【第2回】保育士さんのお悩み相談室|口が上手く引き止め上手の園長の攻略方法

      2017/11/07

引き止め上手 口達者 保育士 辞める

こんにちは、うしさんくまさん(保育士&社会人歴のべ24年)です。

第2回は、前に相談をくれたKさん。辞めることを決意したものの、引き止められることを心配しています。くまさん(妻)は「親(親族)が同席して、退職の意思を伝えては?」とアドバイスをしています。ご覧ください。

前の相談内容はこちら→【第1回】保育士さんのお悩み相談室|毎年ターゲットが変わる園…いつ辞めることを切り出すか?

悩み

くまさん、ご丁寧なお返事、ありがとうございました。

今週末に園行事があるため、それが終わったら話をしようと思っています。

園長は面倒で話は上手な人です。

なので私の言っている事がおかしくて園長の前では萎縮してしまうので、うまく伝えられず、言いくるめられてしまいそうな気もします。

そして何より退職の意を伝えた後、それを受理してもらえるかもわかりませんが、何をされるかが一番怖いです。

立て続けに申し訳ありません。

管理人(くまさん(妻))の考え

こんにちは。様々な不安要素があるとお見受けしました。

辞めたいという意思がおありだという前提で書かせていただきますね。

園長について

園長は話上手なのですね。園長という立場は話が上手でないとなかなか務まりません。

自分の目指す園のイメージを作るためには子どもはもちろんのこと、保育士や時には保護者もうまく引き込み、納得させる場面が出て来るからです。

過去何度もそういった人たちと交渉や話し合いの経験を積んできている園長相手に、自分の思いを通し切るのは難しいことだと思います。

また、園長という自分より目上の人間で、しかも精神的に追い詰めている張本人なのですから萎縮もするでしょう。

退職について

園長が退職の意を受理してくれないかもしれないということですね。それは大いに考えられるでしょう。

いままであなたがこなしていた一保育士の何倍もの業務が一気に滞ってしまいます。

また、職員が次々と辞めていく中でさらに保育経験を積んだあなたまでいなくなってしまうのは園としても大きな痛手を負うことになるからです。

あと、かなり申し訳ない書き方となりますが、園長や主任にとってはあなたは自分達のストレスのはけ口になっているだろうと思われます。

あなたに八つ当たりをしてスッキリしていたところも少なからずあるのではないでしょうか。

以上の点からあなたを手放すまいと全力で止めにかかってくるかもしれません。

同席を頼む

あなたの身近で、あなたの気持ちに共感してくれる方はいらっしゃいますか?

出来ればお父様やお母様といった身内で、齢が園長となるべく近い人が良いです(さらに言うならお父様のような男性の方が良いかもしれません、そこにいるだけで迫力が出ますので)。

身内の人と一緒に同席してもらって退職の意思を伝えるのはいかがでしょうか。

自分以外の人が同席するということは園にとっては「かなりの大事」です。

あなた一人で話をするのではなく、あなたの味方が隣りにいるだけで精神的にも落ち着くでしょうし、あなたの気持ちをうまく代弁してくれることも期待できます。

その時には今まであなたがどのようなことをされたのか包み隠さず伝える必要があります。

その方がより共感してもらえるからです。

また、時系列にあなたがされたことをメモ書きし、それを持参するといざという時にそれを見ながら話をすることができます。

話したり思い出したりすることはかなりつらい気持ちになるかもしれませんが、あと少しでこの環境と別れられると思って少しだけ踏ん張ってみましょう。

もし身内の方に頼るのが難しいようでしたら、最後に卒業された学校に相談して見るのも良いかもしれません。

それも難しければ、もしお付き合いをされているようでしたらその方でも良いでしょう。

もしお付き合いをされている方が同席される場合は、やや無理があるかもしれませんが「結婚の予定があるから」など「ありがちでなおかつ納得しやすい」理由を並べてみても良いかもしれません。

同席をしては行けない人は、友人です。

あなたと同じ立場になってしまい(つまりは園長からみて目下)、共に園長に丸め込まれる可能性があるからです。

話すタイミング(曜日、時間)

話す時を選ぶのもまた重要です。

園長や主任の機嫌の悪くなる曜日はありますか?

人によっては月曜日、仕事始めが憂鬱で機嫌が悪くなる人がいます。

また、週末は明日は仕事休みだという気持ちでテンションが上がり、機嫌が良くなる人もいます。

その逆で週末になると疲れが溜まってイライラする人もいます。

少なくとも機嫌が悪くなる日がはっきりと分かるような人でしたら、その日は避けましょう。

また、機嫌が悪くならなくとも週明けは避けた方が良いかもしれませんね。

なぜなら辞職の意を伝えた翌日も出勤し、顔を合わせなければならないため、残りの曜日がなかなか気まずい思いをするのではないかと思うからです。

味方を連れて行く、もしくは一人で話をする、いずれにおいてもあなたが「絶対に辞めるんだ」という強い意志をもっていてください。

少しでも「どうしようかな」という雰囲気を出してしまうと、そこにうまくつけこまれてしまいます。

いろいろと条件の良い話を提案されるかもしれませんが、「それでも辞める」という意思はしっかりと持っていてくださいね。

また、感情的に伝えたくなるかもしれませんが、淡々とできるだけ冷静に伝えましょう。

最後に

園長はじめ主任教諭のやっていることは「パワハラ」です。

狭く閉鎖された空間で、一般社会とは特殊な環境下に置かれている職業なので、園長たちにはその感覚が欠落してしまっているのかもしれません。

大きい会社ならこのようなパワハラなどのトラブルに対して相談窓口も会社独自で設けているところもあります。

また、パワハラは立派な社会問題として取り扱われます。最近はテレビでも目にしますよね。

幼稚園や保育園は閉鎖されているので気づかれにくいのです。

園は規模が小さいのでこの「相談窓口」に相当するのは園長、主任になるはずなのですが、残念ながらあなたの園では相談窓口がありません。

トップ自身がパワハラありきの発想ですので、改善されることはまずないだろうと推測されます。

近いうちにお話をされるとのこと、あなたの思いが伝わることを願っています。

社会保険労務士(社労士)からのコメント

今回は「辞めさせてくれない場合の辞め方」について解説させていただきます。

まず知っておきたいこと

労働者には退職の自由が保障されており、ルールに沿って退職手続きを進めれば、退職できないということはありません。

労働基準法に強制労働の禁止(労働基準法5条)が規定されているように、事業主は、労働者本人の意に反して、長期間に渡って労働を強制することは認められていません。

退職できる時期はケースによって異なるので、ご自身の状況を確認のうえでご参考ください。

確認しておきたいこと

  • 現在の雇用契約内容(特に契約期間)
  • 就業規則や雇用契約書などの退職手続きに関するルール

契約期間に定めがある場合

原則として、契約期間満了日までは勤務する必要があり、次回の契約更新をしないことで、自動的に退職となります。

合意退職を除き、契約期間の途中で解約できるのは「やむを得ない事由」がある場合のみとされています。(民法628条)例えば、重大な病気を患ってお仕事ができない場合などは、やむを得ない事由といえると考えられます。

ただし、実際には契約期間の途中であっても、退職を申し出れば応じてくれる職場も多いようです。この場合「退職する場合は何日前に申し出ればいいか?」を職場に確認したうえで、ルールに従えば問題ないでしょう。

契約期間に定めがない場合(正社員等)

職場のルールで「退職は1か月前までに申し出ること」などが決まっている場合、できるだけその規定に従うことが、スムーズな退職に繋がります。

民法の規定(民法627条)によると、期間の定めのない雇用契約では、原則として申出から2週間経過することにより退職できるとされています。

職場のルールであまりに長期の予告期間が設けられていて退職に応じてくれない場合などは、通常はその部分は無効となり民法の規定が適用されると考えられますので、退職する日の2週間以上前に書面で退職届を提出することにより、退職は可能となります。

退職願と退職届

退職の申出は口頭でもよいことになっていますが、行き違いが生じないよう文書での提出が望ましいです。文書の種類として一般に「退職願」「退職届」がありますが、それぞれ違いがありますので注意が必要です。

退職願は、労働者からの合意解約の申し入れであり、事業主の承諾を持って退職が成立することになります。事業主が承諾する前であれば、撤回も可能とされています。

退職届は、労働者からの一方的な解約の意思表示であり、人事権のある上司等が受理した時点で撤回はできないと考えられています。

円満な退職が期待できる職場では通常「退職願」を提出することが多いですが、事業主が退職に応じてくれないような場合は「退職届」を提出しないと、承諾がなされず退職が一向に進まないということになりかねません。

それでも辞めさせてくれない場合

上記の通り、ルールに沿って手続きを進めれば退職は可能です。それでも「辞めるなら損害賠償をする」「代わりの人を採用する費用を支払え」等と言ってくるケースもあります。

ただ、実際に損害賠償をしてくることは稀ですし、ルールに沿って退職する限り、一般にそのような請求が認められるものではありません。

ご自身だけで解決が難しい場合は、社会保険労務士・弁護士などの専門家や行政機関等に早めにご相談いただければと思います。

管理人(うしさん(夫))の補足

Kさんが参ってしまっていること、弱っていることが、いただいたコメントから伝わってきます。

そして、くまさん(妻)が書いているように、辞める、辞めないの話は「絶対に辞めるんだ」という強い意志にかかっています。

これは全くその通りです。(僕も過去の記事に書いています→保育士の辞め方と退職理由|やめさせてくれない時の対処法

とはいえ、精神的に追い詰められて参っている時に『そんな強い意志、持てない…』ということもあるでしょう。

だからこそ、くまさん(妻)のいう【誰か味方に同席してもらう方法】は非常に効果的だと思います。

一言付け加えると、同席者は男性だとより良いです。そのほうが相手にプレッシャーを与えられ、心強いからです。

またこの記事にも書きましたが【次の転職先を決めて「絶対に辞めなきゃまずい!」という状況を自分で作り出す方法】も一つの手です。

Aさんの気持ちをしっかりと伝え、無事に退職できること、一歩前に踏み出せることを心より願っています。

うしさん、くまさんに相談したい方はこちら

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