでいる。(教育)
- 上着や靴下を自分で着脱しようとする姿が見られる。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助
養護
子どもの姿(再掲) | 本児が好きなキャラクターのパンツを友だちが穿いていることがきっかけとなり、パンツを穿くことに興味を示す姿が見られるようになった。(養護) |
ねらい | パンツを穿くことに挑戦する |
内容 | 好きなキャラクターのパンツを選び、自分で足を通して穿こうとする。 |
環境構成・配慮・援助 | パンツを穿く意欲を持てるよう、好きなパンツを選べる環境を整える。自分で穿こうとする姿を見守り、「どっちの足から入れる?」と声掛けしたり、難しい時はそっと手を添えて援助する。 |
評価・反省 | 自分から好きなキャラクターのパンツを選んで穿く姿が見られ、以前よりも自分で挑戦しようとする意欲が高まっている。一方、うまく穿けない時に少し困る様子が見られたため、さらにわかりやすい声掛けを工夫したい。 |
教育
子どもの姿(再掲) | 友だちと一緒に笑い合いながら、絵合わせやパズルなどの簡単なルールがある遊びを楽しんでいる。(教育) |
ねらい | 友だちと一緒に簡単なルールのある遊びを楽しむ |
内容 | 絵合わせやパズルなどの遊びを通じて、友だちと協力して遊ぶ。 |
環境構成・配慮・援助 | 絵合わせやパズルなどの簡単なルールがある遊びを複数準備し、友だちと一緒に取り組めるようにする。遊びの進行を見守りつつ、「次はどこを合わせるのかな?」など問い掛け、遊びのルールを意識しながら楽しめるように関わる。 |
評価・反省 | 絵合わせやパズル遊びを友だちと楽しむ中で、笑顔で友だちと関わる姿が多く見られた。時折、順番を待つ場面で戸惑う様子もあったため、待つ間の楽しみ方や他の役割を提案することでスムーズな関わりが持てるよう援助していきたい。 |
食事
- 配膳を手伝うことに興味を示し、自分の分を積極的に準備する姿が見られる。
- 食事の準備を一緒に行いながら、満足感や達成感を味わえるようにする。
家庭の連携
子どもの姿(再掲):上着や靴下を自分で着脱しようとする姿が見られる。
- 上着の着脱や靴下の裏表を自分で確認して穿いたり等、家庭でも取り組んでもらえるようにお願いをする。
- 冷え込みが厳しい時期のため、朝晩の衣服調整を意識して行えるよう声掛けをする。
Dさん(高月齢/女児/静か)(3歳7カ月/7月生まれ)
子どもの姿
- 衣服を自分で脱いだり、前後を確認しながら着ようとする姿が見られる。(養護)
- 好きな本を見つけ、繰り返しのある言葉に興味を持ち、楽しんでいる。(教育)
- 保育者に絵本を読んでもらった後に拍手したり、「〇〇あったね」と話す姿が見られる。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助
養護
子どもの姿(再掲) | 衣服を自分で脱いだり、前後を確認しながら着ようとする姿が見られる。(養護) |
ねらい | 衣服の着脱に挑戦する |
内容 | 保育者の声掛けで自分で衣服を着たり、脱いだりしようとする。 |
環境構成・配慮・援助 | 本児が着脱に挑戦しようとする時は「次はどこを持つのかな?」と声掛けをし、自分で考えながらできるよう援助する。難しい場面ではさりげなく手を添え、達成感を味わえるようにしていく。 |
評価・反省 | 衣服の着脱に積極的に取り組み、自分で前後を確認しながら着る姿が見られた。一方、袖を通す際に少し苦労する場面もあったため、ゆっくり着る時間を確保しながら、じっくり取り組める環境を整えたい。 |
教育
子どもの姿(再掲) | 好きな本を見つけ、繰り返しのある言葉に興味を持ち、楽しんでいる。(教育) |
ねらい | 繰り返しのある言葉を通じて言葉の面白さを味わう |
内容 | 言葉のリズムを楽しんだり、興味を持ったフレーズを真似しながら、保育者と言葉のやり取りを楽しむ。 |
環境構成・配慮・援助 | 絵本コーナーを子どもの目線に合わせて整え、好きな本を選びやすい環境を作る。読み聞かせの際には、繰り返しのある言葉を一緒に口に出して楽しめるよう、「〇〇っておもしろいね」など、子どもの関心を引き出す声掛けを行う。 |
評価・反省 | 保育者と繰り返しのある言葉や特に気に入ったフレーズを真似して言葉のやり取りを楽しんでいた。集中が続かないこともあったため、興味に応じて楽しめるように関わりたい。 |
食事
- 好きな食材に偏ることがあり、苦手な食材は避けようとする姿が見られる。
- 苦手な食材を少量ずつ取り入れながら、様々な食材に親しめる機会を増やしていく。
家庭の連携
子どもの姿(再掲):保育者に絵本を読んでもらった後に拍手したり、「〇〇あったね」と話す姿が見られる。
- 園で読んでいる絵本を伝え、家庭でも一緒に読んだりしながら親子の時間を持てるように提案する。
- 冬の感染症対策として、外から帰った際の手洗い・うがいを習慣づけるよう声掛けをしていく。
Eさん(中月齢/男児/活発)(3歳6カ月/8月生まれ)
子どもの姿
- 外から室内に入った際、身の回りのことが身に付かず、適当な場所で帽子やジャンパーを脱ぎ捨て、そのまま遊び始めてしまう。(養護)
- 戸外遊びでは、率先して追いかけっこ等をしたり、気の合う友だちに「〇〇しよう」と誘い掛け、ヒーローや好きなキャラクターになって楽しんでいる。(教育)
- 新しい遊びを知ると、積極的に友だちに教えようとするが、思い通りにならずに手が出てしまうことがある。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助
養護
子どもの姿(再掲) | 外から室内に入った際、身の回りのことが身に付かず、適当な場所で帽子やジャンパーを脱ぎ捨て、そのまま遊び始めてしまう。(養護) |
ねらい | 簡単な身の回りのことを保育者と一緒に行う |
内容 | 保育者と行動をともにしながら、一つひとつの身の回りのことをやろうとする。 |
環境構成・配慮・援助 | 次の活動を知らせるとともに、声掛けだけではなく手をつないで行動する等、身の回りのことについてが習慣となるように誘っていく。また、傍に付きながら必要に応じた援助を行い、やり終わるまで見守る。 |
評価・反省 | 片付けや身の回りのことをする際に、保育者が行動をともにすることで、一つひとつのことを行う姿が見られるようになった。声掛けだけでは行動することあg難しい場面があるため、保育者に目を向けられるように関わりを工夫していきたい。 |
教育
子どもの姿(再掲) | 戸外遊びでは、率先して追いかけっこ等をしたり、気の合う友だちに「〇〇しよう」と誘い掛け、ヒーローや好きなキャラクターになって楽しんでいる。(教育) |
ねらい | 保育者や友だちと関わり、言葉のやり取りを楽しむ |
内容 | 保育者や友だちと遊びのイメージを共有しながらやり取りをする。 |
環境構成・配慮・援助 | 友だちと遊んでいる姿を見守り、時々中に入って、本児のイメージを他児にも分かりやすく伝える等、イメージを共有しながら楽しめるようにする。本児が伝えたいことを汲み取りながら、必要に応じて仲立ちをし、友だちとのやり取りを楽しめるように援助する。 |
評価・反省 | 本児がイメージする遊びをともに楽しみながら、他児にも伝えていくことで、子どもたち同士でやり取りしながら遊ぶ姿が見られた。今後も友だちとの関わりを持ちながら、イメージを広げて楽しめるようにしていきたい。 |
食事
- 食べ慣れない食材には慎重な反応を示すことが多い。
- 食べ慣れない食材は細かくして見た目を工夫し、食材に興味を持てるよう説明をしていく。
家庭の連携
子どもの姿(再掲):新しい遊びを知ると、積極的に友だちに教えようとするが、思い通りにならずに手が出てしまうことがある。
- 友だちとの関わり方を知らせていることを伝え、家庭での様子についても丁寧にヒアリングをしていく。
- 朝夕の冷え込みが強まるため、登園時には手袋やマフラーを準備してもらい、自分で身支度を行う習慣づけを共有する。
Fさん(中月齢/女児/活発)(3歳5カ月/9月生まれ)
子どもの姿
- 衣服の着脱を自分で行っており、前後を保育者に確認する姿が見られる。(養護)
- 語彙が増え、楽しかったこと等を保育者や友だちに言葉で伝え、やり取りを楽しんでいる。(教育)
- 室内遊びでは、紐通しやシール貼り等、手先を使った遊びを楽しんでいる。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助
養護
子どもの姿(再掲) | 衣服の着脱を自分で行っており、前後を保育者に確認する姿が見られる。(養護) |
ねらい | 自信を持って衣服の着脱を行う |
内容 | 保育者と一緒に前後を確認しながら、衣服を自分で脱いだり着たりする。 |
環境構成・配慮・援助 | 本児が自分で確認できるよう、「ここに絵があるから前だね」と声掛けをし、挑戦しようとする意欲を引き出す。上手くいかない時はそっと手を添えて援助し、成功した際には「できたね!すごいね」と大いに褒め自信に繋げる。 |
評価・反省 | 衣服を自分で着脱しようと、前後を確認しながら取り組む姿が見られた。確認が不安な様子もあったため、わかりやすく衣服を置く等しながら、自信を持てるよう援助を続けたい。 |
教育
子どもの姿(再掲) | 語彙が増え、楽しかったこと等を保育者や友だちに言葉で伝え、やり取りを楽しんでいる。(教育) |
ねらい | 言葉で気持ちや経験を伝える楽しさを味わう |
内容 | 楽しかったことや自分がしたことを保育者や友だちに言葉で伝える。 |
環境構成・配慮・援助 | 園の出来事や遊びについて話題を振りながら、言葉で伝えられる環境を作っていく。「今日は何が楽しかった?」と問い掛けたり、話し始めたら「それでどうしたの?」と興味を持って聞き、やり取りを広げる工夫をする。 |
評価・反省 | 楽しかったことを友だちや保育者に伝え、笑顔でやり取りを楽しむ姿が多く見られた。一方で、出来事を思い出すのに時間がかかる場面もあったため、エピソードを共有しやすい問い掛けを工夫していきたい。 |
食事
- 友だちと「いただきます」を大きな声で言い、食事を始める姿が見られる。
- 楽しい食事の雰囲気を作りながら、食への関心を伸ばせるように関わる。
家庭の連携
子どもの姿(再掲):室内遊びでは、紐通しやシール貼り等、手先を使った遊びを楽しんでいる。
- 園で行っている遊びを伝えながら、家庭でも手先を使った遊びを楽しめるように提案していく。
- 体調の変化や疲れが見られる場合は早めに休息を取れるよう協力をお願いする。
Gさん(中月齢/男児/静か)(3歳4カ月/10月生まれ)
子どもの姿
- 周りの友だちの様子を見たり、保育者に声を掛けられたりすることによって、身の回りのことを自分でやろうとする姿が見られる。(養護)
- 自分の思いが言葉で伝わらない時は、泣いて保育者に訴えることが多い。(教育)
- 靴を履く際に自分で左右を確認する姿が見られる。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助
養護
子どもの姿(再掲) | 周りの友だちの様子を見たり、保育者に声を掛けられたりすることによって、身の回りのことを自分でやろうとする姿が見られる。(養護) |
ねらい | 身の回りのことに自分から取り組む |
内容 | 保育者の声掛けや友だちの様子を見ながら、片付けや着脱など身の回りのことに挑戦する。 |
環境構成・配慮・援助 | 身の回りのことについて「どうしたらできるかな?」と具体的な声掛けを行い、成功した時には「頑張ったね」と肯定的に認めることで自信を育む。また、友だちの成功を共に喜び、良い刺激になるようにする。 |
評価・反省 | 身の回りのことに取り組む姿が増え、友だちの様子からも良い影響を受けている様子が見られた。声掛けをしないと取り組みが続かない場面もあったため、自発的に行動できる工夫を考えたい。 |
教育
子どもの姿(再掲) | 自分の思いが言葉で伝わらない時は、泣いて保育者に訴えることが多い。(教育) |
ねらい | 言葉や仕草で思いを伝えようとする |
内容 | 保育者に思いを受け止められながら、自分の思いを言葉や仕草で伝える練習をする。 |
環境構成・配慮・援助 | 「どうしたかったのか教えてくれる?」と優しく問い掛けながら、上手く伝えられない時は、「こう言ってみるのはどうかな?」と簡単な言葉を知らせていく。また、言葉以外でも指差しや身振りで伝える方法を示し、安心して表現できる環境を作る。 |
評価・反省 | 思いを言葉で伝えようとする場面が増えたが、保育者の関わりが必要な場面が多かった。引き続き、焦らず言葉やジェスチャーを用いて伝えられる場面を増やしていきたい。 |
食事
- ご飯の量を減らすことで、最後まで食べきる姿が増えてきた。
- 友だちと一緒に食事をする時間を楽しみながら、無理なく食べられる量を調整していく。
家庭の連携
子どもの姿(再掲):靴を履く際に自分で左右を確認する姿が見られる。
- シールや目印をつけて靴の左右をわかりやすくし、自分で履きやすくなるように協力をお願いする。
- 外遊びの際には厚手の靴下や暖かい上着を準備してもらう、快適に過ごせる工夫をお願いする。
Hさん(中月齢/女児/静か)(3歳3カ月/11月生まれ)
子どもの姿
- 衣服を自分で脱いだり、前後を確認して着ようとする姿が見られる。(養護)
- 友だちとの関わりの中で、言葉のやり取りを楽しみながら遊ぶ姿が多く見られる。(教育)
- 片付けの時間になると友だちと協力し、積極的に玩具をしまう姿が見られる。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助
養護
子どもの姿(再掲) | 衣服を自分で脱いだり、前後を確認して着ようとする姿が見られる。(養護) |
ねらい | 衣服の着脱に自信を持つ |
内容 | 保育者と一緒に前後を確認しながら、衣服を自分で脱ぎ、着ることを楽しむ。 |
環境構成・配慮・援助 | 本児が挑戦しやすいタイミングで、「どっちが前かな?」と声を掛けて考えながら衣服を着れるようにする。成功した際には「自分でできたね!」と褒めることで自信を高める。 |
評価・反省 | 衣服の着脱に挑戦し、自分でできた際に笑顔が見られた。前後の確認に迷う場面もあったため、さらに視覚的にわかりやすい工夫を考えたい。 |
教育
子どもの姿(再掲) | 友だちとの関わりの中で、言葉のやり取りを楽しみながら遊ぶ姿が多く見られる。(教育) |
ねらい | 言葉のやり取りを通じて友だちとの遊びを深める |
内容 | 言葉でやり取りをしながら簡単なルールのある遊びを楽しむ。 |
環境構成・配慮・援助 | 友だちと一緒にじっくり遊べる環境を作り、絵合わせやカルタ等の簡単なルールのある遊びを準備する。「次はどうする?」と遊びの進行に寄り添いながら、やり取りが深まるよう援助する。 |
評価・反省 | 友だちと笑顔で言葉を交わしながら遊ぶ場面が多く見られた。一方で、ルールを理解するのに時間がかかる場面もあったため、次回は少しずつルールを伝えながら進められる遊びを提案したい。 |
食事
- 食べる速度にばらつきが見られる。
- 様子を見守りながら、楽しく食べ進められる環境を整える。
家庭の連携
子どもの姿(再掲):片付けの時間になると友だちと協力し、積極的に玩具をしまう姿が見られる。
- 園での姿を伝え、成長を喜び合うとともに、家庭でも玩具や身の回りの片付けを親子で行えるよう声掛けをしていく。
- 感染症が流行っている時期のため、手洗いやうがいの徹底と、体調に変化が見られた時には早めに受診することを呼びかける。
Iさん(低月齢/男児/活発)(3歳2カ月/12月生まれ)
子どもの姿
- 保育者に誘われることで、トイレに行き排泄ができることが増えてきている。(養護)
- 友だちとの関わりの中で、自分の主張を押し通そうとし、トラブルになる場面が見られている。(教育)
- 戸外遊びでは、落ち葉や虫など自然に興味を持ち、友だちと発見を楽しむ様子が見られる。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助
養護
子どもの姿(再掲) | 保育者に誘われることで、トイレに行き排泄ができることが増えてきている。(養護) |
ねらい | 自分からトイレに向かい、排泄しようとする |
内容 | 保育者に誘われながら、トイレに行く習慣を身につける。 |
環境構成・配慮・援助 | 本児の排尿間隔を把握しながら「一緒に行こうか」「トイレ行けてすごいね」と声掛けを行う。成功体験を増やして自信に繋げながら、成功した際には「できたね」と具体的に褒める。 |
評価・反省 | 保育者がトイレに誘うことで排泄がスムーズに行える場面が増えてきた。今後は少しずつ本児自身が尿意を感じ、トイレに向かう経験を積めるような声掛けを工夫したい。 |
教育
子どもの姿(再掲) | 友だちとの関わりの中で、自分の主張を押し通そうとし、トラブルになる場面が見られている。(教育) |
ねらい | 友だちとの関わりを通じて思いを言葉で伝える |
内容 | トラブルが起きた場面で、保育者と一緒に自分の思いを言葉で伝えようとする。 |
環境構成・配慮・援助 | 友だちとの関わりでトラブルが起きた時には、「どうしてそうしたのかな?」と本児の気持ちに寄り添った声掛けをする。必要に応じて「こう言ってみたらどうかな?」と気持ちを代弁し、自分の主張を伝えられるように援助する。 |
評価・反省 | 友だちとのトラブルの際、自分の気持ちを言葉で表現する姿が少しずつ見られた。まだ保育者の助けが必要な場面が多いため、引き続き友だちとのやり取りを援助していきたい。 |
食事
- 大きな一口で食べ、上手く飲み込めずにいる時がある。
- 「小さく切って食べてみよう」と声を掛けながら、一口を適量にできるようにする。
家庭の連携
子どもの姿(再掲):戸外遊びでは、落ち葉や虫など自然に興味を持ち、友だちと発見を楽しむ様子が見られる。
- 遊びの中での発見や気づいたことを聞く時間を取ってもらったり、季節の変化に触れる遊びを紹介し、家庭でも楽しめるようにしていく。
- 鼻水や咳が出た際にこまめに拭けるよう、家庭でも習慣となるように取り組んでもらう。
Jさん(低月齢/女児/活発)(3歳1カ月/1月生まれ)
子どもの姿
- 戸外遊びでは保育者を独り占めしたくて泣き叫ぶことがあるが、室内では自分の好きな遊びを友だちと一緒に繰り返し楽しんでいる。(養護)
- 友だちがしていることを自分もしたくなり、使っている玩具を何も言わずに取ってしまうことがある。(教育)
- 歌やリズム遊びが好きで、保育園でも新しい歌を覚えて友だちに教えようとする姿が見られる。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助
養護
子どもの姿(再掲) | 戸外遊びでは保育者を独り占めしたくて泣き叫ぶことがあるが、室内では自分の好きな遊びを友だちと一緒に繰り返し楽しんでいる。(養護) |
ねらい | 保育者や友だちと一緒に安心して遊ぶ |
内容 | 保育者が見守る中で、友だちと一緒に好きな遊びを楽しむ。 |
環境構成・配慮・援助 | 戸外遊びでは、保育者がそばにいることを言葉で伝え、「ここで見ているからね」と安心感を持てるように関わる。室内遊びでは、好きな遊びを十分に楽しめるよう環境を整え、友だちとの関わりを増やせるように援助する。 |
評価・反省 | 戸外遊びでは保育者の傍で落ち着き、笑顔で遊ぶ姿が見られた。一方で、保育者が少し離れると不安そうな様子があったため、引き続き安心して過ごせるような工夫をしていきたい。 |
教育
子どもの姿(再掲) | 友だちがしていることを自分もしたくなり、使っている玩具を何も言わずに取ってしまうことがある。(教育) |
ねらい | 友だちと遊ぶ中で順番や貸し借りについて知る |
内容 | 友だちとの遊びを通して、玩具の貸し借りをしたり、順番を待って遊ぶ。 |
環境構成・配慮・援助 | 友だちとの関わりの中で「貸して」「順番待ってね」といった簡単な言葉を伝えられるように援助する。言葉が出ない時には代弁し、「次は〇〇さんの番だよ」と具体的に伝えることで順番や貸し借りのルールを知らせていく。 |
評価・反省 | 友だちとの玩具の貸し借りでは、保育者が仲立ちすることで「貸して」と伝えようとしていた。まだ言葉が出ない時もあるため、引き続き場面に応じたやり取りができるように援助していきたい。 |
食事
- 苦手な野菜にも挑戦しようとする姿が増えたが、途中で食べるのをやめることがある。
- 苦手な食材は細かくして食べやすいように工夫し、食べようという意欲を持てるように無理なく誘っていく。
家庭の連携
子どもの姿(再掲):歌やリズム遊びが好きで、保育園でも新しい歌を覚えて友だちに教えようとする姿が見られる。
- 本児が覚えた歌やリズム遊びについて尋ねたり、一緒に楽しむ時間を作ってもらえるように声掛けをする。
- 体調の変化に注意し、不調があれば早めに対処してもらえるように声掛けをしていく。
Kさん(低月齢/男児/静か)(3歳0カ月/2月生まれ)
子どもの姿
- 保育者の声掛けでうがいや手洗いなど、身の回りのことを自分で行おうとする。(養護)
- 友だちを誘いながら、一緒に好きな遊びを楽しんでいる姿が見られる。(教育)
- 咳や鼻水の症状が見られており、長引いている。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助
養護
子どもの姿(再掲) | 保育者の声掛けでうがいや手洗いなど、身の回りのことを自分で行おうとする。(養護) |
ねらい | 身の回りのことに自分で取り組む |
内容 | 保育者の声掛けによって、うがいや手洗いを自分から行う。 |
環境構成・配慮・援助 | 手洗いやうがいの手順がわかりやすいよう、絵カードの表示や視覚的な案内を用意する。「水を出して、泡をつけてね」と一つずつ具体的に声を掛け、自分で行えた時には「できたね」と自信を高める言葉を掛ける。 |
評価・反省 | 保育者の声掛けで手洗いやうがいに挑戦し、自信を持って行える場面が増えた。引き続き、意欲を持って身の回りのことに取り組めるように援助していきたい。 |
教育
子どもの姿(再掲) | 友だちを誘いながら、一緒に好きな遊びを楽しんでいる姿が見られる。(教育) |
ねらい | 友だちと一緒に遊ぶ楽しさを味わう |
内容 | 友だちと誘い合いながら好きな遊びを一緒に楽しむ。 |
環境構成・配慮・援助 | 友だちとも関わりを持てるよう、本児が誘いやすい雰囲気を作っていく。「〇〇さんも一緒に遊びたいみたいだよ」と前向きな言葉で関係を持てるようにしていく。 |
評価・反省 | 友だちと一緒に遊ぶ中で、誘い合いを楽しみ、嬉しそうにする姿が見られた。遊びの中で思いがぶつかり合う場面もあったため、引き続き丁寧に友だちとの関わり方を知らせていきたい。 |
食事
- フォークやスプーンを上手に使えるようになり、友だちの食べる姿を見ながら持ち方を真似する様子が見られる。
- 正しい持ち方を繰り返し知らせながら、褒めることで自信がつくように声掛けをする。
家庭の連携
子どもの姿(再掲):咳や鼻水の症状が見られており、長引いている。
- 本児の体調について連絡を取り合い、早めの受診や十分な休息を取ってもらえるように声掛けをする。
- 乾燥対策として、こまめに水分補給をしたり、保湿クリームを塗る等の対応を家庭と連携して行っていく。
Lさん(低月齢/女児/静か)(2歳11カ月/3月生まれ)
子どもの姿
- パンツを穿くことに意欲を持ち、保育者に尿意を知らせたり、自分からトイレに向かおうとしたりする姿が見られている。(養護)
- 園庭では、鬼ごっこや雪遊び等、保育者や友だちと一緒に体を動かして遊ぶことを楽しんでいる。(教育)
- 鏡の前で髪を整えたり、帽子を被るなど自分の身だしなみを整えることに興味を示している。(家庭との連携)
ねらい/内容/環境構成・配慮・援助
養護
子どもの姿(再掲) | パンツを穿くことに意欲を持ち、保育者に尿意を知らせたり、自分からトイレに向かおうとしたりする姿が見られている。(養護) |
ねらい | トイレで排泄することに自信を持つ |
内容 | 保育者に尿意を伝えたり、自分でトイレに向かう経験を積む。 |
環境構成・配慮・援助 | トイレに行きやすい導線を整え、誘いやすい雰囲気を作る。安心してトイレに向かえるような声掛けをしながら誘い、トイレでの排泄に成功した際には「すごいね」と大いに褒めて自信に繋げる。 |
評価・反省 | トイレに向かう意欲が高まり、保育者に知らせる場面が増えた。成功体験をさらに増やすため、引き続き適切な声掛けを行っていきたい。 |
教育
子どもの姿(再掲) | 園庭では、鬼ごっこや雪遊び等、保育者や友だちと一緒に体を動かして遊ぶことを楽しんでいる。(教育) |
ねらい | 体を動かす遊びを楽しむ |
内容 | 園庭で鬼ごっこや雪遊びを保育者や友だちと一緒に楽しむ。 |
環境構成・配慮・援助 | 園庭では鬼ごっこや雪遊び等、体を動かす遊びが広がるように誘っていく。「次はどこに逃げる?」等と楽しい言葉掛けをし、友だちとの関わりを深められるようにする。 |
評価・反省 | 園庭での遊びを楽しむ中で、友だちとの関わりも多く見られた。引き続き、友だちとの関わりを楽しみながら、遊びが充実するように声掛けをしていきたい。 |
食事
- 食事の後に「おいしかった」と感想を言うことが増え、自分のペースで最後まで食べようとする。
- 本児が自分で食べようとする姿を尊重しながら、ペースに合わせた見守りを続ける。
家庭の連携
子どもの姿(再掲):鏡の前で髪を整えたり、帽子を被るなど自分の身だしなみを整えることに興味を示している。
- 家庭でも朝の準備の際に、鏡で確認できるよう声掛けをしたり、身だしなみを整える習慣を援助してもらえるよう呼びかける。
- インフルエンザ等の感染症対策のため、家庭でも手洗いやうがいを徹底して行ってもらえるよう呼びかけていく。
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